14 食中 11 食が機内食になってまで行ったアセンション島の魅力を 18 時間で弾丸調査

数えきれない程あるテレビの旅行番組は、世界中の様々な国の魅力を伝えてくれます。しかし、アセンション島をレポートする旅行番組は、おそらくありません。なぜ行かないのでしょう?ドメイン島巡り第 17 回目は、18 時間しか滞在できない工程だと 14 食中 11 食が機内食になるアセンション島にどんな魅力があるのか、イッテ弾丸トラベラーしてきました。ふしぎ発見できるのでしょうか? アセンション島に割り当てられている ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.ac」です。

◆アセンション島はどこにあるのか?

イギリス領の火山島、アセンション島は南大西洋にあります。1501  年に発見されていますが、1503 年に再発見された際に、再発見日である昇天祭にちなんでアセンション島と命名されました。島には先住民はいません。会社や組織の構成員とその家族で成り立っていて、人口はおよそ1,100~1,200 人ほど。他に 150 人ほどの駐留アメリカ軍がいます。行政府所在地はジョージタウン。

= 目次 =

◆最小滞在日数は「1 日」か「1 ヵ月」の 2 択!!

◆現地での SIM 購入方法&速度調査~アセンション編~

◆グリーンマウンテンにある桜

◆BBC ラジオ中継施設とサメが出るビーチと夕食

◆5 ポンド紙幣が使えない?!町の集会所風バー&クラブ

◆大西洋最大の海洋保護区になるアセンション島

◆あなたのワン切り詐欺電話はここから?

◆ラクダなんていないのに「ラクダ注意」の意味~アセンション島いろいろ~

 


◆最小滞在日数は「1 日」か「1 ヵ月」の 2 択!!

日本からアセンション島に行くには、チケットの手配はメールのみ、ビザも必要です。そして、月 1 回のセントヘレナ~アセンション往復便を利用する以外に方法はありません。往路便(セントヘレナ→アセンション)の翌日、厳密には約 18 時間後に復路便(アセンション→セントヘレナ)が出発します。この便に乗らないと、次の便は 1 か月後。つまり、アセンションの最小滞在日数は「1 日」か「1 ヵ月」のどちらかになってしまいます。我々ドメイン探検隊は、「1 日」(約18 時間)の滞在を選択しました。

搭乗する「セントヘレナ発アセンション行き」の便名は、チケットが発行されるまでわかりません。

シンガポール、ヨハネスブルグ、ナミビア、セントヘレナを経由してアセンション島に到着。合計 21 時間半のフライトを経て、ようやく到着です。約 18 時間の滞在で、旅行番組が訪れないアセンション島の魅力をお伝えします。

入国審査カウンター以外にあったのは、子供を遊ばせるスペースだけ。審査通過後は椅子が並んだ場所で、職員の OK が出るまで待機。滞りなく入国手続が完了しても、10 分くらい待たされます。売店はありません。RAF(ロイヤルエアーフォースステーション)アセンション空港の到着ロビーは、とてもこじんまりとしています。

タクシーも Uber もありません。予約した現地のガイドさんと空港を出た駐車場で無事合流。17 時22 分、いざ出発です。

雲は多めながらも良い天気。

移動中、やたらと見るこのパイプ。家や施設に生活用水を送っている大事なパイプラインでした。


◆現地での SIM 購入方法&速度調査~アセンション編~

まずは宿泊先「JAMS ACCOMMODATION」にチェックイン。空港から約 20 分のところにありました。スーツケースを置いて、アセンション島でモバイルブロードバンドサービスを提供する唯一のプロ バイダー「Sure」へ SIM カードを買いに行きたいところですが、到着した土曜日は定休日。明日の日曜日も定休日。

JAMS のオーナーに、インターネット環境を確保したいことを相談すると、宿泊施設の隣にある閉店中のコンビニへ。すると、コンビニを開けてくれて、1 日 20 ポンドの「WIFI ホットスポットサービス」を購入することができました。au、softbank のローミングは使用できません(docomo は未確認)。ご注意ください。

速度は問題ありません。不便なく使えます。

コンビニも JAMS のオーナーが運営していました。

ちなみに部屋のエアコンは、Fujitsu。滞在中、他の日本のブランドは見ませんでした。


◆グリーンマウンテンにある桜

グリーンマウンテン国立公園に向かいます。標高 859m、アセンション島で最も高く、人工林としても有名な山です。実は、この山に桜が植樹されている噂があるのです。

宿泊先から車で約 10 分。グリーンマウンテンに到着。登ります。

どんどん登ります。いい眺めになってきました。

蟹を発見。驚かしてごめんね。

続いて羊。

ジャングルみたいになってきました。グリーンマウンテンの森林は、ゼロから組み立てられた世界で唯一の熱帯林と言われています。マウンテンランプと呼ばれる急な曲がりくねった道を登ります。

あっと言う間にジャングルエリアを抜けると、徐々に霧が濃くなってきました。

登り始めて約 10 分。「Red Lion」に到着。ここは、農場労働者を収容するために使われていました。

「ZIG ZAG」と名付けられた道は、そんなにジグザグしていません。

ここからはハイキングコースがあるのですが、時間がないので下山します。

下山中も目を凝らして探しますが、桜の木はありません。

ウサギを発見。アセンション島では、ネズミとウサギ以外の野生生物は法律により保護されています。

18 時 22 分、島のメインの町ジョージタウンを遠くに見ながら、ドライバーのアンドリューさんに桜について聞いてみました。「グリーンマウンテンにある Cherry Trees?知らないなあ。聞いたことないよ。」との回答。桜の写真も見てもらいましたが、やっぱり知らないとのことでした。

下山後、JAM のオーナーにも聞いてみたのですが、「見たことないし知らない」。「グリーンマウンテンの桜」は、ただの噂でした。と思ったら、翌日、アンドリューさんが「Cherry Trees、あるってよ」と教えてくれたのです!なんでも友達に聞いてくれたらしく、私たちが通ったコースではない場所にあるそうです。残念ながら見つけることはできませんしたが、どなたか探しに行ってみてはどうでしょうか?

