マン島はバイクレースだけじゃない!速度制限のない道路や島で唯一「マンクスの猫カフェ」に行って、「機関車トーマス」のモデルになった蒸気機関車があるのか確かめてきた

マン島と言えば、1907年から開催されている世界一危険なバイクレース「マン島 TT(Tourist Trophy)レース」が最も有名です。我々ドメイン探検隊は、機関車トーマスのモデルになった蒸気機関車や、マン島を発祥とする尻尾の無いネコ=マンクスの猫カフェなど、バイクレース以外のマン島の魅力を調査してきました。マン島に割り当てられている ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.im」。
arenastatusGapMessengerTocaroなどのインスタントメッセージ(Instant Message)関連サービスでも多く使われています。

◆マン島はどこにあるのか?

マン島はイギリスの王室属領でグレートブリテン島とアイルランド島との間のアイリッシュ海の中央に位置しています。人口は約9万人、面積は572.39km²で日本の淡路島とほぼ同じ大きさ。軍事や外交はイギリスに委託し、経済的にも大きく依存しています。通貨はポンド(※1ポンド=約165円)です。※2023年1月時点

 

= 目次 =

◆ウクライナから避難してきた女性スタッフ

◆マン島で見かけたバイクは3台だけ

◆マン島初で唯一の猫カフェ「Manx Cat Café」

◆マン島の10,000年の歴史に触れる

◆マン島の蒸気機関車が「機関車トーマス」のモデルという噂は本当なのか

◆「no speed limit」(速度制限なし)の道路を走る

◆街で見かけた「.im」ドメイン

◆現地での eSIM 速度調査 ~マン編~


◆ウクライナから避難してきた女性スタッフ

ガーンジーでローカル路線バス乗り継ぎの旅のように調査を行った我々は、ロンドン経由でマン島に向かいます。せっかくロンドンに来たので名物のフィッシュアンドチップスを食べました。

イギリスの格安航空会社「easyJet」でマン島に到着。外は強い風で極寒。

ホテルまでタクシーで移動します。しかし、タクシーが来ません。ジャージー島やガーンジー島に比べるとマン島は観光地が多いので、すぐにタクシーに乗ることができると考えていました。時刻はもう午後9時30分を過ぎています。空港スタッフに確認したところ、前回のガーンジー同様、最終バスがあるとのこと。よかった!ベンツのバスに乗ってホテルへ。

バスに揺られること約30分。ホテル「ELLAN VANNIN」に到着。ロシア情勢の影響でエネルギーを節約しているのか暖房が使えないため、館内なのに寒いです。

朝食前にホテルスタッフの女性と話をしていると「私の息子の名前もあなたと同じ“ユリ(Yuri)”なの」と教えてくれました。彼女の息子はユーリイ(Yurii)でスラヴ系の男性名。Yuriは日本では女性名ですが、東欧では男性名です。男性でYuriiと言えば、一番有名な方は人類初の宇宙飛行士(ソ連)で「地球は青かった」と言った、ユーリイ・ガガーリンでしょうか。女性はウクライナからポーランドのクラクフ経由でマン島に避難してきたそうです。今はホストファミリーの家で暮らしながら、このホテルで働いています。息子さんはインドに行くことが夢だったのに行けなくなってしまった話も聞いて、自由に移動できることが当たり前ではないことを痛感しました。別れ際に日本のお菓子をあげて交流を深めました。


◆マン島で見かけたバイクは3台だけ

ホテルの朝食は目玉焼き、スクランブルエッグ、ベーコン、オレンジジュース。

外に出るとあいにくの雨。ホテルの周りを散策します。

ヨーロッパを中心に30カ国以上の地域で展開する世界最大の食品小売りチェーンのスパー。あまり日本では見かけませんね。

面白そうなお店があります。名前はSOUND RECORDS。

ラジカセに「OSHIMA」と書かれています。以前の持ち主の名前でしょうか。

さすがバイクレースで有名なマン島。男性3人がバイクに乗ってやってきました。オフロードタイプのバイクですね。かっこいい。調査中あとどのくらいバイクを見るのだろう?と思っていましたが、意外なことに結局この3台しか見かけませんでした。

散策していたら晴れてきました。


◆マン島初で唯一の猫カフェ「Manx Cat Café」

まず我々が向かったのは猫カフェ「Manx Cat Café」。ホテルから歩いて7分くらいの場所にあります。

建物に入ると「入ったら必ずドアを閉めてください」の注意書きが。猫が外に出たら危ないですからね。

猫カフェの入口に到着。ドアの近くに猫がいるので慎重に入ります。

受付で入場料 7 ポンド(約 1,130 円)を支払います。紅茶などのドリンク付き。 入店の際はウェブサイトからの予約をおすすめします。

受付から見た店内。本日は3匹の猫が店内で自由に過ごしているそうです。どこにいるのでしょうか?

