コロンブスが終の棲家にした世界遺産の街で体調不良になって病院に駆け込んだらお尻に注 射を打たれる!カリブの島で唯一の地下鉄があるドミニカ共和国に行ってきた

ドミニカ共和国はメジャーリーガーを多数輩出する野球大国。広島東洋カープが外国人選手の発 掘や育成のために作ったカープアカデミーもあります。また、ヨーロッパやアメリカではビーチリゾ ートとして人気のある島です。ドメイン探検隊は、ドミニカ共和国の首都で世界遺産の街、サントドミンゴの魅力を調査してきました。ドミニカ共和国に割り当てられている ccTLD(国別コードトップレ ベルドメイン)は「.do」です。「.do」は、英語の動詞「do」と読めることから、「〜をする、与える」という意味で使用されることもあります。

◆ドミニカ共和国はどこにあるのか?

ドミニカ共和国は南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海イスパニョーラ島にある国。イスパニョーラ島の面積は74,700km2で、北海道 (78,073km2)より少し小さい島です。島の西側はハイチ、東側3分の2を統治しているのが、ドミニカ共和国です。ドミニカ共和国は元スペイン領で主にスペイン語が使われています。使用されている通貨は、ドミニカ・ペソ(1ドミニカ・ペソ=2.42円※)。※2023年2月時点。 

= 目次 =

◆子供の頃に小さい豆で野球の練習をしていた客室乗務員さん

◆英語がほとんど通じない!カリブの島で唯一の地下鉄にチャレンジ

◆コロンブスが終の棲家にしたドミニカ共和国~ドミニカ共和国の食事事情~

◆和食レストラン巡り、おすすめ店は「SAMURAI」

◆予約なしで病院に駆け込んだらお尻に注射を打たれる

◆.doドメインのレジストリは大学にある~街で見かけた.doドメイン~

◆現地でのeSIM 速度調査 ~ドミニカ共和国編~


◆子供の頃に小さい豆で野球の練習をしていた客室乗務員さん

ドミニカ国を訪れたあと、インターカリビアン・エアウェイズのプロペラ機でドミニカ共和国へ向かいました。30人程度しか乗れない小さな機体です。

およそ1時間で、イギリス領ヴァージン諸島のテラス・ B ・レットサム国際空港に到着。 ヴァージン諸島のタックスヘイブン事情を調査するために来たことがある空港です。我々以外の乗客は皆ここで飛行機を降りました 。ドミニカ共和国に向かう 我々は、そのまま 機内で待機するよう言われます。

出発までの間、スタッフが機内のトイレに洗剤を流し込んで掃除をしていました。

客室乗務員がお水を配ってくれます。「ありがとう」と伝えたところ、笑顔でグッドサイン。彼の名前はスチュワートさん。ドミニカ共和国出身とのことなので、 「野球は好き?」と聞いてみると「うん。好きだよ。子供の頃、小さい豆で野球の練習をしてたんだ」と答えてくれました。どうりで野球が上手くなるわけですね。さすが野球大国。数十分後、ドミニカ共和国へ向かう10人が搭乗して、飛行機は再度離陸。

約1時間後、ドミニカ共和国ラス・アメリカス国際空港に到着しました。空港内を歩いていると、ユニクロを発見、と思ったら「メイソウ」というお店。中国企業が運営するメイソウは、 世界各国で主に雑貨販売を行っている店舗のブランド名で、無印、ユニクロを模倣したロゴマーク等の「日本に媚びた」マーケティングが2022年7月にSNSで大炎上しました。 迷走の末、ロゴの変更も含めた「脱日本化」を2023年3月までに完了すると宣言していましたが、ロゴはまだ変わっていませんでした。

空港内にあるトイレのマーク。日本と違って腕がない人型マークです。

首都サントドミンゴに移動します。サントドミンゴ周辺ではUbe rが利用可能。スペイン語が話せなくても困ることはありません。しかし、ナンバープレートが後ろにしか付いていない車が多いのでナンバーを確認しづらく、チャットを使用して合流しました。

ドミニカ共和国の車両は後ろのナンバープレートのみ付ければ良いルールなので、前には好きなナンバープレートをつけています。この車は後ろから見るとドミニカ共和国のナンバーが付いていますが・・・

