ニセ札騒動で逮捕寸前!島巡り史上初の回転寿司や驚きのしゃぶしゃぶがある、ワンピースが大人気のレユニオンに行ってみた

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フランスの海外県でリゾート地として人気のレユニオン。海底火山の噴火よって誕生したレユニオンには小さい島には珍しくピトン・デ・ネージュ(標高3071m)やピトン・マイド(標高2190m)などの標高の高い山があり、その尖峰群、圏谷郡および絶壁群などが2010年に世界自然遺産に登録されています。我々ドメイン探検隊は歴史的に多民族だった経緯から生まれたクレオール(人種を問わず植民地で生まれた者)文化や月面世界を思わせるようなダイナミックな景色が広がる島の魅力を探ってきました。レユニオンに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.re」です。

◆レユニオンはどこにあるのか?

広大なインド洋に浮かぶレユニオンはマダガスカル島から約800km東、モーリシャスから約175km西の洋上に位置する火山島で、フランスの海外県です。面積は2,512㎢。沖縄県(1,205㎢)の約2倍の大きさの島に85万9,959人(2020年発表)が暮しています。県都はサン・ドニ(Saint-Denis)。公用語はフランス語ですが、フランス語から派生したレユニオン・クレオール語も広く使われています。日本との時差は-5時間。使用されている通貨はユーロ(1ユーロ=約159円※)です。※2023年10月時点。

= 目次 =

◆多民族が暮す”沖縄県の約2倍の面積の島”

◆ワンピースが大人気~アニメショップをはしご~

◆ニセ札騒動で逮捕寸前

◆驚きのしゃぶしゃぶと島巡り史上初となる回転寿司に出会う

◆7時間かけて島内一周してみた

◆街で見かけた.reドメイン

◆現地SIM速度調査~レユニオン編~

 


多民族が暮す”沖縄県の約2倍の面積の島”

日本からレユニオンへは、バンコク、パリ、モーリシャス経由などがあります。その中でも航空料金が安く所要時間の短いバンコク経由を選択。羽田から約6時間半でバンコクに到着しました。レユニオンへ向かう飛行機に乗り換えます。

バンコクからレユニオンへはエール・オーストラル航空から週2便の直行便があります。この航空会社は1974年に創立、フランス領レユニオンを本拠地としており東アフリカ、インド洋周辺地域に不定期便の運航を行うほか、2003年よりパリへの直行便を運航しています。

インド洋を抜けてアジアからアフリカへ向かう飛行ルート。機体が激しく揺れます。天候の影響でしょうか。

ローラン・ギャロス空港に到着。約7時間半のフライトでした。空港名はレユニオン出身の飛行家ローラン・ギャロスの名に由来。島は、ヨーロッパ人、アフリカ人、マダガスカル人、インド人、中国人などが多く住んでいるので、ウェルカムメッセージは多言語で書かれていますね。日本語はありませんでした。

空港内は白人6割、黒人3割、アジア系1割ほどでしょうか。多民族で独特な雰囲気があります。

空港を出ると、くまモンがお出迎えをしていました。インド洋に浮かむ小さな島で日本のゆるキャラが愛されているのは嬉しいですね。でも、くまモンではなく“ぱちモン”だったかもしれません。

山岳ウルトラマラソンレース「Grand Raid Réunion (グラン・レイド・レユニオン)」に海外から参加される方向けのアナウンス。

このレースは毎年10月にレユニオンで行われており、まさに開催日当日でした。

空港で待機しているタクシーは少ないです。他の島同様、レユニオンにもUberはありません。ようやく来たタクシーにバカンスで来ていると思われる白人男性と相乗りして、サン・ドニ中心部に向かいます。

サン・ドニは県都だけあって交通量は多く、ほとんどの車が90km以上のスピードで走っていました。空港からサン・ドニ中心部までの料金は35ユーロ(約5,598円)でした。

まずは宿泊先の「Dina Morgabine Saint Denis」にチェックイン。部屋からはインド洋が一望できました。お湯も出ました。島巡りの宿泊先はお湯がでないこともあるので、チェックはかかせません。

別日に泊まったホテル(Hotel Bellepierre)もリゾート感たっぷりでした。

他のフランス系の島と同様、客室内にヘアドライヤーはなくフロントで借りなければなりません。ナウルではホテルの貸し出しもありませんでした。海外の電圧に対応したものを持参していくことをお勧めします。

サン・ドニを散策します。スーパーマーケット「AA MARKET Distribution」を発見。店内に入ってみましょう。

豊富な品揃え。多種多様なスパイスが香る店内はインドを感じさせます。

本格的な中華鍋も。

チャイナタウンみたいな商店街のアンブレラスカイ。アンブレラスカイは、ポルトガルのアゲダで毎年夏に開催される芸術祭のイベントが発祥で、日差しを避ける目的だったと言われています。

