ディズニー映画「アナと雪の女王」の原作はデンマークの作家アンデルセンが書いた「雪の女王」です。デンマーク自治領であるフェロー諸島には、年に一度、祝日である7月29日を中心に行われる「オラフ祭 (Ólavsøka)」という伝統的かつユニークなお祭りがあります。オラフというと、「アナと雪の女王」に登場する陽気な雪だるまをつい連想しますが、アナ雪のオラフが憧れた夏に開催されるこのお祭りに、オラフが遊びに来ているのでしょうか。アナやエルザのような美女にも会えるおとぎの世界を期待してしまいます。ドメイン島巡り第18回は、絶景スポット盛りだくさんのヨーロッパ最後の楽園と言われているフェロー諸島まで行ってきました。
フェロー諸島島に割り当てられている ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.fo」です。
◆フェロー諸島はどこにあるのか?
アイスランドとノルウェーのちょうど中間あたりに位置するデンマーク自治領フェロー諸島は、18個の島からなる群島です。18島のうち17島が有人島、1島が無人島だそうです。人口約5万人のうち約1万9000人が、首都Tórshavn(以下、トースハウン)に住んでいます。フェロー諸島の公用語は、フェロー語。フェロー諸島における詳しい情報は、デンマーク大使館が日本語で提供するこちらが参考になります。
使用されている通貨は、「フェロー・クローネ」で1フェロー・クローネ(以下、kr.)は、約16円(2019年11月現在)です。以下このレートを利用して日本円でも表記します。為替レートは、デンマーク・クローネと同じで、フェロー諸島でもデンマーク・クローネが使えます。違いは「紙幣のデザイン」のみ。で、フェロー諸島の自然や動物をモチーフとしている紙幣が、フェロー・クローネです。硬貨に関してはデンマーク・クローネと同じものが使われています。こちらはそのフェロー諸島の紙幣の一部(上から500kr., 200kr., 100kr., 50kr.)です。
= 目次 =
◆アットホームなゲイパレード
◆「世界一の絶景サッカー場」のピッチに立ちたい
◆オラフ祭は「アナ雪のオラフ」だらけなのか?
◆フェロー諸島の人達はチェーンダンスを夜通し踊る
◆相手から見えそうな立小便専用公衆トイレ
◆海の上に湖がある景色は目の錯覚
◆フェロー諸島のおすすめレストランとクレジットカード事情
◆現地でのSIM購入&速度調査~フェロー諸島編~
◆母国愛にあふれるドメイン「.fo」
◆アットホームなゲイパレード
デンマークのコペンハーゲン空港から、2時間15分ほどでフェロー諸島のヴォーアル空港に到着。北欧の人達にとって、自然を満喫できる旅行先なのかもしれません。(空港で話をした男性は、「ノルウェーから旅行で来たんだよ」と言っていました。)ヴォーアル空港は、島の空港とは思えないほど綺麗な空港で、驚きました。
到着時は多くの人で賑わっていました。ヴォーアル空港ですが、乱気流や霧が発生しやすく滑走路が短いという理由で、着陸が難しい空港とされています。
ヴォーアル空港から首都トースハウンまでは約50キロ。バスは時刻表の通り本数が少なく、タクシー料金は600kr(約10,000円)かかるので、レンタカーがお勧めです。所々に小さな川が流れている牧草地帯をひたすら走り、トースハウンへ向かいます。
ヴォーアル空港のあるヴォーアル島とトースハウンのあるストレイモイ島は、車でのみ移動可能な海底トンネルのルートが多くあります。以下地図上の太い赤い線が車で移動できるルートです。赤い点線は、車も載せることができるフェリーでの移動ルートです。
約45分でトースハウンに到着。この日は、LGBTの権利を訴えるゲイ・プライドが開催されていて、子供からお年寄りまで、多くの人が集まっていました。オラフ祭のためにフェロー諸島へ帰省している人も多かったのかもしれません。
ゲイ・プライドは、オラフ祭の前に開催される毎年恒例のイベント。デンマークは世界で初めて1989年に同性によるパートナーシップ制度を導入した国で、2012年に同性婚ができるようになりました。フェロー諸島も2016年より同性婚が認められています。
「GAY」を「CAY」に変えた男の子。「G」の横棒を取ってしまうイタズラです。この後、「A」の横棒も取る作業に入りました。
街の中心からちょっと離れると、昔ながらの家や街並みを見ることができます。フェロー諸島特有の芝屋根の家もありますね。
