新婚旅行やハネムーン先として人気のニューカレドニア。中でも離島のウベア島は映画「天国に一番近い島」の舞台となったことで日本でもよく知られるようになりました。我々ドメイン探検隊に与えられた調査時間は6時間。天国に一番近い島へ行くには時間が足りないため、まあまあ天国に近い島としてグランド・テール島(ニューカレドニア本島)の魅力を探ってきました。ニューカレドニアに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.nc」です。
◆ニューカレドニアはどこにあるのか?
日本の南東約7,000km、ニュージーランドの上あたりに位置します。ニューカレドニアは、本島のグランド・テール島と、周辺のイル・デ・パン、リフー島、マレ島、ウベア島などの島々から構成されているフランスの海外領土。面積は約1万9,110km2、人口は約27万人(2016年発表)、首都はグランド・テール島のヌメアです。使用されている通貨はCFP(フレンチ・パシフィック・フラン、1CFP=約1.3円※)。公用語はフランス語で、日本との時差は+2時間です。
※2023年8月17日現在
= 目次 =
◆日本語をよく見かける島
◆地元のオタク御用達!秋葉原系すごいマーケット
◆ニューカレドニアの料理~ニューカレドニアの食事事情~
◆3週連続でサメが襲来した人気海水浴場~ニューカレドニアいろいろ~
◆神戸屋ニューカレドニア店を発見
◆街で見かけた.ncドメイン
◆現地SIM速度調査~ニューカレドニア編~
◆日本語をよく見かける島
日本から首都ヌメアへは、成田国際空港と関西国際空港からエアカランの直行便があります。我々は日程の関係上、オーストラリアのシドニーからエアカランを利用しました。
ヌメア国際空港に到着。ウェルカムメッセージは、フランス語、英語、日本語で書かれています。
空港内の案内板にも日本語が表記されています。なぜ日本語の表記が多いのでしょうか? ニューカレドニアには、毎年約2万人もの日本人観光客が訪れていることが理由です。新型コロナウイルス感染拡大前の 2019年に訪れた観光客の約 13 万人のうち、約 22,000 人が日本人でした。
街には、「日本語」対応をアピールするところを、間違えて「日本話」と書いているお店がありました。
ニューカレドニアの取材時間は6時間しかありません。効率的に調査するため、送迎&ガイドの会社MASA.COにアテンドガイドさんをお願いしたところ、なんと、ガイドさんが日本人!会社を運営する鈴木雅子社長も日本人で、30年以上もヌメアで暮らしているそうです。アテンドガイドさんは雅子さんの息子の優馬さんとのことでポケットWi-Fiもレンタルできました。(1,400CFP、約1,820円/24時間)日本語をたくさん目にする島で、日本人のガイドさんと共に出発!
◆地元のオタク御用達!秋葉原系すごいマーケット
ガイドさんにおすすめスポットを訪ねたところ、「じゃあ、すごいマーケットに行ってみましょう」とのことで、マーケットに向かいます。
ベル・ヴィ・ショッピング・センターというショッピングモールの裏に到着すると、目的のマーケットを発見。店名が「SUGOII MARKET」でした。ここは、マンガやポップカルチャーのフィギュアやグッズ、日本の食べ物に特化したスーパーマーケット。少し見つけにくい場所にありますね。
営業時間は平日9時から18時、土曜日は9時から16時まで。日曜日はお休みです。
中に入ってみましょう。日本のお菓子が右側にずらっと並んでいます。品揃えの多さに驚きです。
右側の棚にあったのは、ポッキー、アルフォート、ルマンドなど。別の棚にはお煎餅もありました。
カップラーメンも文句のつけようのない充実ぶり。ニューカレドニアに住んでもカップラーメンが恋しくなることはなさそうです。
スイカサイダー、マスクメロンサイダーなど少し変わった日本の飲み物もあります。
たこ焼きもお好み焼きも作ることができます。
1階は食料品だけではありません。洗顔フォームや化粧品もあります。
人気キャラクターのフィギュアやTシャツ、キャップ等を発見。でも、ニューカレドニアのオタクたちを満足させる程の品揃えではないですね。。。2階へ行ってみましょう。
2階はすべてオタクグッズでした!1階には無かったNARUTOやONE PIECE関連グッズも充実しています。
大量に並んでいるのは、アメリカ大手玩具メーカーのファンコが展開する人気デフォルメフィギュア「POP!」シリーズ。ドラゴンボールZの超サイヤ人悟空もいますね。
熱心に何かを探す男女二人組がいました。
とてもフレンドリーな店員さん。日本から来たことを伝えると、「日本のアニメが大好きなんだけど、まだ日本には行ったことがないんだ。いつか行ってみたいよ!」と話してくれました。ニューカレドニアのアニメ好きコミュニティについても熱く語ってくれました。
萌えるドメイン「.moe」を運営するインターリンクの社歌は「オタクノミカタ」です。もちろん、ニューカレドニアのオタクの味方でもありますよ!
