日本から9737km離れたガーンジー島でローカル路線バス乗り継ぎの旅!めったにない島の路線バスに乗って「難破船博物館」「島内最大の公園」など、5 個のチェックポイントクリアを目指す

ジャージーで3時間の超弾丸調査を行った我々ドメイン探検隊が次に向かったのは、チャネル諸島で2番目に大きな島、ガーンジー島です。フランスの印象派画家ルノワールをも魅了した美しい自然が観光客に人気で、以前に訪れたヴァージン諸島モーリシャスマルタと同じく、タックスヘイブン(租税回避地)で、外国人に対して優遇税制を実施しています。今回はドメイン島巡り史上初となる、ローカル路線バス乗り継ぎの旅(調査)です。ガーンジーに割り当てられている ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)「.gg」は、「Good Game」の頭文字であることからゲームやeスポーツ業界で人気のドメインです。

ガーンジー島はどこにあるのか?

2018年に公開の映画「ガーンジー島の読書会の秘密」の舞台でも知られるガーンジー島は、フランスノルマンディー地方沖に浮かぶチャンネル諸島を構成する島の1つで、イギリスの王室属領です。外交及び国防に関してはイギリス政府に委任している一方で、独自の議会と政府を持ち、海外領土や植民地と異なる高度の自治権を有しています。人口は約6万5,000人。通貨はポンド(※1ポンド=約165円)とガーンジーポンドです。※2022年12月時点

= 目次 =

◆クラッシックホテルに宿泊した初めての日本人になる

◆ドメイン島巡り史上初!ローカル路線バス乗り継ぎの旅(調査)

◆第2チェックポイントはナポレオンの砦にある難破船の博物館

◆第3チェックポイント「ソーマレズ公園」に日本庭園があった

◆第4、第5チェックポイントは日本料理店と日本のアニメグッズを販売するゲームショップ

◆時間内に無事ゴール

◆街で見かけた「.gg」ドメイン

◆現地での eSIM 速度調査 ~ガーンジー編~

 


◆クラッシックホテルに宿泊した初めての日本人になる

ジャージーからガーンジーへ向かいます。機体の整備で1時間ほど出発が遅れたものの、Blue Islands社の小型プロペラ機で約20分、ガーンジーに到着しました。

ジャージーでチャーターした車の運転手のジェームスさんから「ガーンジーは都会ではないよ」と聞いていたのに、空港はなかなか近代的。

タクシーでホテルに向かいましょう。ところが・・待てど暮らせどタクシーが来ません。レストランを予約していたこともあり、焦って空港スタッフに尋ねてみます。電話で呼んでもらいますが、まったく来てくれま せん。

周囲を歩き回っているとバス停を発見。最終便であろうバスに乗り込みます。

恐らくホテルの近くと思われるバス停で降ります。Google Mapを頼りに歩くこと20分。22時を過ぎたころ、ようやくホテルに到着。ホテルにあるレストランで遅めの夕食です。

ちなみに我々が予約したのに行き損ねたレストランは KOI KOIでした。アジア料理、フュージョン、創作和食、ステーキ、寿司を提供する地元の有名店。行きたかったです。。。

宿泊したホテルは18 世紀のマナーハウス(昔の貴族や領主が所有していた館)を改装したLes Douvres Hotel。クラシックな佇まいです。

ホテルのスタッフが「あなた達はこのホテルに宿泊した初めての日本人なんですよ」と教えてくれました。郊外にあるホテルなので、尚更日本人は訪れないのかもしれません。とてもフレンドリーで親切な方々で、朝食のイングリッシュブレックファーストも絶品でした。おすすめのホテルです。日本から来た2番目のお客様を目指してみてはどうでしょうか?