屋根に芝生をひくのは、バイキング時代から続く伝統で、断熱効果が高いと言われています。今回は時間の関係で行くことはできませんでしたが、ストレイモイ島のサクスン村はこの芝屋根で有名です。
◆「世界一の絶景サッカー場」のピッチに立ちたい
フェロー諸島に、「世界一の絶景サッカー場」があると聞きました。この写真を頼りに、捜査スタートです。誰が世界一と決めたかは不明ですが、その噂が本当なのか実際に確かめに行ってきました。また今後、絶景スポットとして見に行こうとするかもしれない方の参考になれば幸いです。
※出展:shutterstock
トースハウンから車で約50分、サッカー場があるというエストゥロイ島に到着。海底トンネルのルートが充実しているので、車で来ました。フェロー語で「地峡」を意味するEiði(アイヤ)という町を目指して、島の北西端へ。町の周辺に到着すると何やらサッカー場が見えました。
近づいてみると、、かなり綺麗で新しそうなサッカー場ですが、私たちが探している「世界一の絶景サッカー場」とは明らかに違いそうです。
そこで地元の方に聞いてみると、どうやらさらに奥にあると言われたので、その方向へと向かっていきます。地図にもない場所なので本当にあるのかどうか不安も募ってきます。
そばにある少し傾斜のある丘を登ると崖の先に「世界一の絶景サッカー場」がいよいよありそうだなと確信していたところでした。
地元の人に聞きながら絶景サッカー場を探していると、キャンプ場を発見しました。皆さん、お酒を飲みながら楽しそうに談笑しています。それにしても、我々が探しているサッカー場はどこにあるのでしょう?
高い所から探そうと小さな山を登り、振り返ってみました。すると!よくよく見ると、実はこのキャンプ場があの「世界一の絶景サッカー場」だったのです!
「世界一の絶景サッカー場」は、「世界一の絶景キャンプ場」へと変化を遂げていました。また「世界一の絶景」と見える写真を撮るには撮影方法にだいぶ工夫が必要な印象を持ちました。果たしてそのような工夫がいる写真を世界一と呼べるかどうかは疑問です。現地の方に聞いたところ、この‟元“サッカー場の名称はエイディスタジアム(Eidi Stadium)。どうやら強風の影響でサッカー場としてうまく機能せず、今はキャンピングカーが駐車するキャンプ場になってしまったとのことでした。強風のことはサッカー場を作る前にわからなかったことなのでしょうか。そして近くには、新しくサッカー場が建てられていたのでした。最初に遭遇した新しいサッカー場のようでした。
結論としては、残念ながら「世界一の絶景サッカー場」は、「見える角度によっては世界一の絶景?キャンプ場」でした。ことになるかと思います。今回のこの調査を経て、やはり情報は自らの足で確かめるべきですね。
◆オラフ祭は「アナ雪のオラフ」だらけなのか?
ディズニー映画「アナと雪の女王」を見た人であれば、「オラフ」と聞くとあのオラフのことを連想する人が多いと思います。そもそも同映画の原作「雪の女王」は、デンマークの作家アンデルセンが書いた作品なので、デンマーク自治領のフェロー諸島では特にオラフの人気が高く、祭になるほどなのでしょう。トースハウンで開催されるオラフ祭に行ってみました。
お祭り前日のメインイベントは、島民が本気で競い合うボートレースです。自分のチームの応援にも熱が入ります。
応援やゴールした後の歓喜に沸く参加者を見るだけで、見ている方も楽しくなります。
レースに勝利したチームは、レース後にしなければならないことがあります。それは、みんなの祝福を受けるため、乗っていたボートを頭上に持って歩くのです。海から陸にボートを引き上げたついでに、数メートル持って歩きます。なんだか罰ゲームみたいですね。
応援する人の中に、民族衣装を纏った人がたくさんいました。これは、ボートレースの応援のための正装ではなく、正装してオラフ祭を楽しむためです。皆さんとても似合っています。衣装のデザインや色なども近年は、オリジナリティに富んだものが増えてきているようです。
オラフ祭当日、会場をぶらぶら歩いて散策。こちらは3Dではなく移動式の7Dシアターなるものです。しかもどんなアトラクションなのか気になります。
クジ引きコーナー。当たると、巨大なお菓子セットがもらえます。
1回5kr.(約90円)なので試しにいくつか買ってみます。
全てはずれでした。これはもしや当たりがないのではないかと思い始めたので、しばらく様子をみているとこちらの女の子が大きなお菓子を当てていました。これは嬉しそう!おめでとう!