いました!茶トラのマンクス。

かくれんぼをしていた真っ黒なマンクス。

そして休憩中だったグレーのマンクス。全3匹を発見しました。

後頭部マニアの皆さま、じっくりとご堪能ください。

猫じゃらしで誘ってみましたが無反応です。オンとオフがはっきりしているタイプみたいです。

3匹全員揃いました。マンクス(Manx)は、イギリスのマン島を発祥とする尻尾の無いネコの品種。全員、本場マン島のマンクスです。猫じゃらしで再度誘ってみましたが無反応。誘い方が日本式だからダメだったのでしょうか。

マンクスは温厚で穏やかな優しい性格をしています。マンクスのしっぽがない理由は諸説あって、有名なのは「ノアの方舟が出航の際、最後に飛び乗ったマンクスは閉まる扉にしっぽを挟まれて切断された」という説。

美味しそうなトーストやサンドウィッチを食べる女性3人。ちなみに、インターリンクは全社員の20%が猫と生活を共にしています。

こちらが本日のメニュー。ケーキも美味しそうです。他の調査がどうでもよくなってしまいそうなので、そろそろ出ましょう。

再び休憩に入ったグレーのマンクス。元気でね!


◆マン島の10,000年の歴史に触れる

朝の雨が嘘のような青空の下、マン島の歴史に触れることができるマンクス博物館に行ってみましょう。

博物館に到着しました。入場は無料。

島特有の工芸品や宝物がたくさん展示されています。

マン島の10000年の歴史を感じます。

世界最古の連続議会「Tynwald(ティンウォルド)」の物語。

自然史ギャラリーでは、島の風景、野生生物、生息地を紹介しています。

世界的に有名なマン島TTレース関連ブースには伝説のライダーとミシュラン。

館内にあるお土産ショップでは、かわいいマンクス猫のぬいぐるみを売っていました。

マン島の国旗も。


◆マン島の蒸気機関車が「機関車トーマス」のモデルという噂は本当なのか

マン島の蒸気機関車が「機関車トーマス」のモデルという噂のは本当なのかを確かめるため、観光で最も人気があると言っても過言ではない蒸気機関車(Isle of Man Steam Railway)に乗ることにしました。始発のダグラス駅。立派な煉瓦アーチで歴史ある荘厳な雰囲気が漂っています。

ホームに入りましょう。

もう既に乗車している人もいます。座席は全て個室。各個室に出入り口用のドアがついています。珍しいですね。

先頭の蒸気機関車。確かにトーマスに似てる気がします。蒸気機関車はどれも1900年前後に製造されたもの。

車内の個室は4~6人掛けのシート。全長25kmで11駅ありますが、時間が限られているためダグラス駅から途中のキャッスルタウン駅まで行って折り返すことにしました。乗車運賃は往復で11.80ポンド(約1,916円)。

出発してしばらくすると、海が見えてきました。額にかけられた絵のように見えますが、景色です。窓枠が額縁のようにデザインされています。

ポートソデリック(Port Soderick)駅を通過。

小さくてわかりづらいですが、羊がいます。牧歌的な風景が続きます。

住宅街に入ってきました。

キャッスルタウン駅に到着です。

1863年までマン島政府が置かれていたキャッスルタウン。駅構内に石造りの駅舎もありました。

さて、マン島の蒸気機関車が「機関車トーマス」のモデルなのか?キャッスル駅で働くスタッフ5人に聞き取り調査したところ、「うん、そうだよ。マン島鉄道博物館に展示されていて番号はNo.1で「Southerland」というニックネームの蒸気機関車がトーマスのモデルなんだ。」と教えてくれました。時間の関係で行けなかった鉄道博物館(Isle of Man Steam Railway Museum)は、鉄道の終点駅ポートエリン駅から徒歩1分のところにあります。トーマスファンなら一度は訪れたいものですね。

蒸気機関車でダグラスまで戻ります。


◆「no speed limit」(速度制限なし)の道路を走る

ダグラスに戻った我々は空港に向かいます。残り少ない滞在時間で可能な限り調査を続けるため、タクシーをチャーターしました。マン島には速度制限がない道路が存在するらしいのですが、本当でしょうか?この道路は制限速度40キロです。

白に黒の斜線が入った標識が現れました。

すると、運転手さんはどんどんスピードを上げていきます!

