アフリカ大陸とマダガスカル島の間、インド洋南西部のモザンビーク海峡にあるフランス海外県のマヨット。マヨットはコモロ諸島の中で地質学上最も古くに形成された火山島です。ドメイン探検隊はスケジュールの都合により、マヨット本島に行くのを諦めて、隣のパマンジ島の魅力を探ってきました。マヨットに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は「.yt」です。
◆マヨットはどこにあるのか?
マヨットはモザンビーク海峡の北端にあり、コモロ諸島の北西に位置しています。マヨットは、2つの主要な島、マヨット島とパマンジ島から構成されています。マヨットの総面積は374㎢、人口は27万9500人(2020年発表)。使用されている通貨はユーロ(1ユーロ=約155円※)。公用語はフランス語。日本との時差は-6時間です。
※2023年10月時点
= 目次 =
◆パマンジ島の魅力を探る
◆世界で最も美しいと噂のバダミアース発電所
◆火山の噴火口に水がたまってできたジアニ湖
◆豚肉生姜焼きと大人気のパン屋~マヨットの食事事情~
◆街で見かけた.ytドメイン
◆現地SIM速度調査~マヨット編~
◆パマンジ島の魅力を探る
日本からマヨットへは、バンコク→レユニオン経由、ドーハ→ケニア経由、パリ→ケニア経由などがあります。我々はバンコク→レユニオン経由を選択。レユニオンからエール・オーストラル航空で約2時間のフライト中、軽食としてキノコ&ゴルゴンゾーラのピザとキットカットが出ました。1935年にイギリスで誕生したキットカットは、世界中で1秒間に約700本が食べられているチョコレート菓子。日本はその消費量がイギリスに次いで世界2位だそうです。
マヨットのザウジ・パマンジ国際空港はマヨット本島ではなく、隣のパマンジ島にあります。
ザウジ・パマンジ国際空港に着陸。
空港ではレユニオンよりも黒人の割合が多い印象を受けました。白人5割、黒人5割、アジア系はほとんどいません。
スケジュールの都合により、マヨット本島には行かずにパマンジ島を調査することに決めました。
まずは、マヨットの歴史と文化がわかるマヨット博物館へ行ってみましょう。乗り合いタクシーで向かいます。
空港から約30分でマヨット博物館に到着。入れません。閉館していました。情報によると、開館時間は9時から12時と14時から17時の2部構成。我々が到着したのは、16時過ぎだったので間に合っていたはずです。。。訪問した月曜日は閉館日でもありません。
ちなみに、博物館は入場無料。1995年にマジカボ沖で発見されたマッコウクジラの巨大な標本等が展示されています。見たかったです。
また、Googleマップで「Musée de Mayotte」(マヨット博物館)を調べても、同名称の場所は表示されません。「Maison du Gouverneur」(旧知事公邸)の敷地内に博物館があります。
マヨット博物館に入れないとなると、パマンジ島に見るべきところはあるのだろうか。。。途方に暮れている我々に、博物館関係者らしき人がタクシーを紹介してくれました。運転手はポールさん。英語をまったく話すことができず、フランス語のみなのでGoogle音声翻訳で観光案内をお願いしました。
◆世界で最も美しいと噂のバダミアース発電所
ポールさんが最初に案内してくれたのはラバトワール村のビーチ。
そして港です。
カルフールがありました。カルフールはパリ近郊にグループ本社を置き、世界各地にチェーン展開するスーパーマーケット。パマンジ島内にも数店舗あります。入ってみましょう。
広い店内には新鮮な野菜や肉、果物が売られています。
もちろん日用品も。日常生活に必要な物は何でも揃いそうです。
水を買いたかったのですが、品切れだったのでコカ・コーラを買いました。
カルフールを出た我々は、バダミアース発電所に行くことにしました。Googleの口コミに「世界で最も美しい発電所」と書かれています。
バダミアース発電所に到着。発電所内に入ることはできません。周辺を散策しましょう。
軍事、エネルギー等の施設はマヨット島ではなく、パマンジ島に集められています。
ここは火力発電所で2013年時点ではマヨットの電力の総生産量の38%を供給していたそうです。
西日を浴びる発電所。残念ながらどの辺りが“世界で最も美しい発電所”なのか、理解できませんでした。
◆火山の噴火口に水がたまってできたジアニ湖
島最大の見どころと言われるジアニ湖に行ってみます。ジアニ湖は火口湖。火口湖とは、火山の噴火口に水がたまってできた湖のことです。
車はここまで。ここからは歩きです。
なかなかの山道です。歩きづらい。
砂が細かいので、靴がだいぶ汚れました。
看板を発見。もうすぐです。
火口湖が見えました!車を降りてから15分ほど歩いて到着です。写真だと伝わりづらいですが、エメラルドグリーンに輝いていました。
来た道を帰ります。
今回の宿泊先「Ibis Styles Mayotte Aeroport」に戻りました。航空機の格納庫のような外観なので、受付の方に聞いてみましたが、「違うよ」と笑われてしまいました。
開放感のある敷地内にはプールもあります。
部屋も綺麗でした。
◆豚肉生姜焼きと大人気のパン屋~マヨットの食事事情~
夕食は、レストラン「Le Mekong」に行きました。
店内はアジアっぽい雰囲気。入口には仏像のイラストや置物が所狭しと飾ってあります。
招き猫もありましたが、和食レストランではありません。猫の左腕に書かれている「招財進寶(しょうざいしんぽう)」とは、「宝を求めて前進すれば、必ず蓄財を招き、子孫繁栄につなげることが出来る」という意味です。
注文したのは、店員さんおすすめのスエイフィッシュ(22ユーロ、約3,410円)、豚肉生姜焼き(20ユーロ、約3,100円)等です。日本人好みの味で、とても美味しかったです。
翌朝、朝食を兼ねてマヨットで最高のパン屋と噂の「Le Péché Gourmand」に行きました。午前9時15分の飛行機で次の島に行かなければならないので、急ぎます。
入口にあったボードには「VOTRE PATISSIER VOUS PROPOSE(あなたのパティシエがご提案します)」と書かれていました。
狭い店内は混んでいました。
どのパンも美味しそう!
パンを4つ注文します。
購入した4つのパンです。値段は4つで7.30ユーロ(約1,155円)。テイクアウトして食べました。どれも美味しかったです。
このパンは、日本の「うなぎパイ」の味にそっくりでした。
急いで空港に向かいます。マヨットで暮らす人の大半はイスラム教徒なので、頭髪を隠すヒジャブや顔だけ出して全体を覆うチャドルを着用する女性を多く見ました。
◆街で見かけた.ytドメイン
パマンジ島でも「.yt」ドメインが使われていました。残念ながらレジストリのオフィスはフランス本国にあるため訪問することはできませんでした。これはレンタカー会社の広告です。
家電、DIY用品、パソコン等を取り扱うディスカウントストア「Maore Discount」。空港に設置されているモニターでPRしていました。
「G La Pêche」は魚屋さん。トラックの後ろに貼ってありました。
◆現地SIM速度調査~マヨット編~
eSIMのUbigiを利用。ザウジ・パマンジ国際空港で測定したところ53Mbpsで快適なネット環境でした。
海外に行く予定のある方は「最強の海外用eSIMはコレだ!海外用Wi-Fiはやめておくべきこれだけの理由 」を参考にしてください。