マルタ島なのにマルチーズがいないなんて本当?

Pocket

真っ白でふわっとした毛並みとつぶら瞳が可愛いぬいぐるみのようなマルチーズの発祥の地、マルタ島。そんなマルタ島はマルチーズを愛する島民とマルチーズの天国なのでしょうか。しかしネットで検索するとマルタ島のマルチーズ情報はほとんど無く、ガイドブックでも全く触れられていません。そこでドメイン島巡り第10回はマルタ島のマルチーズの今を調査すべく、マルタ島まで足を運びました。ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.mt」、「.com.mt」です。

<<目次>>
◆猫の村!?キャットビレッジに行ってみた
◆マルタの人に聞きました「どの犬が好き?」
◆マルチーズはどこに?
◆ただのリゾート地と思ったら大間違い!仮想通貨先進国マルタ
◆マルタいろいろ
◆現地でのSIM購入方法&速度調査~マルタ編~
◆.mtドメインとマルチーズの似ている点

マルタ共和国はイタリアの南、地中海のほぼ中央に位置し、温暖な気候もあり、ヨーロッパの人たちがバカンスを楽しみに来る島です。

猫の村!?キャットビレッジに行ってみた

マルタ共和国原産の小型犬はマルチーズだというのに、マルタは猫が多く、猫島として有名です。猫を目当てに来る観光客もいます。マルタの地図上には、「キャットビレッジ」という地名まであります。マルタ島は犬より猫なのか?マルチーズの情報が何もないので、まずはキャットビレッジに行ってみました。

キャットビレッジの看板。猫の村ということは、たくさんの猫に囲まれて猫まみれになれるのでしょうか。たまりませんね。

猫ちゃんがオードバイの座椅子に乗ってお出迎え。

ぬいぐるみがたくさん置いてあり、メルヘンチックです。しかし村といえるほど猫は見当たりません・・・。もしかしたら、みんなちょっと出かけていたのかもしれませんね。

猫より人の方が多いようです。

やっと見つけました!やっぱり可愛い☆ご飯をあげる人に紛れて、我々も日本で爆発的人気のあの猫用オヤツをあげてみました。

「おいしいにゃ」

「おいしそうだにゃ」

「ずるいにゃ」

猫の数が少なく村と呼べるのか疑問に思いましたが、キャットビレッジは、シェルターとして機能していて、お金や食べ物を募る看板がありました。

マルタ島は人口を大きく上回る猫約70万匹が暮らしていて、いろいろな場所で目にします。猫好きなら一度は来てみたい島ですよ。


マルタの人に聞きました「どの犬が好き?」

マルチーズの有力情報を知っているか、現地で犬を飼っている方達に尋ねてみました。また、現在のマルタ島におけるマルチーズの地位を知るため、トイプードル、マルチーズ、秋田犬、レトリバーの写真を見せてどの犬が好きかアンケートをとることにしました。

アンケートに協力してくれた現地の方達。わんこの表情に注目!

釣りを楽しんでいたご家族。ちょっとわかりづらいですが、真剣な眼差しでアンケートに挑む右から2番目の男の子のTシャツには「TOKYO」の文字が。

凛々しいシェパード。犬好きの皆さんが集まっておしゃべりをしていました。

釣りを邪魔されてちょっと不機嫌?(ごめんなさい)

アンケート結果はこちら。マルチーズではなく、まさかの大型犬が人気・・・。日本の秋田犬とゴールデンレトリバーが同点1位でした。世界で活躍するザギトワ選手の影響なのでしょうか。日本人としては嬉しいですね。それともマルタ島ではマルチーズより珍しいから?しかしマルチーズを飼っている情報は得られませんでした。

次にペットショップならばマルチーズがいるのではないかと、ホテルの女性スタッフに尋ねたところ、犬の餌を売っているところはあるが、犬自体は売っていないと言われました。マルタのペットショップは、動物の里親を探したり、ケアをする場所のようです。MSPCAというペットショップを見つけましたが毎週水曜日しかやっていません。しかも、マルチーズのブリーダーはマルタにいないという悲しい事実も教えてもらいました。


マルチーズはどこに?

翌日、犬の朝の散歩時間を狙ってバスで移動し再調査しましたがマルチーズはなかなか見つけられません。散歩しているのは他の犬ばかり。

「どこから来たわん?」

「風が気持ちいいわん」

「疲れたわん、、、。」

そして5時間ほど歩き、マルタにマルチーズはいないのか、と諦めかけたとき、窓ごしに白い小型犬が見えるではありませんか!!!

