かつてイギリスの流刑地で世界遺産「囚人遺跡群」があるノーフォークに行ってみた

オーストラリア領でありながら、2016年7月まで自治政府を持っていたノーフォークは、手付かずの自然や美しい風景が広がり、年に2万人以上が訪れる観光地です。一見すると、かつて流刑地だったなんて信じられません。映画「バウンティ号の反乱」の舞台となり一躍有名になったとは言え、日本ではあまり知られていないノーフォークの魅力を探ってきました。ノーフォークに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.nf」です。

◆ノーフォークはどこにあるのか?

オーストラリアの東、南緯29度02分、東経167度57分に位置する島。オーストラリアとニューカレドニアとニュージーランドの間にあります。1774年、クック船長(ジェームズ・クック)がノーフォーク島を発見して、ノーフォーク公爵の名に因んでノーフォークと命名しました。島の面積は面積34.6km2、人口は2,210人(2014年調べ)。使用されている通貨はAUD(オーストラリアドル、1AUD=約94円※)です。ノーフォークはアメリカ合衆国バージニア州南東部に位置する都市イングランドの東部にある地名でもあります。
※2023年6月時点。

= 目次 =

◆クリスマスツリーにもなるノーフォーク松

◆世界にひとつだけの「ニックネームの電話帳」などがある超マニアックな博物館

◆世界遺産に登録されたオーストラリア囚人遺跡

◆ノーフォークの料理

◆絶景穴場ビーチを目指して20分のハイキング

◆大量の緑色の手形に込められたメッセージ~ノーフォークいろいろ~

◆街で見かけた.nfドメイン

◆現地でのSIM購入&速度調査~ノーフォーク編~

 


クリスマスツリーにもなるノーフォーク松

ノーフォーク松は島の象徴とも言えるノーフォーク固有の常緑高木です。国旗にも描かれています。

我々は、オーストラリアのブリスベン空港からノーフォークへ向かいました。所要時間は約2時間。島に着陸する直前、飛行機の窓から多くのノーフォーク松を見ることができます。

ノーフォークアイランド国際空港に到着。空港スタッフ以外、ほとんど人はいません。

まるでコテージのような小さな空港です。

空港の周りにも多くのノーフォーク松があります。ノーフォーク松は針葉樹特有の円錐形の美しい樹形をつくる事から、クリスマスツリーとして利用されたり、針葉樹の中では珍しく観葉植物としても親しまれています。

近くで見ると、その大きさに圧倒されます。樹木の高さは大きいもので60m。地上20階建のビルの高さです。

至るところでノーフォーク松を見ることができますが、島で最も有名なノーフォーク松は、観光ガイドブック等に掲載されている「Lone Pine」 (孤独な一本松)です。長い年月を生き抜き、現在は地元のランドマークとして世界遺産地区内のポイントハンターにポツンと立つ姿が目立っています。

エミリー湾からみると、孤独な木であることがよくわかりますね。

エミリー湾は海水浴も楽しめます。

 


◆世界にひとつだけの「ニックネームの電話帳」などがある超マニアックな博物館

ノーフォークの歴史を知ることができるバウンティミュージアムに行ってみましょう。キングストンの観光インフォメーションセンターから車で約5分のところにありました。

開館時間は毎日午前10時から午後4時まで。閉館日はありません。1788年まで遡る歴史と様々なコレクションが5つの部屋で展示されています。

入館料は15 AUD(約1,410円)。旅行期間中は何度でも再入館可能です。WiFiも利用できます。

入館料を支払うと、ミュージアムのスタッフが簡単に館内を説明。続いて、ピトケアン諸島の国旗を手に取り、1856年にバウンティ号の反乱者の子孫がピトケアン島から移り住んで、それ以来ピトケアン島民がノーフォーク島の主要な定住者となったことを教えてくれました。

バウンティミュージアムはFM局も運営しています。

館内に入ります。すごい!予想をはるかに超える広さと展示品の多さに驚きました!