サン・ドニで人気のある市場の一つ、グランマルシェ(Grand Market)に行ってみます。

木製の手工芸品、編みかご、Tシャツなどが所狭しと並んでします。海外でよく見かける押しの強い店員はいません。静かにゆっくり買い物を楽しめます。

かつてブルボン島と呼ばれていたレユニオンで丁寧に精製されたブルボンバニラは、バニラの最高峰と言われています。ちなみにブルボン島は「ルマンド」や「アルフォート」が人気の新潟県柏崎市に本社を置く大手お菓子メーカー、株式会社ブルボンの名前の由来ではありません。

 


◆ワンピースが大人気~アニメショップをはしご~

お店の看板の右の方に「鬼滅の刃」と書かれています。何のお店でしょうか。

敷地に入ると、空港のウェルカムボードには無かった日本語の「いらっしゃいませ」と富士山と思われるイラストが描かれている案内があります。

店内は日本のアニメ関連グッズで溢れていました。

お店の名前は「KOONAI Boutique Saint-Denis」。レユニオンで生まれ育った中華系の店員のパトリックさんに日本から来たことを伝えると、購入しようとしていたナルトのキーホルダーをプレゼントしてくれました。

パトリックさんによるとレユニオンにもスタークという有名な漫画家がいるそうです。調べたところ、レユニオンの漫画家としてインタビューを受けるスターク(Staark)先生を見つけました。

ナルトのキーホルダーを持って調査再開です。マンガ喫茶の看板を発見。残念ながら閉店しているようです。

またもやアニメショップらしきお店を発見。ドメイン探検隊が所属するインターリンクはオタクノミカタです。入ってみましょう。

お店は本日2軒目となるアニメショップ「Des Bulles dans l’Océan」。

お店は漫画を中心に販売。日本から来たと伝えると店員のルナスさんが笑顔で迎えてくれました。彼はドラゴンボールが一番のお気に入り。レユニオンで最も人気があるのはワンピースだそうです。

最近よく売れているのはスパイファミリーで、毎年6月にはアニメイベントが開催され、我々が到着する前日にも「OTAKU City Festival 2023」というイベントがあったことも教えてくれました。

店を出て歩いているとワンピースの壁画がありました。日本のアニメは世界中で愛されていることを実感します。

バス停で空手を習っている少女に出会いました。日本から1万キロ以上離れた小さな島に普及している空手もすごいですね。

商店街で写真を撮っていると、SUZUKIのバイクに乗ったパトロール中の警察官が快く撮影に応じてくれました。パトロールのおかげか街はとても治安が良かったです。

 


ニセ札騒動で逮捕寸前

レンタカーを借りるためバスで空港へ。運転がかなり荒く怖かったですが、タクシーだと35ユーロ(約5,598円)のところ、バスは5ユーロ(約795円)なので圧倒的に安いのです。

空港に着いて歩いていると、後ろから知らない若い男性が怒鳴りながら我々を追いかけてきます。なにがなんだかわからないのでGoogle翻訳で確認したところ、先ほど乗ったバスの運転手が「おまえが使ったのはニセ札だ!警察に行くぞ!」と息巻いているのです!とりあえず、おとなしくついていくことにしました。

空港内の警察署に到着すると4、5人の警察官が取っ替え引っ替えお札を眺めて確認しています。バスの運転手は警察官に向かって何やら怒鳴り続けています。すぐに判断がつかないようで、一人の警察官がお札を持って別の部屋へ確認に行きました。このインド洋の小さな島で逮捕、抑留されてしまうのでしょうか。。。

30分以上行われた確認の結果、ニセ札ではなかったことが判明。晴れて無罪放免となりました!バスの運転手は「エクスキュゼ モワ(フランス語で”ごめんなさい”)」と言って逃げるように立ち去っていきます。嫌疑の理由は、我々が使用したお札が旧札であったことでした。旧札は2002年発行の第一シリーズでユーロ初の紙幣ですが、レユニオンではほとんど流通していないようでニセ札と疑われたのです。

上記の旧札は東京都内の街の両替所で入手したもの。空港以外で両替すると旧札も交じっている可能性があるので、お気をつけください。以下は現行の5ユーロ紙幣。旧札と比べると「5」や「黄色い星」の位置が全然違いますね。ユーロ紙幣(旧札)は、時差の関係から世界で一番最初に流通したレユニオン。にもかかわらず、あまり知られていないのは皮肉な話です。

そして、ようやくレンタカーの手配。会社が色々あり迷いましたが、Jumbo Carを選択。フランス語で心配していましたが、受付の女性は英語も堪能で助かりました。

借りたのはルノーのARKANA(アルカナ)です。料金は24時間、ガソリン代別で114.60ユーロ(約18,270円)。日本だと出庫前にレンタカー会社のスタッフと車体を入念にチェックしますが、レユニオンでは後々のトラブルを防ぐために写真を複数枚撮るよう指示を受けました。レンタカーを借りるためだけに空港へ来たのに、どっと疲れました。

 