前から見たら群馬県ナンバーの日本で走っている車と変わりありませんよね。

車内ではサルサ音楽が流れ我々のテンションもあがります。今回の取材で何度もUberを利用しましたが、サルサを流す運転手が多かったです。

 

サントドミンゴの道路は渋滞が酷く、なかなか進みません。停車 中、ドライバーがバイクに乗った人と突然会話を始めます。喧嘩でも始まるのかとドキドキしましたがドリンクを購入していました。

我々にも分けてくれました。リポビタンDのような味のエナジー系ドリンク。ちなみに、ドミニカ国で走っている車のほとんどが日本車でしたが、ここドミニカ共和国の車のほとんどは韓国製でした。

目的地に到着。「ありがとう」と伝えると笑顔でグッドサイン。先ほどのスチュワートさん同様、 親指を立ててくれました。

車を降りても、まだ渋滞中。信号機のないドミニカ国とはずいぶん違います。


◆英語がほとんど通じない! カリブの島で唯一の地下鉄にチャレンジ

サントドミンゴにあるカリブの島で唯一の地下鉄に乗るため、 Eduardo Bri to 駅に来ました。ドミニカの歌手エドゥアルド・ブリト氏の名前が付けられています。入口は近代的なデザインで、とても綺麗です。

駅構内に券売機はありません。チケットは窓口で購入します。しかし、 英語が通じません。 翻訳アプリを駆使して駅のスタッフと会話します。支払いにUSドルやクレジットカードは使えないこと、 現地通貨のドミニカ・ペソのみ使用できることが判明。

切符の場合、1回乗るのに15ドミニカ・ペソ(約 37円) 。 1日乗り放題パスは80ドミニカ・ペソ(約196円)。 Suicaのようなメトロカードは、 購入すると最初から60ドミニカ・ペソ(約 147円)がチャージされていて、その後もチャージして使うことができます。

ドミニカ・ペソを持ち合わせていなかったので、この日の乗車は諦めることにしました。

翌日、ホテルでドミニカ・ペソを準備して再度挑戦です。 1ドルは約 50ドミニカ・ペソ。 紙幣はユーロ風のかっこいいデザインです。

再挑戦したのは、Juan Ulises García Saleta 駅。駅名は、ドミニカオリンピック委員会(COD)初代会長のフアン・ウリセス・ガルシア・サレタ氏の名前が付けられています。

こちらの駅も、中は広々として綺麗。

窓口へ向かいます。リベンジです。ドミニカ共和国の人々と触れ合って気づいたのは、英語が全く通じない人が多いことです。ドメインのある島を30 箇所以上調査しているドメイン探検隊の隊長も「ここまで英語が通じない国は中国しか知らない」と驚いていました。空港のスタッフは、だいたい英語が通じましたが、 空港を出ると、英語を話せる人はほとんどいません。ホテルの職員さんの場合、半分弱くらいが話せます。しかし飲食店のスタッフ、地下鉄のスタッフ、大学生、ほとんど英語での会話はできませんでした。フロリダ半島の真南に位置し、マクドナルドなど多くのアメリカ企業が出店している街なだけに、とても意外でした。

無事に乗車券を購入できました!

かっこいいデザインですね。

ホームに電車が入ってきました。

車内も綺麗です。大道芸等をする乗客もいません。

隣のFreddy Beras Gogico 駅で降りましょう。 駅名は、「Beras Goico」として知られ、 30年以上にわたってドミニカ共和国で活躍したコメディアン、フレディ・ベラス・ゴイコ氏の名前が付けられています。現金でしかチケットを購入できないこと以外、とても快適な地下鉄でした。乗車したのは午前9時でしたが、特に混雑を感じることもありませんでした。

地上に出ると車の交通量が多く、 画像ではなかなか伝わりませんが、マスクを着けたくなるくらいの排気ガスです。 現地の人は誰一人マスクを着けていません。

駅周辺で待機している多くのバイクは、次から次へと人を後ろに乗せて走っていきます。バイクタクシー 「モトコンチョ」のようです。

モトコンチョの値段は交渉制で、動物や物の運搬にも利用されています。乗客はヘルメットを着用しなくてよいそうです。

モトコンチョにも挑戦したかったのですが、スペイン語が話せない上、JICAが配布している資料で、JICA関係者には安全対策上モトコンチョを禁止しているとのことなので、ドメイン探検隊も利用しませんでした。

