タークス・カイコス諸島はタークス諸島とカイコス諸島で構成されたイギリス領の海外領土で、世界で3番目に大きいバリアリーフと40以上の島があり、美しい白い砂のビーチやイグアナ島ツアーが有名です。首都はタークス諸島のグランドターク島にあるコックバーンタウンですが、イグアナの楽園がある“プロビデンシャレス島近辺の小島”の魅力をクルージングで探ってきました。海や砂浜の写真は、誰が撮影してもインスタ映えしそうな気がします。タークス・カイコスに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.tc」です。
◆タークス・カイコスはどこにあるのか?
使用されている通貨は米ドル(1ドル=約148円※)、言語は英語ということで、米国本土からの旅行者が多く、日本で言うところの沖縄のような位置づけになっているようです。プロビデンシャレス島はタークス・カイコス諸島西部に位置しています。
※2024年1月現在
= 目次 =
◆クルージングしながら小島を調査
◆イグアナだらけの楽園
◆ハリケーンによって誕生した砂浜
◆日本人オーナーは美味しい和食を提供するだけじゃない~タークス・カイコスの食事事情~
◆街で見かけた .tcドメイン
◆現地SIM速度調査~タークス・カイコス編~
◆クルージングしながら小島を調査
バハマからタークス・カイコスへ向かいます。島が見えてきました。
プロビデンシャレス国際空港に着陸。バハマから約1時間20分のフライトでした。
搭乗客の数に対して入国審査官が少ないため、手続きにかなり時間を要しました。
ようやく入国手続きを終えて、宿泊するホテル「The Lodgings SureStay Collection By Best Western」へ。 空港から車で5分、歩いても20分くらいです。近いのは良いのですが、1泊1人当たり279ドル(約41,374円)もしました。
1泊4万円超えの部屋。一般的なホテルと変わりありません。島の物価の高さを痛感します。
翌朝、チャーターしたボートに乗るためタクシーでマリーナへ向かいます。ナンバープレート上部に書かれ「Beautiful by Nature」は、タークス・カイコス諸島のモットーで、自然の美しさを維持するという島々の取り組みを表しています。
時速100kmを超える速度で飛ばしてくれました。さながらジェットコースター気分です。
ブルー・ヘブン・マリーナに到着しました。高級なプレジャーボートが並んでいます。
ボートを操縦してくれるキャプテンと合流。キャプテンのあとについて、ボートオーナー専用のハーバーに入ります。チャーター料金は300ドル(約44,000円)。我々ドメイン探検隊は車と徒歩での調査が大半ですが、今回はボートがメインです。
我々が乗るボートです。いざ出航!
◆イグアナだらけの楽園
まず我々が向かったのはイグアナの楽園こと、リトル・ウォーター・ケイ。湾内はゆっくりと進みます。
湾内を出ると、かなりスピードを上げてきました!みるみるうちにリトル・ウォーター・ケイが近づいてきます。
プロビデンシャレス島から約460 m (499 ヤード)のところにあるので、10分程度で島の桟橋付近まで来ました。
リトル・ウォーター・ケイに上陸しました。入島料 10 ドル(約1,480円)は、ボートのチャーター料金に含まれていました。
島は自然保護区に指定されています。ちなみにリトル・ウォーター・ケイ(Little Water Cay)の「ケイ(Cay)」は小島を意味しています。
指定された通路を歩いてイグアナを探しましょう。自然保護区であるため、島内では指定された場所を通らなければなりません。
イグアナ発見!この島では人間よりも絶滅危惧種のイグアナの方が圧倒的に多いです。よく見ると、そこら中にいました。
多くのイグアナは人間の足音がすると逃げ出してしまいます。歩いていると、我々が見つける前に逃げ出す足音がすることもしばしば。ただ、このように人間の歩行用通路で日向ぼっこをして、近くを歩いても全く物怖じしないイグアナもいました。
基本的には不動の姿勢でじっとしています。しかし、転がってきた軽石のような物に対して、素早く反応することもできるのです。
通路脇にいた巨大なイグアナ像。実物にたくさん会えるのに設置されているのは、天候等の何らかの理由でイグアナに会えなかった人向けなのでしょうか。
滞在時間40分ながら、たくさんのイグアナに出会うことができました。名残惜しいところですが、弾丸日程のためイグアナの楽園を後にします。島ではイグアナに触ったり、餌を与えること、魚や珊瑚に触れることも禁止です。また、全面禁煙なので訪れる際はご注意ください。
◆ハリケーンによって誕生した砂浜
キャプテンからおすすめの砂浜があるから行ってみよう、と提案がありました。ボートに乗ること約5分。あっと言う間に到着です。