この「白に黒の斜線が入った標識」こそが「no speed limit」(速度制限なし)を表していたのです。いくらでもスピードを上げてOKなのですが、ドライバーは安全の範囲内で運転しているようでした。空港までの道中、この標識をあちこちで見かけることになります。

おかげで、あっという間にピール城に到着。

時間がないのでお城の中には入らず、外側だけ散策しました。

外壁から眺める海。絶景です。

急いで食べても名物の海老サンドは絶品でした。

歩いて5分程度の場所にあるセント・ジャーマンズ大聖堂へ。

ここは聖ドイツの廃墟の大聖堂と言われているのですが、まったく廃墟な感じはありません。

それもそのはず、廃墟と呼ばれるセント・ジャーマンズ大聖堂は、ピール城内にあったのです。ピール城内の大聖堂は12世紀に建てられたもので、18世紀に廃墟と化しました。城内での再建をしないことが決まり、1879年から1884年に現在の大聖堂がピール城外に建設されたのです。我々はピール城内に入っていないため、気がつきませんでした。廃墟と呼ばれるセント・ジャーマンズ大聖堂の方に行く際は、ご注意ください。

参考 https://en.wikipedia.org/wiki/Peel_Cathedral

最後に我々は「.im」ドメインを管理するレジストリ「Domicilium Ltd Isle of Man Datacentre」を訪問します。

アポイントなしのためインターホンで事情を説明。

突然の訪問のため局長は出掛けていて、シニアマネージャーのデビッドさんが笑顔で対応してくれました。日本のお土産を渡して、ドメイン島巡りの企画趣旨などをお話ししました。後日、Domicilium Ltd Isle of Man Datacentre社の局長より「せっかく来てもらったのに、不在で申し訳ありません」という内容のメ ールをいただきました。

マン島の調査終了です。スコットランドのコミューター航空会社Loganairのプロペラ機でマン島を後にしました。


◆街で見かけた「.im」ドメイン

フィットネスクラブ。

マン島最大の建築請負業者。

こちらも建設会社。

時刻表などが掲載されているマン島鉄道のサイト。

空港内で見つけたマン島観光サイト。


◆現地でのeSIM 速度調査~マン編~

ドメイン島巡りでは、2018年6月から2020年9月まで、SIMカードを現地調達してその購入の様子をお伝えしてきました。しかし、販売店を探したり購入手続きに意外と時間を取られるのでeSIMを採用。eSIMに切り替えたことで、簡単にマン島で使える回線を契約できました。今回利用したものは、Airalo社のIsle of Man(マン島のみ対応、1GB、7日間、US5ドル)。マン島のeSIM速度はマン島空港(ロナルズウェイ空港)で計測。51Mbpsでした。

海外に行く予定のある方は、「2022年、最強の海外用eSIMはコレだ!海外用WiFiはやめておくべきこれだけの理由を参考にしてください。


■今回訪れた場所

■ マン島までのアクセスはこちら

■「.im」ドメインの詳細はこちら

日本から9737km離れたガーンジー島でローカル路線バス乗り継ぎの旅!めったにない島の路線バスに乗って「難破船博物館」「島内最大の公園」など、5 個のチェックポイントクリアを目指す

ジャージーで3時間の超弾丸調査を行った我々ドメイン探検隊が次に向かったのは、チャネル諸島で2番目に大きな島、ガーンジー島です。フランスの印象派画家ルノワールをも魅了した美しい自然が観光客に人気で、以前に訪れたヴァージン諸島モーリシャスマルタと同じく、タックスヘイブン(租税回避地)で、外国人に対して優遇税制を実施しています。今回はドメイン島巡り史上初となる、ローカル路線バス乗り継ぎの旅(調査)です。ガーンジーに割り当てられている ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)「.gg」は、「Good Game」の頭文字であることからゲームやeスポーツ業界で人気のドメインです。

ガーンジー島はどこにあるのか?