駅の近くで取り締まりを実施していました。


◆コロンブスが終の棲家にしたドミニカ共和国~ドミニカ共和国の食事事情~

ドミニカ共和国を代表する観光スポットの一つ、コロンブス広場を訪れました。イスパニョーラ島を発見した、あのコロンブスの像が建てられています。サントドミンゴはコロンブスが以後3回植民地施策を推し進めるために訪れ最初に作った都市です。コロンブスは子供も含め3代に渡ってここに住み着き、終の棲家としました。

すぐ隣には、サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂。新大陸で最初に建てられた大聖堂です。

この広場には複数の歴史ある建物が集まっているほか、夜になっても人々が集う憩いの場。ネオンサインで飾られ、音楽が爆音で鳴り響いています。

絵画のように綺麗な風景でした。

コロンブス広場にある「La Marchanta Restaurant」で夕食をとることにしました。事前に調査した、ドミニカのローカルフードを楽しみます。まずは、ピニャコラーダ(325ドミニカ・ペソ、 約 793円)とサングリア( 295ドミニカ・ペソ、 約 720円)を注文。どちらも飲みやすかったですが、アルコール度数が結構高かったようで、すぐに酔ってしまいました。

食べ物を注文します。モフォンゴ(380ドミニカ・ペソ、 約 927円)です。じゃがいもと豆と肉を混ぜたような、酸味のないポテトサラダみたいな味です。そのままだと退屈な味なので、このボリュームに焦りましたが、付いてきたソースにつけると塩味がついて少し美味しくなりました。お酒が進みます。

続いて、バンデラドミニカーナ(380ドミニカ・ペソ、約 927円)。 直訳すると「ドミニカの旗」 。単純に「ラ・バンデラ」(旗)と呼ばれることも。日替わり定食のようなもので、肉や魚など日によってメインは変わりますが基本的には米・メイン(肉、魚など)・豆・野菜がワンプレートに盛られています。 茶色の液体は、スープカレーを粘度も味もとても薄くしたようなものでした。牛肉は、味付けの薄いカルビみたいで美味しかったです。お米はパサパサでしたが、食べられないほどではありません。サラダも普通に美味しく、このプレートは全体的に十分満足できるお味でした。この4 種類を一皿に盛り合わせるスタイルはドミニカ人の定番の食べ方なのです。その盛り方がドミニカ共和国の国旗に似ているから名付けられたと言われています。

でもUberのドライバーに聞いたときは「バンデラドミニカーナ?何それ」という反応だったので、国民全員に有名というわけではなさそうです。

夕食を済ませた後、地下鉄の駅に向かって20分程歩きます。 Goole Mapの指示に従い、狭い路地を進みます。

雨が降ってきました。まだ駅まで距離があるので、地下鉄に乗るのは諦めてUberを呼ぼうとした時、女性がすれ違いに「ここの通りではスマホを出しちゃダメよ」と忠告してくれました。そう言えば、アメリカ企業の調査でドミニカ共和国が最も危険な旅行先第 3位に選ばれていたことを思い出しました。

どの国でも夜道は十分に気をつけないといけませんね。


◆和食レストラン巡り、おすすめ店は「 SAMURAI 」

ドミニカ共和国の主食は米なので、和食レストランがたくさんあります。今回は4店巡りました。

1)Shibuya

1店目は、ショッピングモール「 Blue Mall 」にある「 Shibuya 」 。このショッピングモールはホテルと繋がっています。車から降りると、宿泊客ではないのにホテルのスタッフが駆け寄ってきて、荷物を持ってくれました。御礼を伝えると、やっぱり親指を立ててくれました。

渋谷を感じ取ることはできませんでしたが、お店は大盛況。

アメリカのようにテーブルごとに担当スタッフが決まっているわけではなく、日本と同じく適当にスタッフを呼びます。メニューは英語のメニューを希望することができました。さすが高級店。とりあえずいくつか注文してみます。