◆驚きのしゃぶしゃぶと島巡り史上初となる回転寿司に出会う

サン・ドニの中心部にしゃぶしゃぶ専門店がありました。お店の名前は「Shäbu」。

ラムネ(4.9ユーロ、約783円)、抹茶(5.5ユーロ、約879円)、ベルギービール「アーフリゲム」(4.2ユーロ、約671円)を注文。

そう言えば、レユニオンではなぜだか日本のラムネが人気で、最初に訪れたスーパーマーケットのAA MARKET Distributionでもたくさん売っていたことを思い出しました。

しゃぶしゃぶセット(30.50ユーロ、約4,878円)が到着。あれ?火鍋の中がおかしいですね。

よく見ると左がトムヤンクン、右が味噌汁という変わったスタイルでした。アフリカのインド洋の島では当たり前なのでしょうか?ごまだれやポン酢などのタレもありません。予想外の展開で残念ながら我々の口には合いませんでした。

空腹のままShabuを出た我々はサン・ドニ中心部から少し歩いたところにある「Osaka974 – Restaurant Japonais」へ。お寿司屋さんです。

店内に入ると、レーンの上のお寿司が回っているではありませんか!ドメイン島巡りでは、たくさんの島のお寿司屋さんも巡ってきましたが、回転寿司は初めてです。

カップルが多く、デートスポットのようです。さあ何から食べましょうか。

山盛りのとんかつ(11.50ユーロ、約1,839円)が回ってきました。お世辞抜きで揚げ方がすばらしく、美味しい。

手巻き寿司(マグロは2本で7.5ユーロ、約1,199円・サーモンは2本で9ユーロ、約1,439円)を注文。こちらも日本で食べるのと変わらないお味です。

レジ周りには日本人形、扇子、ワンピースのポスター。

レユニオン第3の都市サン・ピエールにあるラーメン店「Bushido ramen」にも行きました。閉店30分前ですが、店内は賑わっています。

本格的な味噌つけ麺(16.50ユーロ、約2,639円)です。インド洋の島で食べるラーメンとは思えない美味しさでした。

メニューにあった「博多ラーメン」(17ユーロ、約2,718円)も注文。豚骨ラーメンですが、細麺ではなく太麺でした。

モーリシャスから来た二人組の男性とも仲良くなりました。右の彼はアニメが好きで簡単な日本語なら話せました。

お店は日本好きなご夫婦が経営しています。二人とも感じが良く、ご主人は少し日本語ができるそうです。

 


◆7時間かけて島内一周してみた

空港で借りたレンタカーで島を一周することにしました。ナビの表示は初期設定がフランス語ですが、日本語に切り替えることもできます。また、Apple Car playも使えたのは助かりました。

レユニオンはフランスなので右側通行です。走行車線は右側、追い越し車線は左側。現地のドライバーはスピードが速く、慣れるまではたいへんです。フリーウェイを走り続けると壮大な風景が広がります。

追い越し車線の車が次々と左ウインカーを点滅させて通り過ぎていきます。右に点滅させるのは走行車線への移動なのでわかるのですが、どのような意味があるのでしょうか?調べてみたところ、追い越し車線で前を走る車に対して「先に行かせて」と伝える合図の可能性が高いです。ドイツ・アウトバーンなど海外の高速道路などで、後続車が「道を譲って」という意味で用いられていたことで世界的に広まったと言われています。

ランチを食べるため、サン・ピエールに立ち寄ります。車は基本的に路上駐車。細い道にびっしりと車が並んでいます。縦列駐車の腕を試される時が来ました。

あいにくの天気の中を走り続けていると、サトウキビ畑が広がってきました。道幅も狭くなってきます。

2004年の噴火で生まれたダイナミックな風景。火山島らしい奇怪な地形です。

ランチや火山灰地の散歩を含め、一周7時間ほどのドライブを終え空港に到着。車を無事に返却して、空港ラウンジのブルボンビール(レユニオンを代表する地ビール)を美味しく頂きました。


◆街で見かけた.reドメイン

レユニオンでは多くの「.re」ドメインが使われていました。残念ながらレジストリのオフィスはフランス本国にあるため訪問することはできませんでした。

NORDEVというコンベンションセンターで開催されるイベントのポスター。

防犯カメラや侵入感知アラーム等を販売するセキュリティ会社。

空き家にあった借主募集の告知。ちなみに「immo」はフランス語で不動産の意味で、ドメイン「.immo」(※リンク )もあります。

ソフトウェア開発企業のSRA REUNION。

ホテルの前にあった住宅ローンの代理店。

サン・ドニ市の公式ホームページも「.re」を使っています。

 


 ◆現地SIM速度調査~レユニオン編~

レユニオンではeSIMのAiraloを利用しました。10GB Discover Global eSIM(59USドル、約8,845円)を購入。

サン・ドニで測定したところ120Mbpsで快適なネット環境でした。海外に行く予定のある方はこちらを参考にしてください。

 


■今回訪れた場所

■レユニオンまでのアクセスはこちら

 

■「.re」ドメインの詳細はこちら