 

【参考】

Climate Change and “Ascension Island”

On a Remote Island, Lessons In How Ecosystems Function

Green Mountain National Park

Ascension 3 Green Mountain


◆BBC ラジオ中継施設とサメが出るビーチと夕食

BBC(英国放送協会)は、南アフリカや南アメリカ向け放送の中継局をアセンション島に設置しています。島の数少ない観光スポットの一つなので行ってみましょう。荒れた土地が続きます。

大きな鉄塔が近づいてきました。

18時42分、BBC ラジオ中継施設に到着です。広大な敷地内にいくつもの鉄塔が並んでいます。

道を挟んで、有名なビーチ「English Bay」がありました。きれいで、とても小さなビーチ。

続いて「Long Beach」。まずは、浜の全景を見渡せる展望台に寄ります。

展望台から車で約 10 分。「Long Beach」に到着。サメに注意の看板を発見。

19時18分、だいぶ暗くなってきました。夕食を食べにジョージタウンにある「Volcano Club」へ。向かう途中、カメラを向けるとちゃんと止まってくれた可愛いロバに遭遇。本日最後の「野生の動物」です。

お店に到着。ハンバーガーセットフライドチキンセットを購入。混雑していたため 20 分位待ちます。「Volcano Club」はアメリカ軍が運営する、島で唯一の着席して食事が取れるお店です。火~土曜日の夜に営業。支払いは米ドルと、「英ポンドとセントヘレナポンドのコイン」のみ使えます。島全体では、英ポンドとセントヘレナポンドはどこでも使えます。

残念ながら味は今一つでした。


◆5 ポンド紙幣が使えない!?町の集会所風バー&クラブ

21 時 9 分、島のナイトライフを探るべく、宿泊先から徒歩 5 分のバー&クラブ「Two Boats Club」に行ってみます。

バーカウンター。カウンターの前は、屋外のスペースになっていてテーブルが置いてあります。お酒を片手に話が弾んでいるようです。賑やかな雰囲気。全く見慣れない日本人を少し気にしている様子でしたが、危険な感じは一切ありません。私たちもビールとジントニックを注文します。

支払いに 5 ポンド紙幣を出したところ、「これ古いから使えないよ」と戻されてしまいました。

全く知らなかったのですが、5 ポンド及び 10 ポンド紙幣は、2016 年 9 月に新紙幣が発行されており、旧紙幣の使用期限は2017 年 5 月5 日までだったのです。幸い、新紙幣も持ち合わせていたので事なきを得ましたが、頻繁にイギリス領に行ってないとわかりませんね。写真は、RAF アセンション空港の出発ロビーに貼ってあったアナウンス。到着ロビーにも貼っておいてもらえると助かります。

バーカウンターの脇から、室内に入ります。入り口には、ポンド硬貨が使えるスロットマシーンが 2 台。超リトルカジノです。ちなみにカジノを表すドメインは「.casino」です。

室内は、集会所の大きな部屋をダンスフロアにした感じ。まだ踊っている人はは誰もいません。ミラーボールが眩しいです。DJ が出音をチェックしています。DJ は CD でもレコードもなく、PC でした。PCDJ はスタンダードなんですね。

バーの前では、男性陣が何かのスコアを競って盛り上がっています。

その競技とは「Skittles」でした。Skittles はヨーロッパの古い芝生ゲームで、プレイ内容はボウリングとほぼ変わらないようです。ジョージタウンまで行かなくても、飲んで喋って踊って楽しめる地元民専用のバー&クラブでした。

21 時 45 分、宿泊先に戻ります。歩いて 5 分と近いだけあって、深夜 2 時過ぎまでフロアの音が聞こえてきました。気になる人は中々眠れないかもしれません。

 

【参考】

【旅行者注意】イギリスの紙幣・コイン変更


◆大西洋最大の海洋保護区になるアセンション島

島周辺 44 万平方キロメートルほどの海域が、海洋保護区になる予定のアセンション島。海洋保護区になれば、大西洋最大となります。“信じられないほど美しい”とも言われていので、滞在 2 日目の朝 7 時 45 分、霧雨が少し降る中を美しい自然探しに出発。宿泊先から少し歩いたところに整備された道路を発見。行ってみましょう。

ここは約 600 年前まで活動していたシスターピークと呼ばれる火山エリアでした。

山頂付近に道も見えたので、山道を探しましたが、それらしい道が見つかりません。

天気が悪いせいもあるのでしょうか、美しい自然に巡り会えそうな気がしないので、引き返すことに。後日、シスターピークを調べたところ、丈夫なトレッキングシューズ、たくさんの水、帽子、日焼け止めを持参して登るようにとのアドバイスがありました。スニーカーの私達では、そもそも無理だったようです。