◆ドメイン島巡り史上初!ローカル路線バス乗り継ぎの旅(調査)

昨夜、空港周辺でバス停を見つけた時、同時にバスの路線図も見つけました。これまで29島を調査してきましたが、路線バスがある島は初めてです。そこで今回は路線バスを乗り継ぎしながらガーンジーを調査することにしました。チェックポイントは全部で5個。

ホテル近くのバス停からスタートです。まずはバスを乗り継いで最初のチェックポイント、ドイツ軍占領史料博物館へ。しかし、バス停がなかなか見当たりません。ようやく発見したバス停は地面に「BUS」と書かれているだけ。「時刻表があってバス停名などの標識が立てられている場所がバス停」と考えがちですが、ガーンジーでは地面に「BUS」と書いているのみのバス停もあるのです。

「Town Terminal」行きのバスが来ました。これに乗って乗り継ぎのバス停に向かいます。

バスの運賃は1.25ポンド(約 206 円)。クレジットカードのタッチ決済でも簡単に乗車できます。

車内は空いていました。

一旦バスを降りて、空港行きが来るバス停を探します。

空港行きのバス停発見。標識があるタイプです。

そしてバスも来ました。

最寄りのバス停に到着。ドイツ軍占領史料博物館への案内が出ています。順調です。

ドイツ軍占領史料博物館に到着。開館中です。

館内に入る前に敷地内を散策。ガーンジー海域で命を落としたイギリス空軍の第153飛行隊RAFと連合軍の航空乗組員を偲んで、プロペラの残骸が飾られていました。

館内に入ってみましょう。入館料は6ポンド(約990円)。

1940年5月にフランスを陥落させたヒトラーがイギリス侵攻の足がかりとして目をつけたのがチャンネ ル諸島。当時の様子を伝える貴重な資料が多数保存、展示されています。

ドイツ軍が使用したエニグマ等の通信機器は現代のノートパソコンの先祖のようにも見えます。

「ドイツ軍が来たからと言って慌てることなく普段通り生活してください」。

「通信機器を持つものは罰せられます」と書かれた案内もありました。

施設が不足していた為、ドイツ兵と住民は共同生活をしていたようです。

ドイツ占領下における悲惨な生活を伝える「ジャージー戦争トンネル」では、ドイツに対して否定的でしたが、ここドイツ軍占領史料博物館では“ドイツは優しかった”とする資料もありました。

そろそろ第2チェックポイントに行かなければなりません。館を出ようとしたところ、「2 階も見ていけ」と受付の男性。「バスの発車時刻に間に合わなくなるから、また今度」と伝えると、「日本行きのバスなんて来ないよ」と受付の男性。あまりに熱心にすすめてくれるので大急ぎで 2 階を見学しました。それにし ても、「日本行きのバスは来ない」は、イギリス紳士らしいウィットに富んだジョークだったのか、それとも 我々を心配して教えてくれたのでしょうか。男性は笑みを一切浮かべず、硬い表情のままだったのでジ ョークではなかったのかもしれません。


◆第2チェックポイントはナポレオンの砦にある難破船の博物館

第2チェックポイントは、ナポレオンの砦にある難破船の博物館。島の西海岸に移動します。路線バスは本当に便利。遠くにそれらしい砦が見えてきました。

降ります!

Fort Greyに到着。ナポレオンの砦が目の前です。難破船の博物館はどこにあるのでしょうか?

歩いて砦に向かいます。

博物館は砦の中にありました。入館料は4ポンド(約660円)。

中は広くありません。1階と2階に分かれています。

ナポレオンの砦とは、ナポレオン戦争中の1804年にイギリスが防衛のために建設したグレイ砦のこと。

ガーンジー島の西海岸側は岩だらけで何世紀にもわたって多くの船が沈没しています。

沈没船の記録や残留物を展示しています。

残留物で沈没船の操縦室を再現。

1 階に降りてみましょう。

引き上げられた食器や舷窓(船体にある小さな窓)。

ライフジャケットが展示されています。あれ?日本語が書いてありますね。

1984年1月24日午前1時30分に転覆、その後ガーンジー島のセントマーチンズポイント沖18マイ ルで沈没した、リベリア船籍の穀物輸送船「MVラディアントメッド」に積まれていたライフジャケットでし た。なぜリベリア籍の船に日本語で書かれたライフジャケットがあるのでしょう?もともと、波止浜造船という会社が1970年に建造したもので、村上海運がオーナー、船名はシュンセイマルでしたが、1977年にオーナーチェンジされたものでした。それで日本のものが備品として置いてあったと思われます。