2018年に公開の映画「ガーンジー島の読書会の秘密」の舞台でも知られるガーンジー島は、フランスノルマンディー地方沖に浮かぶチャンネル諸島を構成する島の1つで、イギリスの王室属領です。外交及び国防に関してはイギリス政府に委任している一方で、独自の議会と政府を持ち、海外領土や植民地と異なる高度の自治権を有しています。人口は約6万5,000人。通貨はポンド(※1ポンド=約165円)とガーンジーポンドです。※2022年12月時点

= 目次 =

◆クラッシックホテルに宿泊した初めての日本人になる

◆ドメイン島巡り史上初!ローカル路線バス乗り継ぎの旅(調査)

◆第2チェックポイントはナポレオンの砦にある難破船の博物館

◆第3チェックポイント「ソーマレズ公園」に日本庭園があった

◆第4、第5チェックポイントは日本料理店と日本のアニメグッズを販売するゲームショップ

◆時間内に無事ゴール

◆街で見かけた「.gg」ドメイン

◆現地での eSIM 速度調査 ~ガーンジー編~

 


◆クラッシックホテルに宿泊した初めての日本人になる

ジャージーからガーンジーへ向かいます。機体の整備で1時間ほど出発が遅れたものの、Blue Islands社の小型プロペラ機で約20分、ガーンジーに到着しました。

ジャージーでチャーターした車の運転手のジェームスさんから「ガーンジーは都会ではないよ」と聞いていたのに、空港はなかなか近代的。

タクシーでホテルに向かいましょう。ところが・・待てど暮らせどタクシーが来ません。レストランを予約していたこともあり、焦って空港スタッフに尋ねてみます。電話で呼んでもらいますが、まったく来てくれま せん。

周囲を歩き回っているとバス停を発見。最終便であろうバスに乗り込みます。

恐らくホテルの近くと思われるバス停で降ります。Google Mapを頼りに歩くこと20分。22時を過ぎたころ、ようやくホテルに到着。ホテルにあるレストランで遅めの夕食です。

ちなみに我々が予約したのに行き損ねたレストランは KOI KOIでした。アジア料理、フュージョン、創作和食、ステーキ、寿司を提供する地元の有名店。行きたかったです。。。

宿泊したホテルは18 世紀のマナーハウス(昔の貴族や領主が所有していた館)を改装したLes Douvres Hotel。クラシックな佇まいです。

ホテルのスタッフが「あなた達はこのホテルに宿泊した初めての日本人なんですよ」と教えてくれました。郊外にあるホテルなので、尚更日本人は訪れないのかもしれません。とてもフレンドリーで親切な方々で、朝食のイングリッシュブレックファーストも絶品でした。おすすめのホテルです。日本から来た2番目のお客様を目指してみてはどうでしょうか?


◆ドメイン島巡り史上初!ローカル路線バス乗り継ぎの旅(調査)

昨夜、空港周辺でバス停を見つけた時、同時にバスの路線図も見つけました。これまで29島を調査してきましたが、路線バスがある島は初めてです。そこで今回は路線バスを乗り継ぎしながらガーンジーを調査することにしました。チェックポイントは全部で5個。

ホテル近くのバス停からスタートです。まずはバスを乗り継いで最初のチェックポイント、ドイツ軍占領史料博物館へ。しかし、バス停がなかなか見当たりません。ようやく発見したバス停は地面に「BUS」と書かれているだけ。「時刻表があってバス停名などの標識が立てられている場所がバス停」と考えがちですが、ガーンジーでは地面に「BUS」と書いているのみのバス停もあるのです。

「Town Terminal」行きのバスが来ました。これに乗って乗り継ぎのバス停に向かいます。

バスの運賃は1.25ポンド(約 206 円)。クレジットカードのタッチ決済でも簡単に乗車できます。

車内は空いていました。

一旦バスを降りて、空港行きが来るバス停を探します。

空港行きのバス停発見。標識があるタイプです。

そしてバスも来ました。

最寄りのバス停に到着。ドイツ軍占領史料博物館への案内が出ています。順調です。

ドイツ軍占領史料博物館に到着。開館中です。

館内に入る前に敷地内を散策。ガーンジー海域で命を落としたイギリス空軍の第153飛行隊RAFと連合軍の航空乗組員を偲んで、プロペラの残骸が飾られていました。

館内に入ってみましょう。入館料は6ポンド(約990円)。

1940年5月にフランスを陥落させたヒトラーがイギリス侵攻の足がかりとして目をつけたのがチャンネ ル諸島。当時の様子を伝える貴重な資料が多数保存、展示されています。