11 時 15 分発のセントヘレナ行きに乗るので、宿泊先を 9 時 15 分頃にチェックアウト。もし乗り遅れたら次の便は 1 ヶ月後。まあまあ急いで、車で 20 分ほどの空港に向かいます。途中、またロバに会いました。このロバたちが、滞在中における「最後の野生動物」です。美しい自然には出会えませんでしたが、かわいい野生の動物たちに会えたので満足です。ちなみに、朝晩は雨が降りやすいそうです。

9 時 40 分、空港に到着。無事に飛行機に乗ることができました。

今回のアセンション島調査における私たちの食事は、実に 14 食中 11 食が機内食。いつも楽しみにしている現地での夕食は残念な味でしたが、地上で食べることができただけで、今回は満足です。

1日目 朝昼夜 機内食(シンガポールエアー)
2日目 朝昼 機内食(アフリア航空)
地上食(Volcano Club/アセンション島)
3日目 地上食(昨夜の残り物をホテルで/アセンション島)
昼夜 機内食(アフリカ航空)
4日目 地上食(ホテル/ヨハネスブルグ)
昼夜朝昼 機内食(シンガポールエアー)

 


◆あなたのワン切り詐欺電話はここから?

アセンション島から謎の国際電話がかかってきた」とのツイートが話題になりました。アセンション島に縁もゆかりも無い日本人に向けて行われた、ワン切り国際電話詐欺。なにか手掛かりがあるかもしれないと思い、島で唯一の通信会社である Sure に行ってみました。

お伝えしている通り、土日が定休日なので本日(日曜日)もお休み。誰もいません。ですが、我々ドメイン探検隊はあるものを発見したのです。

敷地内にあった電話ボックスです。島内で恐らく唯一の電話ボックス。しかも、そのドアは開いたまま。。。我々が到着する寸前まで、ここからワン切り電話をかけていたのかもしれません。


◆ラクダなんていないのに「ラクダ注意」の意味~アセンション島いろいろ~

  • 宿泊した「JAMS ACCOMMODATION」には、宿泊者が共同で使える、きれいなキッチンもあります。この日は私達以外泊まっていないのに、未開封の牛乳、フルーツジュース、パンや缶詰等を用意  してくれていました。これらは宿泊料金に含まれているそうですが、なんだか申し訳なくて、手をつ けませんでした。でも、レンジは使わせてもらいました。

桃の缶詰を発見。島には農作物として果物が無いそうです。

 

  • 車で走っていると、日本では見慣れない標識を目にします。これは蟹に注意。

羊に注意。

ラクダに注意。ラクダ・・・?島にラクダがいるの?アンドリューさんに聞いたら「ラクダなんていないよ」。なら、この標識は、どんな注意を促しているのでしょうか?

正解は、 「Hump に注意」でした。「Hump」とは、道路の一部を隆起させ、通過する車両に上下の振動を及ぼすことで運転者に減速を促す構造物の総称です。一般的に 「Hump に注意」の標識は、「SPEED HUMP」や隆起物を表すタイプが多いのですが、ラクダのコブを「Hump」に見立てて注意を促すなんて、とてもユニークですね。島内には、隆起物を表すタイプの標識もありました。

 

  • 月に 1 度しかオープンしないホテル。月に 1 回やって来る飛行機に搭乗しているスタッフが泊まる時以外は営業していないそうです。

 

  • ピンクが目を引くこの建物はアセンション島行政庁舎。道を挟んだところに Sure がありました。

 

  • RAF 空港の出発ロビーで、到着ロビーにはなかった売店を発見!お土産を買って帰りましょう! しかし、中に入ると、煙草と香水と飲み物とスナックしかありませんでした。

 

  • 無料充電サービス。USB 非対応です。

 

 

  • 出発ロビーを出て外のスペースに行くと喫煙所があります。これから搭乗する飛行機を見ながら一服できる、数少ない空港です。

外にはコーヒーショップもありました。

 

こんな感じで、アセンション島を弾丸で調べてきました。月に 1 便の飛行機しかないので 1 日か 1 ヶ月の滞在しか選べない、これと言った見どころがない。空港内で「アセンション島ならではのお土産」を売ってないことからもわかるように、観光として訪れる人は、ほとんどいないのです。人気旅行番組が、この絶海の孤島を取材したい理由が見当たらないような気がしました。


■今回のドメイン島巡りで行った場所

■ アセンション島までのアクセスはこちら

■「.ac」ドメインの詳細や申し込みはこちら

アセンション島への行き方

《 ビザ、入国許可証 》


ビザは、ASCENSION ISLAND E-VISA APPLICATIONよりオンライン申請します。

【必要情報】
基本的な情報の他に過去5年に取得したビザ、過去5年に訪れた国、海外旅行保険情報など

【必要書類】
写真(パスポート写真は不可)

【取得費用】
£20.00(イギリスポンド、2019年9月時点で約2,634円)

【取得日数】
1日

 

《 空路 》


直行便はありません。シンガポール、ヨハネスブルグ、ナミビア、セントヘレナを経由してアセンション島へ行く。片道約21時間半。セントヘレナからアセンションに行くには、月 1 回のセントヘレナ~アセンション往復便を利用する以外に方法はありません。往路便(セントヘレナ→アセンション)の翌日、厳密には約 18 時間後に復路便(アセンション→セントヘレナ)が出発します。この便に乗らないと、次の便は 1 か月後。つまり、アセンションの最小滞在日数は「1 日」か「1 ヵ月」のどちらかになってしまいます。飛行機はこちらからメールで手配します。