なかなか見ることができない大変貴重な物を見ました。

最後に砦からクアイン湾を見ていると、座礁した船が何隻も?! 引き潮の時間帯だったので座礁ではありませんでした。第 3 チェックポイントに行きましょう。


◆第3チェックポイント「ソーマレズ公園」に日本庭園があった

今度は西海岸から東に移動して、第3チェックポイントのソーマレズ公園に向かうので、91系統「Vazon Bay」行きのバスを待ちます。

来ました。

西海岸を左手に見ながらバスは進みます。

途中、バスを乗り継ぎます。

到着です。

ソーマレズ公園には島内で最も大きい公共公園で民俗衣装博物館、カフェ、遊具、芝生、池などがあります。

とにかく広い園内を歩きます。

犬の散歩をしているご婦人に「日本から来たの?ここに日本の庭園があるわよ」と教えてもらいました。行ってみましょう。

ISUZUのトラックが停まっていました。

さらに歩くこと数分。「ガーンジーのリトル・ジャパン」という看板を発見!

1876年から東京のイギリス公使館で3年間赴任したジェームズ・セント・ヴィンセント・サウマレス氏(第4代ソーマレス男爵)は、日本人大工を呼び寄せ、ガーンジーに日本邸宅を建設したそうです。

建物は第二次世界大戦中に荒廃し、破壊された後に撤去されました。しかし、同氏が持ち帰った日本の植物は今でも残っています。

付近の看板には「Japanese Walk」と書かれています。進んでみましょう。

櫓のような建物が現れました。

1935 年に建てられたこの建物は、占領中に損傷を受け、1989年に大規模な修復が行われましたが、 2016年の調査で大規模な工事が必要であることが判明し、2019年より閉鎖されていました。2年間の修復工事を経て2021年9月17日より一般公開を再開しています。


◆第4、第5チェックポイントは日本料理店と日本のアニメグッズを販売するゲームショップ

街の中心部へ向かいます。

セントピーターポートに着きました。

日本料理店を探します。

見つけました。日本食のある居酒屋「Fukku Izakaya」。4月29日にオープンしたばかりのお店です。混んでますね。

店内は日本を感じさせません。あれ?あの天井からぶら下がってるライト、なんか見たことありますね。

醬油差しの形をしていました。小技が効いてます。お腹の空いていた我々は、醬油差しライトの奥にあるメニューを見ながらイカの天ぷら、たこ焼き、チキンカツカレー、味噌ラーメンを注文。

まず、イカの天ぷらとたこ焼きが到着。

ラーメンです。

そしてカツカレー。寿司、天ぷら、ラーメン、たこ焼きは他の島でもメニューあることが多いのですが、カツカレーは初めて。お茶に炭酸が入っていることに驚いた以外は、普通に美味しく頂きました。

お腹もいっぱいになったので、最終チェックポイントの日本のアニメグッズを販売するゲームショップを探しましょう。

ガーンジー牛銅像の奥のお店ではガーンジー牛乳を売ってます。日本ではガーンジー牛の飼育牧場は3か所しかないこともあってジャージー牛乳の方が有名ですが、ガーンジー牛乳は高い栄養価とすっきりした後味が特徴とされています。