1回の訪問では、とても全てを見ることはできません。だから再入館可能なのですね。

バウンティ号の反乱で有名なバウンティ号の模型やバウンティ号に関連する資料やコレクションが多く展示されています。

1780年代後半、イギリスは囚人を国外流刑にする政策を講じ、オーストラリアやノーフォークなどを流刑地としました。ノーフォークでも多くの刑務所や囚人バラックが建設されたのです。当時の囚人が非道な扱いを受けていたことを再現しています。

囚人は男性だけではありません。女性や子供もいました。中にはオーストラリアの先住民アボリジニも含まれており、強制的に苛酷な労働を強いられたのです。囚人たちが繋がれていた鎖を手に取ることもできます。

囚人に課せられた厳しい罰則規定がありました。

  • パイプを持っていた
  • 歩く速度が遅かった
  • 点呼時に靴紐を結んでいた
  • 石を積んだ台車を十分に押さなかった
  • タバコを持っていた – その後、不平を言ったために口を塞がれた
  • 看守にタバコをねだった
  • 鳥を飼いならしていた
  • 鎖につながれているときに「Oh My God」と言った
  • 鎖につながれているときに笑った
  • 古いズボンから糸くずが出ていた
  • 刑務所の中庭を横切って問い合わせをした
  • 歌を歌った

これらの違反行為には、50回以上の鞭打ちや10日間の投獄という罰が与えられ、場合によっては、立つスペースしかない独房に13人の囚人と一緒に閉じ込められることもあったそうです。

捕鯨に使われていた道具や当時の写真なども展示されていました。

島でかつて使われたオーディオ機器やカメラなどの展示ブース。

SONYのラジオを発見。保存状態が良いですね。

この古い映画撮影用カメラは、何度もピトケアン島で使用されました。

電話帳です。Beef(肉)、Cane Toad(オオヒキガエル)、Carrots(人参)、Dar Bizziebee(働きバチのように超忙しい人)、Duck(アヒル)、Grin Lettuce Leaf(レタスの葉)、Moose(ヘラジカ)、Moonie(ムーニー)、Onion(玉ねぎ)、Hunky and Boo(ハンキーとブー)などの名前の横に電話番号が掲載されています。

実はこれ、世界に一つだけの”島民のニックネームが記載された電話帳”でした。ニックネームは知ってるけど、本名は知らないケースが多いかもしれません。

島民なら思わず笑ってしまいそうなノーフォークあるある。

  1. ノーフォーク島はニューサウスウェールズ州の郵便番号2899を持っていますが、ニューサウスウェールズ州の一部ではありません。
  2. ノーフォーク島はキャンベラの選挙区であるビーンで投票しますが、オーストラリア首都特別地域の一部ではありません。
  3. ノーフォーク島の医療と教育はクイーンズランド州が提供していますが、クイーンズランド州の一部ではありません。
  4. ノーフォーク島のテレビ局はアリス・スプリングスから放送されていますが、北部準州の一部ではありません。
  5. ノーフォーク島の電話国コードは672(南極)ですが、南極の一部ではありません。
  6. ノーフォーク島はオーストラリアの外部領土ですが、オーストラリアとの直接的な船便サービスはありません。
  7. ノーフォーク島の公式航空会社は、オーストラリア登録のフラグキャリアであるカンタスではなく、エア・ニュージーランドです。

博物館を出ると、先ほどは居なかった牛の親子に遭遇。子牛がミルクを一生懸命飲んでいました。お母さんのように大きくなってね。


世界遺産に登録されたオーストラリア囚人遺跡

キングストンとアーサーズ・ヴェール歴史地区(KAVHA)は、1788年から1855年までの東部オーストラリアへの移送時代を通じた囚人の集落で、2010年7月31日に登録された世界遺産のオーストラリア囚人遺跡群を構成する11箇所の中の一つです。登録されている地区の面積は225ヘクタール。なんと、東京ドーム約48個分です。

進んで行くと「The R.E.O」という無料の小さな資料館があります。入ってみましょう。

囚人遺跡の歴史に関する資料が展示されています。

とても広い歴史地区内には、様々なノーフォーク島ミュージアムが点在していました。我々は利用していませんが、各ミュージアムを巡るバスツアーもあります。

刑務所複合施設跡です。

ここには、1829年ごろに建築が開始され1835年に建築が完了した3階建ての建築物があり、973人ほどの囚人が居住していました。

世界遺産に登録されていることもあり、ゴミなど全く落ちていません。地区全体の管理が行き届いている印象を受けました。緑色の小屋は公共のトイレです。

少し小高い丘にある展望台1974年2月11日、ノーフォークを訪問したエリザベス2世がこの場所を訪れました。

近くには、島の観光産業の発展に貢献した実業家で、2009年に亡くなられたイアン・ケニー氏を追悼するベンチがありました。

 