日本からシンガポール、ヨハネスブルグ、ナミビア、セントヘレナを経由してアセンション島へ


往路例 シンガポール航空

SQ631 日本
羽田空港
(HND)
金曜日 09:15 発

7時間
シンガポール
チャンギ国際空港
(SIN)
15:15 着

乗り継ぎの待ち時間:1時間20分

SQ482 シンガポール
チャンギ国際空港
(SIN)

金曜日 16:35 発

10時間35分
南アフリカ
ヨハネスブルグ空港
(JNB)
21:10 着

乗り継ぎの待ち時間:11時間50分

南アフリカ航空

SA8131 南アフリカ
ヨハネスブルグ空港
(JNB)

土曜日 9:00 発

2
時間
ナミビア
ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港
(WDH)
11:00 着
12:00 発

1時間15分
セントヘレナ
セントヘレナ空港
(HLE)
13:15 着

給油のため、ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港も立ち寄りました。

乗り継ぎの待ち時間:1時間15分

セントヘレナ
セントヘレナ空港
(HLE)

土曜日 14:30 発

2時間
アセンション島
ロイヤル・エアー・フォース・ステーション・アセンション空港
(ASI)
16:30 着

アセンション空港に到着すると、「Arrival Card」と「ASCENSION CUSTOMS DECLARATION」(税関申告書)を記入して、提出します。

 

アセンション島からセントヘレナ、ナミビア、ヨハネスブルグ、シンガポールを経由して日本へ


復路例

アセンション島
ロイヤル・エアー・フォース・ステーション・アセンション空港
(ASI)
日曜日 11:15 発

2時間
セントヘレナ
セントヘレナ空港
(HLE)
13:15 着

乗り継ぎの待ち時間:45分

南アフリカ航空

SA8132 セントヘレナ
セントヘレナ空港
(HLE)
日曜日 14:30 発

4時間15分
南アフリカ
ヨハネスブルグ空港
(JNB)
日曜日 21:15 着

乗り継ぎの待ち時間:16時間30分

シンガポール航空

SQ479 南アフリカ
ヨハネスブルグ空港
(JNB)
月曜日 13:45 発

10時間25分
シンガポール
チャンギ国際空港
(SIN)
火曜日 6:10 着

乗り継ぎの待ち時間:1時間50分

SQ632 シンガポール
チャンギ国際空港
(SIN)
火曜日 8:00 発

6時間55分
日本
羽田空港
(HND)
火曜日 15:55 着

※2019年9月現在の情報


《 現地の情報 》

アセンション島は、南大西洋に浮かぶイギリス領の火山島。

首都 ジョージタウン
言語 英語
時差 -9時間
気温 年間平均気温 22.7℃
通貨 英ポンドとセントヘレナポンド。店舗によっては米ドルも使用可。
電圧、周波数、
コンセント形状
・240V、50Hz。
・プラグの形状はB3、BF、Cタイプ。
インターネット環境 ・無料Wi-Fiなし。島唯一のインターネットサービスプロバイダー「Sure」が提供するWi-Fiスポットサービス等を契約する必要あり。
・au、softbankのローミング提供エリア外(docomoは未確認)。
・Glocalmeのサービス提供エリア外。
タクシー
Uber
チップ 習慣なし
その他 ・雨季はない。朝晩は雨が降りやすい。
・車道以外は足場があまり良くない。

「死ぬことが違法」「ニートも違法」「日本人でも簡単に永住できて商売できる」・・・スヴァールバル諸島にある世界最北の町で真相を確かめてきた

「死ぬことが違法!?」とインターネット上で騒がれている町が、スヴァールバル諸島にあります。この町で死ぬとどうなってしまうのでしょう?死んだまま刑務所に収監されて終身刑になるのでしょうか?さらに、「日本人の永住も容易に許可されている」とも言われている不思議な町なのです。ドメイン島巡り第16回目は、その真相を確かめるためスヴァールバル諸島に行ってきました。割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.sj」です。

◆スヴァールバル諸島はどこにあるのか?

スヴァールバル諸島はノルウェー領で、ノルウェー本土と北極圏とのおよそ中間に位置する群島です。最大の町は「ロングイェールビーン」で、一般の人が定住している世界最北の町です。この町の多くのものに「世界最北の~」という枕言葉をつけることができます。4月~8月は太陽が沈むことのない白夜になり、10月~2月は太陽が沈んだままである極夜になります。

= 目次 =

◆世界最北の町「ロングイェールビーン」

◆人よりもホッキョクグマが多い島

◆スヴァールバルでは死ぬことが違法!?ニートも違法!?