到着した場所は、ハーフ・ムーン・ベイ。1980年代のハリケーンによって形成された砂浜です。
イグアナだらけの楽園、リトル・ウォーター・ケイとウォーター・ケイをつなぐ位置にあります。
「クリスタル・クリアー」「ターコイズ・ブルー」の名に違わぬ美しさです。透明度が半端ない。砂浜は、ハーフ・ムーンの名の通り、半月状の形をしています。
リトル・ウォーター・ケイとつながっているため、こちらにもイグアナも多数生息しています。
こちらの絶景は大西洋です。
我々が絶景を堪能している間、キャプテンは素手で魚を捕まえていました。
ちょっと空いた時間に素手で捕まってしまうこの可愛い魚は、何という種類なのでしょうか。近くで見るととても可愛い顔をしています。
プロビデンシャレス島に戻りましょう。最高の天気の中で水上バイクを楽しむ人たち。とても絵になりますね。
浮かんでいるのは海上レストラン。週末には多くのお客さんで賑わうそうです。
実は、ドメイン探検隊の隊長は小型一級船舶免許を持っています。そのことを告げると、キャプテンから操縦を代わるように言われてしまいました。
隊長の操縦で無事にプロビデンシャレス島へ戻ることができました。ユニークなキャプテンに別れを告げ、ブランチに向かいます。桟橋から無料のカーゴが出ていたので、乗ることにしました。
カフェ「The Market at Blue Haven」に入ります。
ピザと現地限定な感じのするドリンクやアイスを注文しました。濃厚なマンゴーフラッペ、苦みでさっぱりとするジンジャーエール、どちらも美味しかったです。写真の一番右端に写っている缶のドリンクは、グンベイというバハマの民族音楽(山羊皮を張ったグンベイ・ドラムを用いて演奏する)にちなんだドリンクでした。
陽気な音楽をかけたボートが水路を通過していくのを見ながら、食事をします。
すぐ近くには、オールインクルーシブ(※)のホテルがありました。ビーチにはベッドが並んでいて、ラグジュアリーな雰囲気満載です。タークス・カイコスでは、オールインクルーシブプランで予約するのが一般的なようです。
※旅行代金にホテル施設内の食事やドリンク、プールなどのリラクゼーション施設やアクティビティ料金がほぼ含まれているサービスのこと。
◆日本人オーナーは美味しい和食を提供するだけじゃない~タークス・カイコスの食事事情~
和食レストラン「Yoshis Sushi」に行ってみましょう。
お店の内装は、現地の一般的なレストランと同じような雰囲気。特に和風を強調していません。
しかし、メニューを見るとお寿司が充実しています。
刺し身プレート(20ドル、約3,023円)を注文。酸味のあるオイルソースによって、カルパッチョのような風味に仕上がっています。サクサク触感のクリスピーが散らされていて、異国感を感じる日本食アパタイザーでした。
巻き寿司(24ドル、約3,627円))です。巻き寿司の海苔がライスの内側に巻かれているのが、日本とは異なりますね。サラダは、カニカマと海藻がベースとなり、上にトビッコのような魚卵がかかっていました。
サラダ(17ドル、約2,569円)のベースはカニカマと海藻、上にトビッコのような魚卵がかかっていました。評判通り、どの料理もレベルの高い日本食で美味しくいただきました!
〆にお味噌汁を頂きました。価格は6ドル(約906円)。バハマでは10バハマドル(約1,470円)でした。
美味しい料理だけでなく、取材にも応じてくれた日本人オーナーのYoshi さんと可愛い娘さん。福島県のご出身で、タークス・カイコスに来て20年経つそうです。そしてYoshis Sushiに訪れた日本人は我々が3組目になることも教えてくれました。Yoshiさんに頼めば、イグアナ島(リトル・ウォーター・ケイ)ツアーをリーズナブルな料金で手配してくれますよ。
◆街で見かけた .tcドメイン
.tcはほとんど使われていませんでしたが、空港内で不動産代理店が利用しているのを確認しました。
ちなみに出国ロビーは大混雑です。利用者数に対して、あまり空港が広くないため、ほぼ満席状態でした。
今回は、アメリカの LCC である jetBlue でニューヨークを経由して帰国しました。日本には就航していないため、あまり馴染みがないかもしれませんが、米国では国内線に加えてカリブ海を中心とした中南米に国際線を多く持っています。LCCながらも座席のクオリティが高く、無料Wi-Fiも使えるため、人気のLCCです。
◆現地SIM速度調査~タークス・カイコス編~
eSIMのAiraloを利用、市街地で計測しました。速度は45Mbpsでした。海外に行く予定のある方は「最強の海外用eSIMはコレだ!海外用Wi-Fiはやめておくべきこれだけの理由」を参考にしてください。