プリクラかと思いきや、プロっぽいカメラマンが写真を撮ってくれるコーナー。
会場の至る所で、バンドの生演奏が始まります。
お祭り前日と当日に色々見て回りましたが、アナ雪のオラフなんて全くいません。それもそのはずです。実はフェロー諸島のオラフ祭は、アナ雪のオラフとは全く関係ありませんでした。オラフ祭の「オラフ」は、聖オラフの日とも呼ばれる通り、1030年にノルウェー王であったオーラヴ2世(聖オラフ)がスティクレスターの戦いで戦死した日であり、その聖オラフから由来しているのです。一方で、アナ雪のオラフは、デンマークやフェロー諸島の歴史とは全く無縁で、「Oh! Laugh(笑う)」が由来でした。でも、偶然、アナ雪のオラフ(の風船)に2回会うことができたのです。
オラフ祭りはアナ雪のオラフだらけではなかったのですが、メルヘンチックな民族衣装は、アナ雪のアナの衣装になんとなく似ていると思いませんか?アナとエルザのような北欧美女にたくさん会うことができました。
オラフ祭は朝方までやってます。昼間から楽しんでいる人は、いつ休憩したり睡眠を取っているのでしょうか。
◆フェロー諸島の人達はチェーンダンスを夜通し踊る
オラフ祭のメインイベントと言えば、皆で手をつないでダンスしながら大合唱するチェーンダンスです。フェロー語のタイムテーブルを見ると、左のオレンジの枠が28日22時から開始されるチェーンダンス(以下、1回目のフェローダンス)、右のオレンジの枠が29日の深夜1時から開始されるチェーンダンス(以下、2回目のフェローダンス)です。どっちがかの有名な「チェーンダンス」か分からなかったのでオラフ祭前日である28日と、当日29日のチェーンダンスに違いはあるのでしょうか?気になったので両方に参加してきてみました。
オラフ祭前日のチェーンダンス会場に到着。こちらの小さなシアターで行われてますているようです。
シアターに入るのには、入場料を支払い入場します。再入場は可能なようでした。早速ホールに入ると、1番目のチェーンダンスが始まっていました。年配の方が多い印象ですが、誰も止まることなくチェーンダンスを躍り続けています。ポルカに似ていますね。
声を張り上げて歌い、踊り続けるおじさんの迫力に圧倒されます。フェロー諸島の伝統を絶やさないぞというような雰囲気や気迫を感じ取れる気がしました。このチェーンダンスは、この後も夜通し続くとのことなので、お先に失礼しました。帰り道で出会った民族衣装を着た地元のご夫婦。とってもお似合いですね。
後から地元の方に聞いた話によると、オラフ祭前日のチェーンダンスはどちらかと言えば「チェーンダンスを知っている、ダンスが好きな人」向けだったようです。だから、純粋にチェーンダンスを楽しみたい年配の方が多かったのかもしれません。
続いて、オラフ祭当日のチェーンダンス。トースハウンで開催されます。この日は、前日とは比較にならない盛り上がりで、足の踏み場もないほどの人だかり。なかなか前へ進めません。
小雨が降り霧も少し出る中、突然、1人の男性の歌声がスピーカーから流れてきました。そしてこの歌声をきっかけに、大合唱が始まったのです。
フェロー語がわからないのでどんな歌詞であるのかはわかりませんでしたが、会場で配布されていたパンフレットには、フェロー語で書かれた同諸島に伝わる古い民謡の歌詞が載っています。全21曲分掲載。今夜全て歌い切る模様。
合唱が終わると、いよいよチェーンダンスです。しかし、広場のどの辺りで行われるかわかりません。周囲の人に聞いてみても、「わからない」との答えが。。。などということもあったので、私たちが認識しているほど全員が参加するイベントではないのかもしれません。しばらく場所を探してウロウロしていると、街の中心にある広場でチェーンダンスと遭遇。
かなりの数の老若男女が踊っています。オラフ祭当日のチェーンダンスなので、この後もしばらく続いているようでした。ちなみに、踊りながら歌っている曲もフェロー諸島に伝わる古い民謡です。
バイキング時代には北欧の広い地域で踊られていたチェーンダンス。理由は定かではありませんが、現在はフェロー諸島にしか残っていない風習だそうです。チェーンダンスに熱狂できるのは、世界中でフェロー諸島だけなのです。
◆立小便専用仮設公衆トイレは丸見え