◆日本人なら簡単に永住&商売をすることができるのか

◆スヴァールバルで出会った「世界最北の〇〇」

 ①世界最北のゴーストタウン「ピラミデン」

 ②世界最北の寿司屋に行ってみたら・・・

 ③その他「世界最北の〜」シリーズ

◆スヴァールバル諸島いろいろ

◆現地でのSIM購入方法&速度調査

◆幻のドメイン「.sj」とノルウェーのドメイン「.no」


◆世界最北の町「ロングイェールビーン」

スヴァールバル諸島にあるロングイェールビーンは、人口1,000人以上が居住する町としては「世界最北」に位置します。深夜0時過ぎ、我々はロングイェールビーン空港に到着。

写真をご覧ください。8月の夜は白夜なので、深夜とは思えないほど非常に明るいです。

空港には、到着便に合わせてバスが待機しています。バスに乗って町の中心へ。運転手に宿泊するホテルの名前を伝えましょう。

空港の向かい側には、世界最北の町があるスヴァールバル諸島ならではの案内がありました。ここからニューヨークまで5,581km、東京までは6,830km。今回も遠くまで来たんだなと、実感が湧いてきます。

約10分でロングイェールビーンの中心街に到着。前回訪れたセントビンセント(.vc)の青い空から一転、どんよりした灰色の空。

ホテルには、白夜においても真っ暗にして睡眠をしっかり取れるように黒いカーテンがいくつかある少し変わった構造になっていました。

冬の移動手段であるスノーモービルを発見。その多くはYAMAHA製でした。


◆人よりもホッキョクグマが多い島

スヴァールバル諸島には約3,000頭のホッキョクグマが生息していますこれに対して人口は約2,600名。人よりもホッキョクグマの方が多い島なのです。ホッキョクグマの普段の生活は、アザラシなどの獲物がいる氷の上で過ごしているので、町までやってくる心配はほとんどありません。ホッキョクグマが町の倉庫お店にある食料を一度でも食べてしまうと、その味や場所を覚えて再び町にやってくると言われているので、食料の管理は徹底されていました。

町から少し離れた場所に行くとこのようなホッキョクグマのマークがあります。

このマークより先のエリアは、銃の所持が義務付けられています。銃の使用も基本的には威嚇射撃で、万が一襲われるような状況においてのみ、射撃が許されています。地球温暖化などの影響により個体数の減少も懸念されているため、威嚇射撃が優先です。これらの銃は、中心街にある登山グッズ店の隅っこで販売されていました。町のショッピングエリアで銃を購入できるなんて、驚きです。

レストランやスーパーマーケットなど、多くの建物の入口には、銃を所持して入場することを禁止する標識が。過去に銃による犯罪が発生したことはないそうです。白夜だったせいでしょうか、夜中でも安全な感じがしました。

本物のホッキョクグマを見ることはできまんでしたが、ホッキョクグマのイラスト等は町のあちこちで見ることができます。訪れた際は、インスタ映えしそうな可愛いホッキョクグマを見つけてください。

ぬいぐるみですが、ホッキョクグマなので冷蔵庫で売られています。冷蔵庫のスイッチは入っていません。

ちなみに、ホッキョクグマとシロクマの違いをご存知ですか?実はシロクマと言われる熊の正式名称がホッキョクグマなので、違いなんてないのです

ホッキョクグマをもっと詳しく知りたくなったら、最北の博物館「Svalbard Museum」がおすすめ。この博物館の目玉である「剥製のホッキョクグマ」を間近で見ることができます。限りなく本物に近い、その迫力に圧倒されます。他にもホッキョクグマの生態や人間との関わり、更にはスヴァールバル諸島の歴史や出来事が展示されています。

このホッキョクグマは、2005年3月に何回かの威嚇射撃にも関わらず接近してきたため、止むを得ず射撃されたオスのホッキョクグマ。

野生のホッキョクグマを見たいという方は、ツアーがたくさんあるので運が良ければ見ることができるかもしれません。
また、この地には「Polar bear joke(ホッキョクグマジョーク)」と言うものがいくつも存在しています。訪れる前に学んでおきましょう。


スヴァールバルでは死ぬことが違法!?ニートも違法!?

1918から1919年にかけて全世界的にスペインかぜ(インフルエンザ)が大流行しました。感染者5億人、死者5,000万~1億人と言われています。ロングイェールビーンでもスペインかぜが流行りましたが、極寒のため、土葬された死体の中でウイルスが生き続けたそうです。このことから、パンデミックを引き起こすウイルスを後世に残さないよう、この地では死ぬことが違法であるとネット上で言われるようになりました。

この真偽をスヴァールバルの役所や現地の方に聞いてみたところ、「もしそうだとしたら、死体をどのように処理すると思いますか?」と言われてしまい、確かに矛盾していることに気づかされました。
死ぬことが違法ではない」ことが分かりましたが、スヴァールバル諸島にはこれに関連する特有の事情がありました。

①亡くなってもスヴァールバル諸島で土葬することができない

これは、スヴァールバル諸島独特の気候にも関連しています。厳しい寒さの影響で、土葬しても遺体が分解されない、あるいは腐敗しにくいことから、感染症などのウイルスが死体の中でも残り、再感染することを恐れた政府は土葬を許可しないことを決めました。

火葬場が存在しないスヴァールバル諸島では、ノルウェー本土にて火葬された後、スヴァールバル諸島で埋葬されます。

②スヴァールバル諸島の医療事情

スヴァールバル諸島には病院が1つしかなく、1人の医師と数人の看護師しかいないと現地の方から聞きました。出産の際には、医療機器などが十分ではないことから、ノルウェー本土で出産するのが普通とのこと。

出産以外も同様に、スヴァールバル諸島で対応できない場合は、ノルウェー本土の病院にて対応しています。

このような事情もあり、死を迎える時はスヴァールバル諸島ではなく必然的にノルウェー本土で迎える場合が多いように思いました。
これら2つの事実から、死ぬことが違法であるという間違った事実に繋がってしまったのではないかと推測します。死ぬことが違法ではなく、複数の事情のためノルウェー本土で死を迎えるケースが多く、火葬された後にスヴァールバル諸島で埋葬されたいケースが少ないのではないでしょうか。

「ニートも違法」ですが、仕事がなければ、ここに住むことはできません。失業者はすぐに強制送還されます。但し、退職者や職に就いていない人は、自分自身をサポートするのに十分な手段があることを証明できれば退去を免れますので、お金をたくさん持っているニートに限り、違法にはならないようです。

【参考】

Is It Illegal to Die in Longyearbyen, Norway?