◆ノーフォークの料理

・Bounty Bar & Grill

滞在していたホテルのスタッフに美味しいレストランを尋ねると、Bounty Bar & Grillがイチ押しとのこと。さっそく予約もしてもらいました。こちらのスタッフはロシア出身でノーフォークの生活の方が長いそうです。

もう辺りはすっかり真っ暗。街灯が少ないので少しわかりづらかったですが、お店に到着。

1900年代初頭に建てられた店内は非常に落ち着いた雰囲気。

アンティークな家具が目を引きます。

地元の食材をふんだんに使用したステーキとグリルフィッシュを頼みました。オーナーのおすすめです。ステーキは大きなバターが乗っていました。

食後にはアイリッシュコーヒーやデザートを注文。料理は美味しいし、居心地の良いレストランでした。

快く写真撮影に応じてくれるフレンドリーなオーナー。

会計を済ませてお店を出ようとすると、オーナーが「キッチンもぜひ見ていって」とのことで、キッチンを拝見。フィジー諸島出身の明るいシェフ達が我々を歓迎してくれました。

 

・The Olive Cafe

The Olive Cafe」で朝食をいただきました。

店内に入るとすぐに本日のスペシャルメニューが目に入ります。

我々が入店した時は空いていましたが、時間が経つにつれて地元の方々や観光客で、どんどん席が埋まっていきます。

雑貨などを販売するコーナーもありました。

とってもお洒落なカフェです。

ビッグブレックファースト(28AUD、約2,632円)などを注文。ボリュームたっぷりです。

 

チャイ(6AUD、約564円/1杯)はアートが施されていました。

地元の新聞「The Norfolk ISLAMDER」を自由に読むことができます。

ペンシルパズルゲーム「数独」も置いてありました。

 

・Hilli restaurant cafe

Hilli restaurant cafe」はアートギャラリーなども併設されている比較的新しいお店。

ランチメニューはどれも美味しそうでかなり迷います。

結局、プレートランチを頼むことにしました。こちらはシーフードクレープ(26AUD、約2,632円)。

 

ハンバーガー(27AUD、約2,538円)は大きくて肉厚。店名にある「Hilli」とはノーフォーク語で眠気や怠惰な感じを表す言葉。つまり「お腹いっぱい食べてリラックスできるカフェレストラン」です。まさに名前の通りでした。

 


◆絶景穴場ビーチを目指して20分のハイキング

絶景の穴場スポットと言われるビーチがあるアンソン湾。湾に到着してわかったのですが、どうやらビーチは崖の下にあるようです。歩く以外に手段はありません。日没間近なので、さっそく行ってみましょう。

 

看板を頼りに下りていきます。

傾斜を緩やかにするために、道が相当曲がりくねっています。下りは比較的楽です。登るのは大変そうなので、帰りのことは考えないようにします。

崖崩れにより、これより先は通行止め。やや傾斜がついた別のルートで進みます。

山肌がむき出しの道を進みます。

ビーチが近づいてきました。でも、まだ距離があります。。。

休憩用ベンチで一休み。

ようやく辿り着きました!旅行者からは「このビーチのサンセットは最高!」と言われるほど、とても人気のある場所です。しかし、この日は我々以外に誰もいませんでした。

 


◆大量の緑色の手形に込められたメッセージ~ノーフォークいろいろ~

滞在したアロハアパートメントはキッチンなどもついている長期滞在者向けの宿泊施設。キッチンには必要な食器や調理器具も揃っていました。島にはこのようなタイプの宿泊施設が多くあります。

リビングルームです。

寝室です。リビングルーム同様、エアコンはありません。

なぜエアコンが無いのでしょうか?施設の案内によると、ノーフォークではエアコンを設置することが許可されていないのです。島で最も暑い2月の平均最高気温は25度、最も寒い8月の平均最低気温は15度。確かにエアコンが無くても過ごせそうです。我々は窓を一箇所開けたままで就寝してしまい、とても寒い思いをしました。

キングストンの街を散策中、ジャズバンドのライブに遭遇。

今回の調査はレンタカーを借りて実施しました。宿泊先のアロハアパートメントと同じ系列のアロハレンタカーから手配。手続きの際に国際免許証は不要で、日本の運転免許証のみでOK。料金は225AUD(約21,150円/1日)でした。

車の返却場所も自由に選べます。我々は空港の駐車場に返却することにしました。アロハアパートメントは部屋それぞれに駐車スペースがついているのでとても便利でした。

車を運転する際は、牛に気を付けなければいけません。牛が横切るのを待っている車を見かけました。

牛の侵入を防ぐ工夫をしている建物もあります。

島の至る所で牛が放し飼いにされていました。ノーフォークは日本と同じ左側通行です。もし運転する機会があったら、のんびり走ってくださいね。

ショッピングモール「Norfolk Mall」の近くで大量の手形を発見。もの凄い数です。

よく見ると緑色の手形と人名が書いてあります。何でしょうか?