ドイツ軍が使用したエニグマ等の通信機器は現代のノートパソコンの先祖のようにも見えます。

「ドイツ軍が来たからと言って慌てることなく普段通り生活してください」。

「通信機器を持つものは罰せられます」と書かれた案内もありました。

施設が不足していた為、ドイツ兵と住民は共同生活をしていたようです。

ドイツ占領下における悲惨な生活を伝える「ジャージー戦争トンネル」では、ドイツに対して否定的でしたが、ここドイツ軍占領史料博物館では“ドイツは優しかった”とする資料もありました。

そろそろ第2チェックポイントに行かなければなりません。館を出ようとしたところ、「2 階も見ていけ」と受付の男性。「バスの発車時刻に間に合わなくなるから、また今度」と伝えると、「日本行きのバスなんて来ないよ」と受付の男性。あまりに熱心にすすめてくれるので大急ぎで 2 階を見学しました。それにし ても、「日本行きのバスは来ない」は、イギリス紳士らしいウィットに富んだジョークだったのか、それとも 我々を心配して教えてくれたのでしょうか。男性は笑みを一切浮かべず、硬い表情のままだったのでジ ョークではなかったのかもしれません。


◆第2チェックポイントはナポレオンの砦にある難破船の博物館

第2チェックポイントは、ナポレオンの砦にある難破船の博物館。島の西海岸に移動します。路線バスは本当に便利。遠くにそれらしい砦が見えてきました。

降ります!

Fort Greyに到着。ナポレオンの砦が目の前です。難破船の博物館はどこにあるのでしょうか?

歩いて砦に向かいます。

博物館は砦の中にありました。入館料は4ポンド(約660円)。

中は広くありません。1階と2階に分かれています。

ナポレオンの砦とは、ナポレオン戦争中の1804年にイギリスが防衛のために建設したグレイ砦のこと。

ガーンジー島の西海岸側は岩だらけで何世紀にもわたって多くの船が沈没しています。

沈没船の記録や残留物を展示しています。

残留物で沈没船の操縦室を再現。

1 階に降りてみましょう。

引き上げられた食器や舷窓(船体にある小さな窓)。

ライフジャケットが展示されています。あれ?日本語が書いてありますね。

1984年1月24日午前1時30分に転覆、その後ガーンジー島のセントマーチンズポイント沖18マイ ルで沈没した、リベリア船籍の穀物輸送船「MVラディアントメッド」に積まれていたライフジャケットでし た。なぜリベリア籍の船に日本語で書かれたライフジャケットがあるのでしょう?もともと、波止浜造船という会社が1970年に建造したもので、村上海運がオーナー、船名はシュンセイマルでしたが、1977年にオーナーチェンジされたものでした。それで日本のものが備品として置いてあったと思われます。

なかなか見ることができない大変貴重な物を見ました。

最後に砦からクアイン湾を見ていると、座礁した船が何隻も?! 引き潮の時間帯だったので座礁ではありませんでした。第 3 チェックポイントに行きましょう。


◆第3チェックポイント「ソーマレズ公園」に日本庭園があった

今度は西海岸から東に移動して、第3チェックポイントのソーマレズ公園に向かうので、91系統「Vazon Bay」行きのバスを待ちます。

来ました。

西海岸を左手に見ながらバスは進みます。

途中、バスを乗り継ぎます。

到着です。

ソーマレズ公園には島内で最も大きい公共公園で民俗衣装博物館、カフェ、遊具、芝生、池などがあります。

とにかく広い園内を歩きます。

犬の散歩をしているご婦人に「日本から来たの?ここに日本の庭園があるわよ」と教えてもらいました。行ってみましょう。

ISUZUのトラックが停まっていました。

さらに歩くこと数分。「ガーンジーのリトル・ジャパン」という看板を発見!