A Harsh Climate Calls for Banishment of the Needy


◆日本人なら簡単に永住&商売をすることができるのか

日本は、スヴァールバル条約の加盟国の1つです。条約加盟国の国民はビザ査証なしでスヴァールバル諸島に住むことができ、商売をしたり、バイトをすることが可能なはず。スーパーマーケットの前では子供達が露店を開いていました。

日本人の永住と商売について詳細を確かめるために、役所に行って「我々が寿司レストランをオープンすることができるか?」を聞いてきました。

中に入り事情を説明すると、相談できる個別の部屋へ案内してもらいました。

まず、スヴァールバル諸島での永住について。条約加盟国民であればノルウェー国民と同じ平等な居住権を有しているので、ビザなしで永住可能とのことです。しかし、冬の寒さが非常に厳しいので長期的に住む人は少なく、平均すると約4年でこの土地を離れてしまうそうです。ノルウェー本土と比べると収入が低くなる傾向があり、「お金を稼ぐ事以外の魅力を感じる」や「ノルウェー本土と比べて様々なことが整備されていないので、やりがいがある」等の理由を持つ人々が、ここの生活に向いているようです。

続いて商売。こちらも永住同様、条約加盟国民の日本人は労働許可証なしで、寿司レストランをオープンすることができます。スヴァールバル諸島でビジネス(この場合寿司レストラン)を始めるにあたって1番難しいのは、場所の確保。ロングイェールビーンでビジネスをするエリアは、想像以上に限られているそうです。これを乗り越えさえすれば、問題ないとのことでした。

ちなみに、「求人は、Facebooknav.noのサイトで探すといいよ」とアドバイスしてもらいました。
なかなか出ませんが、短期間のバイト募集もあるそうです。以前募集していた「迫り来るホッキョクグマを発見したら周囲に知らせる監視員のバイト」なんて、タイミングが合えばチャレンジしてみたいですね。

 

https://www.facebook.com/groups/1880619582227141/

 

https://www.nav.no/

 

スヴァールバル諸島で生活するにあたって直面する最大の課題は、厳しい気候に適応することです。「島の真の住民であるホッキョクグマの単なるゲスト」、つまりスヴァールバル諸島の住民になりたいなら、スヴァールバル諸島の役所にお問い合わせください。親切な人間が対応してくれますよ。


◆スヴァールバル出会った「世界最北の〇〇」

①世界最北のゴーストタウン「ピラミデン」

スピッツベルゲン島にあるピラミデンは、1910年にスウェーデンが発見。1927年に旧ソ連に売られ、炭鉱の採掘が盛んな町でした。炭鉱は1998年に閉鎖され、町全体が廃墟に。
現在もロシアの企業「Trust Arktikugol」が所有する、人気のゴーストタウンです。インフラは整備され、ホテルもありました。この船に乗って、ゴーストタウンツアーに出発です。

船の乗務員とガイドの方。

ゴーストタウンだけでなく、氷河や切り立った崖も見ることができるツアーの航路。

船の中も意外とスペースがあり、万が一船酔いすることがあったりホッキョクグマが襲ってきても問題なさそうです。

冬は海が凍結しているので、スノーモービルでもピラミデンに行くことができるそうです。Nordenskiöldbreen氷河や、鳥の巣がたくさんある崖などを見ながら、ゴーストタウンに向かいます

8月は巣作りの季節。幸運なことに、パフィン(ニシツノメドリ)など、様々な鳥を見ることができました。

漂流する氷の上に1匹のアザラシを発見。

ズームしてみます。遠いですが、少し動いているのを確認しました。つまり、ここにホッキョクグマがいてもおかしくないということです。

このツアーには、クジラ肉のバーベキューランチと氷河の氷が入ったウイスキーがついています。

氷河の氷が入ったウイスキーを氷河の前で飲めるなんて!期待に胸を膨らませてウイスキーを待っていると、船員2名が何やら底が網状になった物を海に投げ込みました。なんと、船の傍に流れてきた流氷をキャッチするのです。1度目は失敗、2度目で見事キャッチ。氷は現地調達だったのです!周りの景色に見惚れてあまり気にしてなかったのですが、海はちょっと汚いですね。

キャッチした流氷を甲板で船員が砕いてくれます。

長い年月をかけてできた、歴史を感じる氷です。

流氷が漂っていた海の色は少し気になりますが、いつもより美味しく感じたのは言うまでもありません。流氷はいつも流れてくるわけではなく、流れてきてもキャッチに失敗することもあって、このツアーに参加したら必ず流氷入りウイスキーが飲める保証はありませんので、ご注意ください。