これらは「民主主義のために手を挙げよう」という、オーストラリアの支配に抵抗する活動の一つで、自治への回帰を象徴的に呼びかけています。

 


 ◆街で見かけた.nfドメイン

残念ながら「.nf」ドメインを、あまり見かけませんでした。地元のアーティストで運営する宝石等をデザインする会社。メールアドレスに「.nf」を使用。

ベーカリーショップの営業車。

 


◆現地でのSIM購入&速度調査~ノーフォーク編~

ノーフォークではオーストラリア本土でのSIMカードは使うことができないため、現地でSIMカードの調達が必要です。通信事業会社はNORFOLK TELECOMのみとなります。あらかじめ調べておいたNORFOLK TELECOMの店舗(9 New Cascade Roadの近く)に行ってみるとBicentennial Complex(観光インフォメーションセンターの近く)に移転したことが判明。

観光インフォメーションセンターに到着。近くにNORFOLK TELECOMらしき店舗は見当たりません。とりあえずセンターの隣にある緑色の建物に入ってみると、この建物が移転したNORFOLK TELECOMの店舗でした。

旅行者向けのSIMカードプランは1つのみ。シンプルです。料金は30 AUD(約2,820円)、うち10 AUD(約940円)はSIMカードの値段となっています。データは2GBで、有効期限は21日間。

観光インフォメーションセンターの近くで測定したところ6.2Mbpsでした。海外に行く予定のある方は、「2023年、最強の海外用eSIMはUbigi!」を参考にしてください。

 


■今回訪れた場所

■ノーフォークまでのアクセスはこちら

 

■「.nf」ドメインの詳細はこちら

■「.com.nf」ドメインの詳細はこちら

■「.info.nf」ドメインの詳細はこちら

■「.net.nf」ドメインの詳細はこちら

■「.web.nr」ドメインの詳細はこちら

ニューカレドニアの“天国にまあまあ近い島”に行ってみた

新婚旅行やハネムーン先として人気のニューカレドニア。中でも離島のウベア島は映画「天国に一番近い島」の舞台となったことで日本でもよく知られるようになりました。我々ドメイン探検隊に与えられた調査時間は6時間。天国に一番近い島へ行くには時間が足りないため、まあまあ天国に近い島としてグランド・テール島(ニューカレドニア本島)の魅力を探ってきました。ニューカレドニアに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.nc」です。

◆ニューカレドニアはどこにあるのか?

日本の南東約7,000km、ニュージーランドの上あたりに位置します。ニューカレドニアは、本島のグランド・テール島と、周辺のイル・デ・パン、リフー島、マレ島、ウベア島などの島々から構成されているフランスの海外領土。面積は約1万9,110km2、人口は約27万人(2016年発表)、首都はグランド・テール島のヌメアです。使用されている通貨はCFP(フレンチ・パシフィック・フラン、1CFP=約1.3円※)。公用語はフランス語で、日本との時差は+2時間です。
※2023年8月17日現在

= 目次 =

◆日本語をよく見かける島

◆地元のオタク御用達!秋葉原系すごいマーケット

◆ニューカレドニアの料理~ニューカレドニアの食事事情~

◆3週連続でサメが襲来した人気海水浴場~ニューカレドニアいろいろ~

◆神戸屋ニューカレドニア店を発見

◆街で見かけた.ncドメイン

◆現地SIM速度調査~ニューカレドニア編~

 


日本語をよく見かける島

日本から首都ヌメアへは、成田国際空港と関西国際空港からエアカランの直行便があります。我々は日程の関係上、オーストラリアのシドニーからエアカランを利用しました。

ヌメア国際空港に到着。ウェルカムメッセージは、フランス語、英語、日本語で書かれています。

空港内の案内板にも日本語が表記されています。なぜ日本語の表記が多いのでしょうか? ニューカレドニアには、毎年約2万人もの日本人観光客が訪れていることが理由です。新型コロナウイルス感染拡大前の 2019年に訪れた観光客の約 13 万人のうち、約 22,000 人が日本人でした。