第 5 チェックポイントのゲームショップ「Just Games」を発見。

店内を見て回りましょう。ポケモンがいますね。

店内には「ONE PIECE」や「鬼滅の刃」などのフィギュアも売られています。

イワコーのおもしろ消しゴムがありました。

店員さん、とても楽しい時間でした。さあ、ゴールの空港へ向かいます。


◆時間内に無事ゴール

限られた時間内にガーンジー島で5個すべてのチェックポイントを順調にクリアできたのは、Google Mapのルート検索を使っていたからです。

空港行きのバスを待っていますが、なかなか来ません。

問題発生です。乗る予定のバスが今日に限って運休、その後に到着したバスも行き先表示を間違えていたり、表示を忘れていたりで大混乱。

周りの人やバスの運転手さんに聞き回り、ようやく空港へ向かうバスへ乗り込むことができました。

ローカル路線バス乗り継ぎの旅inガーンジー、無事にゴール!飛行機の出発時刻に間に合いました。

我々はチャンネル諸島を後にし、次の目的地へ出発しました。


◆街で見かけた「.gg」ドメイン

様々な業種で「.gg」が使用されていまし た。理髪店。

オーガニック専門店。

コワーキングスペース。

タピオカ専門店

今日何度もお世話になったバス。


◆現地でのeSIM 速度調査~ガーンジー編~

ドメイン島巡りでは、2018年6月から2020年9月まで、SIM カードを現地調達してその購入の様子をお伝えしてきました。しかし、販売店を探したり購入手続きに意外と時間を取られるので、今回よりeSIMを採用。eSIMに切り替えたことで、簡単にガーンジーで使える回線を契約できました。ガーンジーのeSIM速度はガーンジー空港で計測。74Mbpsでした。

海外に行く予定のある方は、「2022年、最強の海外用eSIMはコレだ!海外用WiFiはやめておくべきこれだけの理由を参考にしてください。


■今回訪れた場所

■ ガーンジーまでのアクセスはこちら

■「.gg」ドメインの詳細はこちら

■「.co.gg」ドメインの詳細はこちら

■「.net.gg」ドメインの詳細はこちら

■「.org.gg」ドメインの詳細はこちら

世界最大のカブトムシ“ヘラクレスオオカブト”をグアドループへ探しに行ったら、衝撃の結果が待っていた

グアドループ諸島とドミニカ島に生息する世界最大のカブトムシ、ヘラクレスオオカブト。その名前は、ギリシア神話で登場する英雄「ヘラクレス」から由来しています。160mmを超えるサイズは希少価値が高く、1体10万円以上で取引されています。このカブトムシの王様を探しに、グアドループに行ってきました。グアドループに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.gp」です。

※取材は2020年2月上旬に行われました。

◆グアドループはどこにあるのか?

グアドループは、バステール島、グランドテール島、マリーガラント島等で構成された、カリブ海に浮かぶ島です。マルティニークと同様に、フランスの海外県の一つ。グアドループ住民はフランス国籍を有しています。母国語はフランス語、通貨はユーロです。

= 目次 =

◆フランス人のハワイ

◆海老の天ぷらが海老フライにしか見えない

◆ザリガニと見かけないザリガニの滝

◆ヘラクレスオオカブト調査、衝撃の結末

◆.gpドメインとグアドループいろいろ

◆現地でのSIM購入&速度調査~グアドループ編~

 


◆フランス人のハワイ

日本からグアドループ行きの直行便はありません。アメリカ経由、カナダ経由、フランス経由等で行くことができます。我々はカナダからアンティグアバーブーダ島を経由して向かいました。

アンティグアバーブーダ島からリアット航空の飛行機で約30分。グアドループのグランドテール島にあるポワンタピートル国際空港に到着。フランスの海外県だけあって、空港の公式サイトのドメインは「.fr」です。

宿泊先の「カリビアビーチホテル」は、空港からタクシーで40ユーロ(約4,800円)。約20分のところにあります。

ホテルにあったパンフレットの数々。レジャー情報がたくさんあります。グアドループはフランス人にとって、ハワイのようなビーチリゾートです。

快適なお部屋。シャワーもちゃんとお湯が出ます。ドメイン島巡りでは、アメリカ領サモアのように、お湯が出ないシャワーのホテルに泊まることもあるのです。

朝食会場となるレストランにいる猫たちは人に慣れています。

ホテルからの眺め。何もしないで、美味しい物だけ食べてのんびりしたくなります。

しかし、我々の任務は、特大サイズのヘラクレスオオカブトを見つけることです。ホテルのスタッフに「どこに行けばヘラクレスオオカブトに会える?」と聞いたら、「え?ヘラクレスオオカブト?知らないなあ」と首をかしげられてしまいました。世界最大のカブトムシとは言え、世の中には昆虫に興味が無い人は沢山いるので、知らない人がいても当然と言えば当然ですね。