オラフ祭は前日の7月28日から、いくつかの企業が半休になるほどの国民的行事。お祭りは地元の人達が久しぶりの再会を楽しむイベントでもあります。野外音楽イベントの会場では、フェローのカントリーミュージックバンドの演奏を聴きながら、ビールを飲んだり歌ったり踊ったりして、このお祭りを心から楽しんでいる様子でした。
たくさん飲めば、当然行きたくなるのがトイレ。広場の中心から少し離れた場所に、写真のようなものが3つくらいありました。これがフェロー諸島の立小便専用仮設公衆トイレ。4人が対角線上に立ち、目の前の穴をめがけて用を足すのです。仮設とは言え、日本でこんなトイレは見た記憶がありません。たくさんの人が行きかう場所にあるので、もっと酔わないと行けません。もう出そうなのに、勇気が出ません。写真がブレてしまったのは、地元のおばさんに「そんなもの撮影するんじゃないよ!」と撮影中に怒られたからです。詳細は4コマ漫画もご覧ください。
使い方はこうです。もしこのタイプに出くわしても、「いつも通り」な感じで対応してください。
◆海の上に湖がある景色は目の錯覚
実際に行ってみて良かったところをいくつか紹介していきたいと思います。
1)まずは、海の上に湖があるように見える錯覚が楽しめる絶景スポットは、ヴォーアル島のMiðvágurという町にあります。ハイキングのMiðvágurt to Bøsdalafossur Trail Headという入口があります。ここでハイキングをするには入場料は、大人1人200kr.(約3,200円)です。
左下の崖のところまで行って帰ってきます。往復でおよそ3時間かかるそうです。
どんどん歩いてきます。まだ少し遠いですが目的地が見えるのは嬉しいです。
歩いているととても気持ちがいい道です。
いよいよ崖が現れました。予想を遥かに上回る断崖絶壁でびっくりします。落ちないように細心の注意を払いつつ、崖の先端まで行きます。
着きました。これは本当に海の上に湖が見えるような景色でした。もちろんそれは目の錯覚ですが、ちょっとしたハイキングでこのような景色が見えるのは非常に良かったです。
ちなみに「錯覚ではない、ありのままの景色」はこんな感じです。この景色は見る角度によって、上記のように見えるのです。
2)続いては、海から崖に近づいたり、バードウォッチングができるVestmanna(以下、ベストマナ)での断崖絶壁ボートツアーです。ボートが待機しているベストマナのインフォメーションセンターに到着。
このインフォメーションセンターの2階にあったのは「Sagaミュージアム」。せっかくなので行ってみましょう。
フェロー諸島にバイキングがやってきた時の様子がリアルに生々しく、等身大の人形で表現されています。かなり衝撃的な場面や描写もありますが、場所のスペース自体は非常に小さく、時間があれば解説も聞いてみることをおすすめします。(解説は英語のみ)
ミュージアムを出ると、断崖絶壁ボートツアーの乗船が始まっていました。
崖へ向かって一直線。途中に別荘やバケーション用として利用されている家を見かけました。ヘルメットは、乗船時から着用するわけではありません。崖に近づいてくると、万一の備えとして乗務員がヘルメットを配ってくれます。
崖が見えてきました。
ちょうど8月頃になると、この崖の周辺はパフィン(ニシツノメドリ、Fratercula arctica)をはじめ多くの鳥が巣作りのために訪れます。
パフィンは、とても愛らしい鳥です。
出典 shutterstock
この後さらに接近して崖のところにできたトンネルをくぐります。まるで人工的に作られた何かのアトラクションのようでした。
こちらのツアーでは、フェロー諸島ならではの自然や動物を間近で見ることができました。ハイキングで崖に登るとともに、海からも崖を見ると、全く違う視点でフェローの自然を楽しめます。
◆フェロー諸島のおすすめレストランとクレジットカード事情
フェロー諸島には、とても雰囲気の良さそうなお寿司のレストラン「Etika」があります。ヴォーアル空港のちょっとしたフードコードにあるEtikaでは、テイクアウト用のものとして販売。空港での食事とは思えないほど美味しくて驚きました。日本人に合う味付けだから、美味しく感じたのかもしれません。
トースハウンでも「Etika」を発見。建物自体は非常にモダンですが、屋根は芝屋根。場所も中心街にあるので、見逃すことはまずなさそうです。空港のフードコートで売られているお寿司と味は違うのでしょうか?