街には、「日本語」対応をアピールするところを、間違えて「日本話」と書いているお店がありました。

ニューカレドニアの取材時間は6時間しかありません。効率的に調査するため、送迎&ガイドの会社MASA.COにアテンドガイドさんをお願いしたところ、なんと、ガイドさんが日本人!会社を運営する鈴木雅子社長も日本人で、30年以上もヌメアで暮らしているそうです。アテンドガイドさんは雅子さんの息子の優馬さんとのことでポケットWi-Fiもレンタルできました。(1,400CFP、約1,820円/24時間)日本語をたくさん目にする島で、日本人のガイドさんと共に出発!


◆地元のオタク御用達!秋葉原系すごいマーケット

ガイドさんにおすすめスポットを訪ねたところ、「じゃあ、すごいマーケットに行ってみましょう」とのことで、マーケットに向かいます。

ベル・ヴィ・ショッピング・センターというショッピングモールの裏に到着すると、目的のマーケットを発見。店名が「SUGOII MARKET」でした。ここは、マンガやポップカルチャーのフィギュアやグッズ、日本の食べ物に特化したスーパーマーケット。少し見つけにくい場所にありますね。

営業時間は平日9時から18時、土曜日は9時から16時まで。日曜日はお休みです。

中に入ってみましょう。日本のお菓子が右側にずらっと並んでいます。品揃えの多さに驚きです。

右側の棚にあったのは、ポッキー、アルフォート、ルマンドなど。別の棚にはお煎餅もありました。

カップラーメンも文句のつけようのない充実ぶり。ニューカレドニアに住んでもカップラーメンが恋しくなることはなさそうです。

スイカサイダー、マスクメロンサイダーなど少し変わった日本の飲み物もあります。

たこ焼きもお好み焼きも作ることができます。

1階は食料品だけではありません。洗顔フォームや化粧品もあります。

人気キャラクターのフィギュアやTシャツ、キャップ等を発見。でも、ニューカレドニアのオタクたちを満足させる程の品揃えではないですね。。。2階へ行ってみましょう。

2階はすべてオタクグッズでした!1階には無かったNARUTOやONE PIECE関連グッズも充実しています。

大量に並んでいるのは、アメリカ大手玩具メーカーのファンコが展開する人気デフォルメフィギュア「POP!」シリーズ。ドラゴンボールZの超サイヤ人悟空もいますね。

熱心に何かを探す男女二人組がいました。

とてもフレンドリーな店員さん。日本から来たことを伝えると、「日本のアニメが大好きなんだけど、まだ日本には行ったことがないんだ。いつか行ってみたいよ!」と話してくれました。ニューカレドニアのアニメ好きコミュニティについても熱く語ってくれました。

萌えるドメイン「.moe」を運営するインターリンクの社歌は「オタクノミカタ」です。もちろん、ニューカレドニアのオタクの味方でもありますよ!


◆ニューカレドニアの料理~ニューカレドニアの食事事情~

ビーチ沿いを歩きながら、シーフードで有名な人気のレストラン「ル・ミレッティ・ガスコン」に向かいます。

内陸側に少し進むとお店に到着。1969年創業の老舗シーフードレストランで、近海やニュージーランド産の魚介を使用した南西フランス料理を提供しています。

落ち着いた感じの店内。

日本語のメニューもあって、とてもわかりやすいです。シーフードだけでなく、肉料理やスペシャル料理もありました。

オーナーはニューカレドニアの方ですが、日本語もかなり流暢です。おすすめを聞き、シーフードパイ包み、天使のエビフライ(ガーリックとバジリコ風味)、カニの剥き身のファルシなどを注文しました。シーフードパイ包み(3,158CFP、約4,105円)はシーフード盛りだくさんの料理でパイとの相性も抜群でした。