ロングイェールビーンから2~3時間ほどかけてスピッツベルゲン島に到着。ここからはロシア人ガイドに交代です。ピラミデンの歴史や当時の人々の生活をわかりやすく説明してくれます。

ピラミデンには、パリやロンドンという名前がついているアパートメント、プールやスポーツ施設、学校、音楽ホールを含む文化センター、住民のための食堂施設、食料を蓄えておくための倉庫など様々な建物が存在しています。町として栄えていたことが、よくわかりました。当時ここで働いていた人々は、政府からの手厚いサポートなどもあり、住宅や食事に関しては無料でサポートされていたそうです。

世界最北にあるレーニン像。ガイドの説明によると、このレーニン像はロシアにはよくあるタイプ(量産型)とのこと。

レーニン像の背後にある文化センターでは、かつて図書館だった場所が部分的に改修されて、お土産ショップや小さなカフェになっています。

ピラミデンにはロシア産ウォッカなどもありましたが、ロシア人にとってピラミデンは馴染みのない場所で、知らない人がまだ多いとのことでした。ただ、ロシアにとっては歴史的にも意味がある場所なので、近年では観光としてくる人も増えているそうです。

「ピラミデン=廃墟の町」というイメージを持っていましたが、町の中心部分はしっかりと改修されており、あまり廃墟という印象はありません。むしろロシアの当時のものがほとんどありのままに残っていたことが
印象的でした。ちょっと離れた炭鉱場のところは、いかにも廃墟な雰囲気。行きたかったのですが、このガイドツアーには含まれていませんでした。

複数ある建物の中で、なぜかこのアパートメントのみが鳥の住居にされています。「なんで、この建物を選んだのかしら?」とガイドも首をかしげていました。鳥の鳴き声がひっきりなしに聞こえます。

②世界最北の寿司屋に行ってみたら・・・

スヴァールバル諸島にある寿司屋。それはつまり「世界最北の寿司屋」になるので行ってきました。
寿司レストランの名前は、「NUGA Sushi & Noodles」。北極圏に近い海の魚達、身が引き締まったブリブリな魚に違いありません。

場所は「Hotel Svalbard The Vault」の中にありました。

メニューから「KYOTO」を注文。

盛り付けの段階で、すでにロールが少し崩れていましたが、サーモンは予想以上に美味しい!お米は日本のお米と比べなければ、問題ありません。
ヨーロッパのお寿司は、フルーツが入っていたり、アレンジしてあることも多いのですが、こちらはシンプルなところが良かったです。

メニューを見ると、ラーメンもありました。チキンラーメンを注文。ここは世界最北のお寿司屋です。

スープが日本のラーメンと比べると少し薄いものの、ラーメンと言える味です。麺も美味しいのですが、やや柔らかく中華麺っぽいような印象。カリカリに揚げたチキンが入った創作風ラーメンです。ブロッコリーも入っていました。

餃子もあったので注文しました。

餃子は、私たちが知っている餃子の味とかけ離れていました。皮はパリパリしているのですが、味付けは甘い。ちょっと変わったスヴァールバル餃子として、食べる方がいいかもしれません。
世界最北のお寿司屋「NUGA Sushi & Noodles」は、「世界最北のラーメン屋」でもありました。

③その他「世界最北の〜」シリーズ

  • 「世界最北のドローン禁止エリア」。ロングイェールビーンは、ほとんどが禁止エリアなので、スヴァールバル諸島でドローンを飛ばすのは難しそうです。

 

  • 「世界最北の旅行者向けインフォメーションセンター」。ロングイェールビーンを安全に楽しむなら、ツアーに参加することをおすすめします。我々ももここでピラミデンへ行くツアーを予約しました。

 

  • 「世界最北の郵便局の私書箱」。たくさんの私書箱がありました。

 

  • 「世界最北の博物館」、North Pole Expedition Museumです。北極点を目指した当時の人物や状況がかなり詳しく説明されています。当時、北極点に到達することが、いかに大変でかつロマン溢れるものであったのか、伝わってきます。


◆スヴァールバル諸島いろいろ

①ロングイェールビーンのシティマップで、行きたい場所をある程度把握しておくと便利です。端から端まで歩くと1時間くらいかかると思います。

 

②ピラミデンをはじめロングイェールビーンから離れた町に行く場合に利用できる船のツアー案内です。

 

③スーパーマーケットには、寿司を作るための「Sushi Kit」を売っていました。

 

④町の中心にある炭坑夫の像。現地の人は、これを目印にハチ公前のような感覚で待ち合わせしたりするのでしょうか。

 

⑤Svalbard Buss og Taxi会社提供「地元の運転手のガイド付き、ロングイェールビーン周辺を巡る2時間タクシーツアー」に参加しました。
ロングイェールビーンから10分ほど行った丘の上からの景色です。

ガチョウのような鳥の群れとも遭遇しました。

こちらは、世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)。現在は周辺を工事中のため、近寄ることがでませんでした。あと少しで工事が完了する模様。

町の近くでは、野生のトナカイにかなりの確率で遭遇できることはびっくりしました。天敵がいないそうです。

犬ぞり用の犬達が生活している施設です。冬の本番に備え、体調を整えます。

ベテランガイドのタクシー運転手さん、ありがとうございます!