中も非常に洗練されたデザインで落ち着きます。調味料にはなんと七味までありました。
こちらはEtikaのメニューの一部。串が1つ42kr.(約672円)、寿司と串のセットメニューは520kr.(約8,320円)と高いですが、物価の高い北欧であることを考慮するとこのくらいの値段になってしまうのかもしれません。
どのお寿司も日本のお寿司と変わらないくらい美味しいのですが、サーモンは近辺でよく獲れることもあって、非常に新鮮で美味しく感じました。串は少し個性がありましたが、照り焼き風のソースが美味しいです。枝豆や海老カツもありました。
Etikaから徒歩5分。同じくトースハウンにあるFish House「Barbara」に来ました。写真の真ん中にある、ライトが灯っている建物です。外観だけ見ると、まるで家のようなレストランです。
店内の天井はかなり低いですが、こじんまりとしてお洒落です。
メニューは、アラカルトとセットメニューが選べます。アラカルトをコースにした組み合わせがセットメニューみたいだったので「Set Menu Chef’s choise」を注文。値段は、およそ700kr.(約11,200円)です。食器や机もオシャレでした。以下が注文したコース料理。どれも新鮮なフェロー諸島で捕れた魚介のようで、味付けも絶妙でした。
そして最後のデザートです。
全てが何かは覚えることはできませんでしたが、ウェイトレスさんが料理を一品ずつ丁寧に説明してくれました。味もサービスにも大満足。スタッフさんは、フェロー諸島の民族衣装テイストのをユニフォームを着ていました。
最後は、オラフ祭でたくさんある屋台の中から選んだクレープ屋さんです。オラフ祭では、日本でのお祭り同様、多くの屋台が出ています。ホットドック、ピザ、ハンバーガー、クレープなど種類はいろいろあります。そこで中心街に程近いところに一際目立った行列ができているクレープ屋さんを見つけました。これは美味しいに違いないと思い、1時間半から2時間くらいかかりそうな行列に並んでみます。
オラフ祭の屋台では、クレジットカードOKのところもありますが、現金しか使えない場合もあるので、屋台を楽しみたいのであれば、いくらか現金を用意しておきましょう。ATMもありますが、長蛇の列ができていました。
こちらがそのクレープです。1時間半並んだので、かなり期待をしていましたが、味もいたって普通のクレープでした。日本同様、「お祭りなのでクレープを食べたい!」人が多かっただけだったのかもしれません。
事前に調べたところ、「フェロー諸島ではクレジットカードがほとんど使えない」との情報を多く目にしたので、現金を多めに用意しましたが、大半のお店でクレジットカード決済ができたので、現金が余ってしまいました。
◆現地でのSIM購入&速度調査~フェロー諸島編~
ヴォーアル空港にて現地のSIMを購入しました。GlobalMeが場所によっては不安定だったのに対して、現地のSIMはフェロー諸島内であれば比較的どこでも安定して使えました。以下は現地で購入したSIMの速度結果です。
◆母国愛にあふれるドメイン「.fo」
オラフ祭りで強く感じた、フェロー人の深い母国愛はドメインにも表れています。フェロー諸島では、国別コードトップレベルドメイン「.fo」がたくさん利用されていました。「.com」のアドレスは殆ど見かけませんでした。
〇タクシー会社
http://www.auto.fo/
〇銀行
https://www.banknordik.fo/
〇スーパーマーケット
https://www.bonus.fo/
〇美容院
http://adore.fo/
■今回訪れた場所