◆ニューカレドニアの料理~ニューカレドニアの食事事情~
ビーチ沿いを歩きながら、シーフードで有名な人気のレストラン「ル・ミレッティ・ガスコン」に向かいます。
内陸側に少し進むとお店に到着。1969年創業の老舗シーフードレストランで、近海やニュージーランド産の魚介を使用した南西フランス料理を提供しています。
落ち着いた感じの店内。
日本語のメニューもあって、とてもわかりやすいです。シーフードだけでなく、肉料理やスペシャル料理もありました。
オーナーはニューカレドニアの方ですが、日本語もかなり流暢です。おすすめを聞き、シーフードパイ包み、天使のエビフライ(ガーリックとバジリコ風味)、カニの剥き身のファルシなどを注文しました。シーフードパイ包み(3,158CFP、約4,105円)はシーフード盛りだくさんの料理でパイとの相性も抜群でした。
天使のエビフライ(2,438CFP、約3,169円)は、想像していたエビフライとは少し違いましたが、薄い衣が美味しいです。
カニの剥き身のファルシ(3,996CFP、約5,194円)は味付けがしっかりされていて日本人の口に合います。香ばしい香りも食欲をそそりました。
ニューカレドニアのビール「ナンバーワン」(795CFP、約1,033円)も美味しかったです。
◆3週連続でサメが襲来した人気海水浴場
~ニューカレドニアいろいろ~
・3週連続でサメが襲来した人気海水浴場
レストラン「ル・ミレッティ・ガスコン」へ向かう途中、プラージュ・ド・ランス・ヴァタに立ち寄りました。ここは人気の海水浴場なのですが、2023年3月に3週連続で発生したサメによる人間への攻撃によって、ヌメア市はシャークネットの設置が完了するまで主要ビーチの遊泳を禁止しました。我々が見た限りでは、誰も泳いでいませんでした。
・ヌメアのシンボル
1894年6月16日に完成したカトリックのセント・ジョセフ大聖堂。 港や街中からよく見えるヌメアのシンボル的存在で、観光名所です。移動中に見ることができました。
・地元住民が日常的に利用する普通のマーケット
SUGOII MARKETはオタク御用達でしたが、地元の人が日常で利用する「TATSU MARKET」にも行ってみました。
海外でよく見かけるアジアンマーケットのような店内を想像していたのですが、中に入ると商品が本当に綺麗に陳列されていて日本のコンビニのようでした。
・ヌメアの中心部にあるココティエ広場
ヌメア市街地の中央に位置しており、かつては広場の名前の由来となったココヤシが多く植えられていました。フリーマーケットが開催されたりします。地元住民の憩いの場です。
◆神戸屋ニューカレドニア店を発見
ニューカレドニアに神戸屋がありました。日本人女性オーナーのさおりさんにお話しを伺うと、人気レストラン「シュ・トト」をリニューアルして神戸屋をオープンしたそうです。
店内には、さおりさん直筆の「腹が減っては戦はできぬ」が壁に大きく貼られています。「笑う門には福来たる」もありました。
メニューは本格的な日本料理です。
プレートメニューには神戸屋弁当もありました。
どれも美味しそうで迷いましたが、ミンチカツ、お好み焼き、エスカルゴ、神戸屋弁当箱などを注文。ミンチカツ(2,400CFP、約3,120円)は揚げたてでサクサクでした。
お好み焼き(1,800CFP、約2,340円)は生地が柔らかく、もんじゃ焼きみたいです。その柔らかい食感が斬新でとても美味しい!
こちらはプルゴーニュ風エスカルゴ(1,350CFP、約1,755円)。フランスのブルゴーニュ地方の料理です。
レギュラーメニュー以外から注文した神戸屋弁当(2,600CFP、約3,380円)。唐揚げやお刺身、かぼちゃのサラダなど盛りだくさん!特に唐揚げは揚げ具合と味付けが絶妙でした。
デザートにはかぼちゃプリン(900CFP、約1,170円)を注文しました。
あとで気がついたのですが、神戸屋は愛知県に3店舗を構えるレストラン神戸屋グループから名前がきているようです。店名のロゴも同じです。さらに調査してみると、オーナーのさおりさんのご実家は神戸屋グループを運営していました。レストラン神戸屋グループ公式サイトによると、ニューカレドニアに一家で移住して、神戸屋の前身であるシェ・トトをオープンしたことが書かれています。
◆街で見かけた.ncドメイン
ニューカレドニアでは多くの「.nc」ドメインが使われていました。フェリーターミナルに停泊中のBETICOは離島行きの船です。
コーヒー豆やエスプレッソマシン等を販売する「Café MELANESIEN」の営業車。
こちらの車は自動車教習所の車のようです。
ヌメアの街を歩いていると多くの「.nc」ドメインを発見しました。
「.nc」のレジストリであるOptのオフィス。
◆現地でのSIM購入&速度調査~ニューカレドニア編~
ニューカレドニアではヌメアの地元のモバイルショップ「mobilemania」にてプリペイドSIMカードを購入しました。
SIMカードの有効期間は3ヶ月で3,000 CFPのうち1,500 CFP(約1,950円)はクレジットとして利用するためのもので、そのクレジットを使ってデータを追加します。
SMSで購入することもできますが、今回はスタッフの方に全てお願いしました。SMSの購入説明は日本語を選択することもできます。
ヌメアで測定したところ20Mbpsでした。海外に行く予定のある方は、「2023年、最強の海外用eSIMはUbigi!」を参考にしてください。