1876年から東京のイギリス公使館で3年間赴任したジェームズ・セント・ヴィンセント・サウマレス氏(第4代ソーマレス男爵)は、日本人大工を呼び寄せ、ガーンジーに日本邸宅を建設したそうです。

建物は第二次世界大戦中に荒廃し、破壊された後に撤去されました。しかし、同氏が持ち帰った日本の植物は今でも残っています。

付近の看板には「Japanese Walk」と書かれています。進んでみましょう。

櫓のような建物が現れました。

1935 年に建てられたこの建物は、占領中に損傷を受け、1989年に大規模な修復が行われましたが、 2016年の調査で大規模な工事が必要であることが判明し、2019年より閉鎖されていました。2年間の修復工事を経て2021年9月17日より一般公開を再開しています。


◆第4、第5チェックポイントは日本料理店と日本のアニメグッズを販売するゲームショップ

街の中心部へ向かいます。

セントピーターポートに着きました。

日本料理店を探します。

見つけました。日本食のある居酒屋「Fukku Izakaya」。4月29日にオープンしたばかりのお店です。混んでますね。

店内は日本を感じさせません。あれ?あの天井からぶら下がってるライト、なんか見たことありますね。

醬油差しの形をしていました。小技が効いてます。お腹の空いていた我々は、醬油差しライトの奥にあるメニューを見ながらイカの天ぷら、たこ焼き、チキンカツカレー、味噌ラーメンを注文。

まず、イカの天ぷらとたこ焼きが到着。

ラーメンです。

そしてカツカレー。寿司、天ぷら、ラーメン、たこ焼きは他の島でもメニューあることが多いのですが、カツカレーは初めて。お茶に炭酸が入っていることに驚いた以外は、普通に美味しく頂きました。

お腹もいっぱいになったので、最終チェックポイントの日本のアニメグッズを販売するゲームショップを探しましょう。

ガーンジー牛銅像の奥のお店ではガーンジー牛乳を売ってます。日本ではガーンジー牛の飼育牧場は3か所しかないこともあってジャージー牛乳の方が有名ですが、ガーンジー牛乳は高い栄養価とすっきりした後味が特徴とされています。

第 5 チェックポイントのゲームショップ「Just Games」を発見。

店内を見て回りましょう。ポケモンがいますね。

店内には「ONE PIECE」や「鬼滅の刃」などのフィギュアも売られています。

イワコーのおもしろ消しゴムがありました。

店員さん、とても楽しい時間でした。さあ、ゴールの空港へ向かいます。


◆時間内に無事ゴール

限られた時間内にガーンジー島で5個すべてのチェックポイントを順調にクリアできたのは、Google Mapのルート検索を使っていたからです。

空港行きのバスを待っていますが、なかなか来ません。

問題発生です。乗る予定のバスが今日に限って運休、その後に到着したバスも行き先表示を間違えていたり、表示を忘れていたりで大混乱。

周りの人やバスの運転手さんに聞き回り、ようやく空港へ向かうバスへ乗り込むことができました。

ローカル路線バス乗り継ぎの旅inガーンジー、無事にゴール!飛行機の出発時刻に間に合いました。

我々はチャンネル諸島を後にし、次の目的地へ出発しました。


◆街で見かけた「.gg」ドメイン

様々な業種で「.gg」が使用されていまし た。理髪店。

オーガニック専門店。

コワーキングスペース。

タピオカ専門店

今日何度もお世話になったバス。


◆現地でのeSIM 速度調査~ガーンジー編~

ドメイン島巡りでは、2018年6月から2020年9月まで、SIM カードを現地調達してその購入の様子をお伝えしてきました。しかし、販売店を探したり購入手続きに意外と時間を取られるので、今回よりeSIMを採用。eSIMに切り替えたことで、簡単にガーンジーで使える回線を契約できました。ガーンジーのeSIM速度はガーンジー空港で計測。74Mbpsでした。

海外に行く予定のある方は、「2022年、最強の海外用eSIMはコレだ!海外用WiFiはやめておくべきこれだけの理由を参考にしてください。


■今回訪れた場所

■ ガーンジーまでのアクセスはこちら

■「.gg」ドメインの詳細はこちら

■「.co.gg」ドメインの詳細はこちら

■「.net.gg」ドメインの詳細はこちら

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