天使のエビフライ(2,438CFP、約3,169円)は、想像していたエビフライとは少し違いましたが、薄い衣が美味しいです。

カニの剥き身のファルシ(3,996CFP、約5,194円)は味付けがしっかりされていて日本人の口に合います。香ばしい香りも食欲をそそりました。

ニューカレドニアのビール「ナンバーワン」(795CFP、約1,033円)も美味しかったです。


3週連続でサメが襲来した人気海水浴場
~ニューカレドニアいろいろ~

・3週連続でサメが襲来した人気海水浴場

レストラン「ル・ミレッティ・ガスコン」へ向かう途中、プラージュ・ド・ランス・ヴァタに立ち寄りました。ここは人気の海水浴場なのですが、2023年3月に3週連続で発生したサメによる人間への攻撃によって、ヌメア市はシャークネットの設置が完了するまで主要ビーチの遊泳を禁止しました。我々が見た限りでは、誰も泳いでいませんでした。

 

・ヌメアのシンボル

1894年6月16日に完成したカトリックのセント・ジョセフ大聖堂。 港や街中からよく見えるヌメアのシンボル的存在で、観光名所です。移動中に見ることができました。

 

・地元住民が日常的に利用する普通のマーケット

SUGOII MARKETはオタク御用達でしたが、地元の人が日常で利用する「TATSU MARKET」にも行ってみました。

海外でよく見かけるアジアンマーケットのような店内を想像していたのですが、中に入ると商品が本当に綺麗に陳列されていて日本のコンビニのようでした。

 

・ヌメアの中心部にあるココティエ広場

ヌメア市街地の中央に位置しており、かつては広場の名前の由来となったココヤシが多く植えられていました。フリーマーケットが開催されたりします。地元住民の憩いの場です。


◆神戸屋ニューカレドニア店を発見

ニューカレドニアに神戸屋がありました。日本人女性オーナーのさおりさんにお話しを伺うと、人気レストラン「シュ・トト」をリニューアルして神戸屋をオープンしたそうです。

店内には、さおりさん直筆の「腹が減っては戦はできぬ」が壁に大きく貼られています。「笑う門には福来たる」もありました。

メニューは本格的な日本料理です。

プレートメニューには神戸屋弁当もありました。

どれも美味しそうで迷いましたが、ミンチカツ、お好み焼き、エスカルゴ、神戸屋弁当箱などを注文。ミンチカツ(2,400CFP、約3,120円)は揚げたてでサクサクでした。

お好み焼き(1,800CFP、約2,340円)は生地が柔らかく、もんじゃ焼きみたいです。その柔らかい食感が斬新でとても美味しい!

こちらはプルゴーニュ風エスカルゴ(1,350CFP、約1,755円)。フランスのブルゴーニュ地方の料理です。

レギュラーメニュー以外から注文した神戸屋弁当(2,600CFP、約3,380円)。唐揚げやお刺身、かぼちゃのサラダなど盛りだくさん!特に唐揚げは揚げ具合と味付けが絶妙でした。

デザートにはかぼちゃプリン(900CFP、約1,170円)を注文しました。

あとで気がついたのですが、神戸屋は愛知県に3店舗を構えるレストラン神戸屋グループから名前がきているようです。店名のロゴも同じです。さらに調査してみると、オーナーのさおりさんのご実家は神戸屋グループを運営していました。レストラン神戸屋グループ公式サイトによると、ニューカレドニアに一家で移住して、神戸屋の前身であるシェ・トトをオープンしたことが書かれています。


◆街で見かけた.ncドメイン

ニューカレドニアでは多くの「.nc」ドメインが使われていました。フェリーターミナルに停泊中のBETICOは離島行きの船です。

コーヒー豆やエスプレッソマシン等を販売する「Café MELANESIEN」の営業車。

こちらの車は自動車教習所の車のようです。

ヌメアの街を歩いていると多くの「.nc」ドメインを発見しました。

「.nc」のレジストリであるOptのオフィス


◆現地でのSIM購入&速度調査~ニューカレドニア編~

ニューカレドニアではヌメアの地元のモバイルショップ「mobilemania」にてプリペイドSIMカードを購入しました。

旅行者向けのプラン「TOURISM CARD」(3,000CFP、約3,900円)を購入しました。

SIMカードの有効期間は3ヶ月で3,000 CFPのうち1,500 CFP(約1,950円)はクレジットとして利用するためのもので、そのクレジットを使ってデータを追加します。

SMSで購入することもできますが、今回はスタッフの方に全てお願いしました。SMSの購入説明は日本語を選択することもできます。

ヌメアで測定したところ20Mbpsでした。海外に行く予定のある方は、「2023年、最強の海外用eSIMはUbigi!」を参考にしてください。


■今回訪れた場所

■ニューカレドニアまでのアクセスはこちら