こちらは海老入りチャーハン(365ドミニカ・ペソ、 約890円)。なかなか美味しそうな見た目ですよね。でも、口にしてみるとバリッバリ。全てがおこげです。味付けは良かったのですが、苦労しながら完食しました。

見た目も鮮やかサーモンのカルパッチョ、オレンジソースかけ(795ドミニカ・ペソ、 約 1,939円)。

エビフライやアボガドを海苔ではなくマグロで巻いたライスなしのロール寿司620ドミニカ・ペソ、約 1,513円) 。インスタ映えしますね。

レモングラスが入っていて酸味がとても強いのが特徴的なドミニカ共和国風ポキ( 795ドミニカ・ペソ、 約 1,939円)。

 

2)Samurai

続いて訪れたのは、サントドミンゴにある「SAMURAI」。かっこいい外装で、本格和食の予感がします。

寿司盛合わせカテゴリの「握りコンボ」(1500ドミニカ・ペソ、約3,660円)を注文。にぎり寿司が10貫 。お味はまさに日本の寿司!美味しかったです!

巻物カテゴリの「カミカゼ」(415ドミニカ・ペソ、約1,013円)。エビフライをご飯で巻いた、日本では見かけないタイプの寿司でした。エビフライやシャリ自体は普通に日本の味で、美味しかったです。

天ぷら盛り合わせ(815ドミニカ・ペソ、約1,989円)。少し変わっていたのは、塩に唐辛子が混ざっている点でしょうか。パプリカの天ぷらも日本ではあまり見ない気がします。しかし、こちらも美味しい!

グリーンアスパラガスをリブロース肉で巻いた一品(660ドミニカ・ペソ、約1,610円)。もうこの店、全部美味しいです!

まだ注文します。締めは、なべ焼きうどん(800ドミニカ・ペソ、約1,951円)です。少し味付けが濃すぎる感じはありましたが、とても美味しかったです。

テーブルに置いてあるお茶も本格的でした。サントドミンゴで日本食が食べたくなったらおすすめのお店です!

 

3)Tamashi

空港の外のイートインスペースの一角にも日本食レストランを発見 。それぞれ「Teriyaki」と「Tamashi」です。「Tamashi」で寿司とラーメンを注文してみました。

左が火山ロール(292.97ドミニカ・ペソ、約715円)。カニカマが入っていて周りはパン粉で覆われています。ザクザクしていて美味しかったです。右は海老天ぷらロール(300.78ドミニカ・ペソ、約734円)。

こちらは「pork belly ramen」(3 59.38ドミニカ・ペソ、約877円)。直訳すると「豚バララーメン」です。豚骨ラーメンを想像する名前にもかかわらず、どうやら「チャーシューつき」程度の意味合いだった模様。スープの味はかなり薄く、麺もラーメンのようなコシはありません。にゅうめんにかなり近い味でした。

 

4)UDON

最後は、空港内にあった和食レストラン。メインはうどんのようです。

敷紙も凝っています。

焼きうどん22.73ドル(約3,098円)と牛丼16.36ドル(約2,230円)を注文。なかなかのお値段ですが美味しくてびっくり!こちらは牛丼。

焼うどんも日本で食べる味と同じでした。

 


◆予約なしで病院に駆け込んだらお尻に注射を打たれる

調査最終日、隊員の1名が発熱して水が飲めない程喉が痛くなり、酷い頭痛に襲われました。調査どころではなくなり、急遽、病院で診察してもらうことに。ネットで調べると、24時間対応で日本が1989年から支援を行ってきルイス・E・アイバル病院がヒット。「日本語が通じるかもしれない」との期待を胸に、鼻水もたくさん出るのでティッシュを抱えながら、Uberで向かいました。病院の入口に到着。

手前の建物に入ると創設に携わった方々の写真が飾ってあります。日本人もいます。日本が1989年から行っていた無償資金協力によって、消化器疾患センターと専門医を養成するための医学教育センターが建設され、日本は専門家を派遣し診断のための技術指導を行ったそうです。

建物内の受付に誰もいなかったので、奥の建物に向かいます。

受付らしき場所に着きました。行列ができています。ここに並べば良いのでしょうか。飛行機の出発まで2時間しかありません。予約なしで診察してもらえるのでしょうか。不安になります。

病院のスタッフに「診察を受けたい」とスマホのGoogle翻訳画面を見せると、更に奥の建物に案内されました。

この受付には英語が話せるスタッフがいました。日本人であることを伝え、診察を希望すると3階のインフォメーションに案内されました。

3階のインフォメーションスタッフは英語が通じません。Google翻訳で日本語をスペイン語にして症状をを伝えると、「あなたは一人で歩く」と言われてしまいました。どこに歩けばいいのでしょうか?