 


◆海老の天ぷらが海老フライにしか見えない

ドメイン島巡りでは、訪問先で必ず日本食を食べるように心掛けています。今日は、和食レストラン「YOSHI」で夕食。もしかすると、ヘラクレスオオカブトの魅力に取りつかれて、日本から移住したオーナーのお店かもしれません。「YOSHI」はクアドループで3店舗ある人気のレストランです。

ホステスさん風の女性が紹介するメニューを手に取り、食事を選びます。こんな素敵な女性達がオーダーを取りに来るのでしょうか?

期待とは裏腹に、若い男性のスタッフがオーダーを取りに来てくれました。店内を見回すと日本人の店員は一人もいません。

お寿司と海老の天ぷらと緑茶を注文。お寿司がいつ来てもいいように、醤油を小皿に入れておこうとキッコーマンの瓶を手にしたところ、入っていたのは甘いソース。ソース入れの方に醤油が入っていてビックリです。

緑茶を注文しましたが、来たのはミントティー。海外県と言えども、やっぱりフランス。オシャレですね。値段は4ユーロ(約486円)。

海老の天ぷら?が到着。8.5ユーロ(約1,020円)。注文したのは海老の天ぷらです。これは・・・海老の天ぷら・・・ですか?日本人からすると、どう見ても海老フライ。でも、気にしないことにしました。タレはみたらし団子のように甘いものの美味しく頂きました。

お寿司「Yoshi rolls」がきました。18ユーロ(約2,160円)。サーモン、アボガド、カニカマ、海老の天ぷらではなく海老フライ、チーズが入った巻き寿司です。お寿司は薄い錦糸卵で巻かれていました。カリフォルニアロールの豪華版といった感じでとても美味しい!

お好み焼きのようですが、こちらもお寿司「Le Nid d’ oiseau」。18ユーロ(約2,160円)。なぜかメニューに鉛筆で丸印がつけられていたので、注文してみました。サーモン、チーズ、カニカマが入ったサクサクの食感でお菓子感覚で食べられます。味もお好み焼き風。日本で見たことのないメニューですが、日本でも人気になるかもしれないと思わせる味でした。

お店を出る時に、若い男性スタッフにヘラクレスオオカブトのことを尋ねると、「知らないなあ」と言われてしまいました。少し不安になりつつ、明日の調査に備えて宿に帰ります。

 


◆ザリガニを見かけないザリガニの滝

翌日、我々はヘラクレスオオカブトを探すためだけにタクシーをチャーター。料金は5時間で160ユーロ(約19,200円)です。運転手さんにヘラクレスオオカブトがいる場所に連れて行ってほしいと英語で伝えましたが、フランス語しかわからないようなので、ヘラクレスオオカブトの写真を見せて再度説明。しかし、何のことだかわからないといった感じです、、。

さすがにおかしいと思い、インターネットで調べてみると、あることに気がつきました。ヘラクレスオオカブトは、グアドループならどこにでもいるわけではなく、バステール島にのみ生息しているのです。我々がいるグランドテール島に、カブトムシの王様はいないのです。運転手さんに、バステール島にあるグアドループ動物園へ向かうようにお願いしました。この動物園には昆虫もいるのです。どうりで、グランドテール島のホテルや和食レストランのスタッフ聞いても知らないわけです。サトウキビ畑が広がる景色を見ながら、動物園に向かいます。

途中で「Cascade aux Ecrevisses」(ザリガニの滝)を発見。寄ってみることにしました。ここは、バステール島の中心より少し上の位置にある保護地区です。

入口には敷地内の地図と、ここで見ることができる動植物が紹介されてます。「ザリガニの滝」と言われるだけあって、様々な種類のザリガニがいるようです。

案内を見ていると、なんとヘラクレスオオカブトも紹介されているではありませんか!!