 

⑥お寿司やラーメンではなく、スヴァールバル諸島ならではのローカル料理が食べたい場合は、ロングイェールビーンにあるGruvelageretをおすすめします。

ディナーはコースメニューのみ。ユニークで拘りのある料理ばかりでした。
左がトナカイとマッシュルームソースのマッシュルームラビオリのようなもの(LOCAL MUSHROOMRAVIOLI WITH WINTERDRIED SVALBARD REINDEER AND MUSHROOM SAUCE)で、右がタラバガニソース
と焼きビーツの北極イワナ(ARCTIC CHAR WITH KING CRAB SAUCE AND BAKED BEETROOT)です。


◆現地でのSIM購入方法&速度調査

スヴァールバル空港には、売店らしきものを1つも見つけることができなかったので、SIMカードも空港では手に入れることができませんでした。

スーパーマーケットにも旅行用のプリペイド方式のSIMカードを探しましたが、なかなか見つからず、今回は「GlocalMe」を使用しました。ロングイェールビーン周辺であれば、問題なく使えます。fast.comにて速度を測定してみると、想定以上の速度結果となりました。最北だからこそ、インターネットというのは、貴重な連絡手段(または暇つぶし)であったりするのかもしれません。


◆幻のドメイン「.sj」とノルウェーのドメイン「.no」

ノルウェー領スヴァールバル諸島に割り当てられている国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、「.sj」です。しかし、ルートサーバに登録されているものの、レジストリの方針により使用されておりません。なので、「.sj」は誰も使うことができないドメインなのです。ロンググイェールビーンの町では「.sj」の代わりに、ノルウェーの国別コードトップレベルドメイン「.no」が多く使われていました。

  • スヴァールバルのBar。Svalbardにうまくかけているところがいいですね。(http://www.svalbar.no/

  • レストランKROA 季節によっては、アザラシステーキが食べられます。ウェイトレスのお姉さんは、2019年2月からスヴァールバルで生活しているそうです。(https://www.kroa-svalbard.no/

 

世界最北の町という秘境に臨むつもりでしたが、8月は少し肌寒いだけで、ヨーロッパに住むお年寄りの避暑地でもあります。
厳しい気候を体感できる冬にも来てみたい、スヴァールバル諸島でした。


今回のドメイン島巡りで行った場所をまとめると、以下のような感じです。

 

■スヴァールバル諸島までのアクセスはこちら

■「.no」ドメインの詳細や申し込みはこちら

 

スヴァールバル諸島への行き方

《 ビザ、入国許可証 》


スヴァールバル条約により、ビザ無しで入島できる。移住、永住も可。

《 空路 》


直行便はありません。スヴァールバル諸島へは、ヨーロッパを経由して行けます。片道約34時間~。エコノミーなら往復126,690円~。

日本からデンマーク、ノルウェーを経由してスヴァールバル諸島へ


往路例 スカンジナビア航空

SK984 日本
成田空港
(NRT)
木曜日 11:10 発

11時間20分
デンマーク
コペンハーゲン空港
(CPH)
15:30 着

乗り継ぎの待ち時間:14時間30分

SK452 デンマーク
コペンハーゲン空港
(CPH)

金曜日 6:00 発

1時間10分
ノルウェー
オスロ空港
(OSL)
7:10 着

乗り継ぎの待ち時間:2時間45分

SK4414 ノルウェー
オスロ空港
(OSL)

金曜日 9:55 発

1時間50分
ノルウェー
トロムソ空港
(TOS)
11:45 着

乗り継ぎの待ち時間:40分

SK4414

ノルウェー
トロムソ空港
(TOS)

金曜日 12:25 発

1時間35分
スヴァールバル諸島
ロングイェールビーン空港
(LYR)
14:00 着

 

スヴァールバル諸島からノルウェー、デンマークを経由して日本へ


復路例 スカンジナビア航空

SK4425 スヴァールバル諸島
ロングイェールビーン空港
(LYR)
月曜日 14:45 着

1時間35分
ノルウェー
トロムソ空港
(TOS)
16:20 発

乗り継ぎの待ち時間:45分

SK4425 ノルウェー
トロムソ空港
(TOS)
17:05 発

1時間50分
ノルウェー
オスロ空港
(OSL)
18:55 発

乗り継ぎの待ち時間:2時間0分

SK1475 ノルウェー
オスロ空港
(OSL)
20:55 発

1時間10分
デンマーク
コペンハーゲン空港
(CPH)
22:05 発

乗り継ぎの待ち時間:17時間40分

SK983 デンマーク
コペンハーゲン空港
(CPH)
火曜日 15:45 発

10時間50分
日本
成田空港
(NRT)
水曜日 9:35 発

※2019年9月現在の情報

ロングイェールビーン空港の手荷物受取所には、実物と同じ大きさのシロクマ像がありました。

《 現地の情報 》

北極圏にあるノルウェー領の群島。最大の町はロングイェールビーン。北緯約80度という位置のため、一年の大部分が白夜か極夜になる。.sjのドメインが割り当てられているがレジストリの方針で使われていない。代わりにノルウェーのドメイン.noが使われている。

首都 ロングイェールビーン
言語 ノルウェー語
時差 -7時間
気温 年間平均気温は-5.6℃。
通貨 ノルウェークローネ
1NOK=11.88円(2019年9月現在)
コンセント形状 230V、50Hz。プラグの形状はB, Cタイプ。
Wi-Fi ホテルや飲食店で利用可
Glocalmeのヨーロッパ 可
タクシー
Uber
チップ 習慣なし