ちょうどお散歩に出てきてくれました。上品なマダムに飼われているマルチーズ。

名前はマックス。

残念ながらセルビア産まれでマルタ島原産ではないそうです。

結局1匹しか出会えなかったマルチーズ。現在マルタ島でマルチーズを飼っている人は少ないようです。


ただのリゾート地と思ったら大間違い!仮想通貨先進国マルタ

マルタはヨーロッパから近く、地中海の美しい自然と温暖な気候もあり、高級リゾート地として人気があります。新婚旅行や留学先として日本からも多くの観光客が訪れています。ネット検索しても観光情報ばかりが上位に表示されます。しかし、マルタは、多くの仮想通貨関連企業が移転している国でもあります。

理由としては、

①仮想通貨に対して国が積極的

②仮想通貨に対するポジティブな法整備が進んでいる。

③税率が低く、外国人に対して優遇税制を実施するタックスヘイブン でもあるからです。

特に、香港証券先物事務監察委員会(SFC)が規制を始めたことにより、世界最大の取引所Binanceが香港からマルタに誘致したことは有名です。但しGoogle マップで調べても出てこないので、ペーパーカンパニーかも知れません。マルタのジョセフ・ムスカット首相は、バイナンスのマルタオフィス開設を受けて、熱のこもったツイートを投稿しました。

ちなみに、マルタ首相ムスカット氏周辺の不正資金疑惑を追及していたマルタ女性記者がマルタ北部で車を運転中に爆弾が爆発し死亡した暗殺事件もありました。(※AFPBB News

 

ヒルトンホテルの近くの景色

下に降りると、まるでテーマパークにいるようです。

マルタ島 テーマパークのようなヒルトンホテル近くの景色 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

3,000万円以上のプレジャーボートがゴロゴロしています。仮想通貨で儲けたお金持ちが所持しているのでしょうか。

不動産会社には、高額な物件情報がたくさん掲示されていました。支払いはビットコインのみで、首都バレッタの邸宅が約4億円で売り出されているという情報もありました(※Coin Choice


◆マルタいろいろ

  • マルタグルメ

・マルタ観光局が最もおススメするNo1食材“ウニ”

マルタ観光局がマルタに来たら食べておきたい“10 MUST FOOD -10 マスト フード-”を紹介しています。第1位の食材は“ウニ”です。観光局がNo1といっている食材を食べないわけにはいきません!マルタ観光局の情報に従ってウニパスタの店を探します。

D’Office bistroと、The Avenueの2軒に行きましたが、残念ながらウニパスタのメニュー自体ありませんでした。ネットの情報には注意が必要です。

しかし、マルチーズを見つけた近くの店「Il Ponte Restaurant」にウニパスタ(16.5€)がありました。ウニは英語で“Sea Urchin”といいます。ウニのソースが濃厚で美味しかったです。店からの景色も素晴らしくお勧めの店ですよ。

・カラマリのフリット

マルタに来たら、海鮮がお勧め。特にカラマリ(イカ、15€)のフリットはぜひ食べてみてください。

・ウサギ料理 

マルタの名物といえばウサギ料理。日本人にとってはちょっと残酷に思ってしまいますが、ウサギを食べる国は意外と多いようです。鶏肉に近い味でした。

・ブラジオリ ひき肉を牛肉で巻き、野菜と一緒にトマトソースで煮込んだもの。

・マルタパン 

オーダーしなくても出てきます。オリーブオイル、塩コショウ、バルサミコ酢を混ぜたものに付けて食べます。

・アペロール(オレンジとハーブのリキュールをスパークリングワインで割ったもの)

・チスクラガービール(アルコール度数4.2%と低めで飲みやすいビール)

 

「ルネサンスの理想都市」と言われ、街全体が世界遺産に登録されている美しい城塞都市です。聖ヨハネ騎士団によって築かれ、蜂蜜色の石灰岩で造られた建築物が建ち並んでいます。

世界遺産バレッタの夜の風景。

バレッタの街並みにも猫がいました。


◆現地でのSIM購入方法&速度調査~マルタ編~

マルタ空港内にvodafoneのお店があり、現地SIMを購入することができます。2GBで20€でした。

SIMの設定は、店員さんにお願いできるので、安心してください。

インターネットの速度をfast.comで調査。速度は15Mbpsで問題なくインターネットができました。

 


 ◆.mtドメインとマルチーズの似ている点

マルタの国別ドメインは「.mt」、「.com.mt」です。街で探してみました。

 

publictransport.com.mt バスチケット販売

 

nextbike.com.mt レンタル自転車会社

 

Teatrumanoel.com.mt 世界トップ15にも入る壮観な劇場

 

dizz.com.mt アパレル会社

マルタでは期待に反して、マルチーズもマルタの国別ドメイン「.mt」、「.com.mt」もあまり見つけることができませんでした。

「.mt」、「.com.mt」ドメインはマルタの人があまり持たない珍しいドメインですが、マルタに関連したサイトやメールアドレスを運用するには最適です。.comだと文字列が使われていても「.mt」、「.com.mt」なら穴場ドメインとして利用できるかもしれませんよ。

 


今回訪れた場所

 

■ マルタまでのアクセスはこちら

 

■ .mtドメインの詳細はこちら

■ .com.mtドメインの詳細はこちら