期待に胸を膨らませ、木々が生い茂るエリアにどんどん入っていきます。整備された道は、とても歩きやすいです。

カブトムシがいそうな場所を注意深く探します。

いませんね。。。

とうとう一番奥にある滝に到着してしまいました。

「ザリガニの滝」は、多くのザリガニがここに生息していることから名づけられましたが、今ではそのほとんどが姿を消してしまったそうです。約1時間、ヘラクレスオオカブトを探しましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。

 


◆ヘラクレスオオカブト調査、衝撃の結末

グアドループ動物園に着きました。グアドループ国立公園の端に位置するこの動物園では、広大な熱帯雨林の自然の中にクモザル、アライグマ、イグアナ、オウムといった西インド諸島やガイアナ地域の哺乳類や鳥類、爬虫類など約85種、450の動物が生息しています。入園料は14.5ユーロ(約1,761円)。

高さ20メートルにかけられたつり橋を渡っていきます。ちょっとしたスリル、と言うより怖かったです。

いよいよ昆虫館に到着。

念願のヘラクレスオオカブト!自然の姿ではありませんが、ようやく会えました!

大きくてカッコいい!微動だにしないその存在感。ガラス越しにも迫力を感じます。

写真を撮ること数分。全然動きません。

あまりに動かないので不思議に思い、飼育員さんに「ヘラクレスオオカブト、全然動きませんね」と話しかけたところ、

「うん、これは標本だよ」。なんと天然のヘラクレスオオカブトはほとんどいなくて、グアドループでも見つけることは難しいとのこと。。。。現在、この島のものは保護生物に指定され、採集及び島外への持ち出しが禁止されています。そのため、日本に流通しているヘラクレスオオカブトは、そのすべてが繁殖個体となります。 宮崎県延岡市北浦町のように、ヘラクレスオオカブトをふるさと納税の返礼品にするケースもあるようです。 飼育員のヘンリーさん(左)とドミニクさん(右)、教えてくれてありがとうございました。

悲しい現実を引きずりながら、園内のお土産屋に立ち寄ります。

ヘラクレスオオカブトキーホルダー、タオル、ぬいぐるみ等のお土産を探しますが、ありません。日本のお土産屋ならきっとあるのに・・・。動物図鑑で1ページだけ紹介されている程度でした。

絵葉書はありました。ヘラクレスオオカブト、グアドループでは人気がないのでしょうか?絵葉書を購入して動物園を後にしました。

なお、グアドループでポケモンGoをすると、地域限定のヘラクロスを見つけることはできました。ヘラクレスオオカブトはいませんが、ヘラクロスはいます。

 


◆.gpドメインとグアドループいろいろ

フランスの巨大スーパーマーケット「カルフール」がありました。

広大な店内。何でもそろっています。

マクドナルドもありました。黄色い「M」のマークはありません。

 

カルフールから車で約10分、南国らしいフルーツも豊富に取り揃えている「スパイスマーケット」。

 

2015年5月にオープンしたメモリアルACTeは、グアドループの歴史博物館

 

「.gp」を探しに、ダウンタウンを散策します。

カッコいい壁画アートがいたるところにあります。

マルティニーク同様、フランスのドメイン「.fr」は見かけるのですが、グアドループのドメイン「.gp」は、なかなか見つかりません。

ようやく「.gp」発見! https://www.fraikin.gp/

商用車および産業用車両をレンタルするフレキン社でした。

 


◆現地でのSIM購入&速度調査~グアドループ編~

カルフール内SFR社の販売店がありました。

SFR社のSIMは600Mプランで15ユーロ(約1,800円)。パリでも利用できます。速度は20Mbpsでした。

ホテルのWiFiは、6.2Mbps、ソフトバンクのローミングサービスは710Kbps、空港からホテルまでタクシー乗車中に使用したGlocalmeは16Mbpsでした。


■今回訪れた場所

■ グアドループまでのアクセスはこちら

■「.gp」ドメインの詳細はこちら