もう一度尋ねると、以下の画面を見させられました。プライマリーケアセンターに行く必要がないとはどういうことでしょう?どこに行けば良いのでしょう?ますます頭が痛くなってきました。

さらに「トリノはありません。」と言われます。トリノとは何でしょうか。鼻水も止まらず、お手上げ状態です。

次から次へと患者が来て30分くらい放置されました。患者が途切れたすきを見計らって再度尋ねると、病院のスタッフを呼んでくれて、エマージェンシー(救命救急センター)に連れていかれました。

エマージェンシーでサインをするように指示されます。

更に30分待たされると看護婦がやってきて、処置室に連れて行かれるとお尻を出すように言われたので、お尻を出すといきなり注射を打たれました。痛み止めの注射でした。「医師からの診察があるけど、これから昼休みだからその後でね」と言われましたが、飛行機の時間に間に合わなくなることを伝えると、即診察してくれることに。処方箋も出してくれました。

診察をしてくれたカルロス先生を記念撮影。とてもいい笑顔です。でも、滞在中、男性ではカルロス先生だけが親指を立ててくれませんでした。昼休みが短くなったことが原因でしょうか。

受付に戻ると診察代300ドミニカ・ペソ(約741円)を請求されました。ドルかクレジットカードで支払おうとすると、現金(ドミニカ・ペソ)決済のみとのこと。持っていないことを伝えると、「じゃあ支払わなくていいですよ」と無料にしてくれました。

ルイス・E・アイバル病院は残念ながら日本語は通じませんでしたが、低所得者に無料で医療サービスを提供する病院でした。だから、困っていた私の治療費を無料にしてくれたのかもしれません。病院の皆さんにはとても感謝しています。飛行機にもなんとか間に合いました。サントドミンゴで体調が悪くなったら、ルイス・E・アイバル病院に駆け込みましょう。


◆.doドメインのレジストリは大学にある
~街で見かけた.doドメイン

「.do」ドメインを管理しているレジストリはPUCMM大学内にあります。ドメインは「pucmm.edu.do」。2回訪問しましたが、残念ながら担当者には会えませんでした。

ホームセンターらしきお店は「mitela.do」を使用。

我々の宿泊したホテルや、生理用品の看板が「.com.do」を使っていました。
hotelaladino.com.do

nosotrasonline.com.do

UFHEC大学は「ufhec.edu.do」を使用。

空港にあった入国手続の案内では、政府系のドメイン「.gob.do」が記載されていました。スペイン語なのでgovではなくgobです。


◆現地でのeSIM 速度調査~ドミニカ共和国編~

ドメイン島巡りでは、2018年6月から2020年9月まで、SIMカードを現地調達してその購入の様子をお伝えしてきました。しかし、販売店を探したり購入手続きに意外と時間を取られるのでeSIMを採用。eSIMに切り替えたことで、簡単にドミニカ共和国で使える回線を契約できました。

今回利用したものは、Ubigiのカリブ諸国データプラン(1GB、30日間、US19ドル)。ドミニカ共和国のeSIM速度はダウンタウンで計測。約7Mbpsでした。

Airaloのドミニカ共和国のデータプランは繋がりませんでした。

海外に行く予定のある方は、「2022年、最強の海外用eSIMはコレだ!海外用WiFiはやめておくべきこれだけの理由を参考にしてください。


■今回訪れた場所

■ ドミニカ共和国までのアクセスはこちら

■「.do」ドメインの詳細はこちら

■「.com.do」ドメインの詳細はこちら

■「.net.do」ドメインの詳細はこちら

■「.org.do」ドメインの詳細はこちら

“迷彩服を着ると逮捕”、“10歳からお酒が飲める”、“男性は「ベンジョ」でパワーをつける”・・・オンラインカジノ発祥の地アンティグア・バーブーダに行ってみた

「軍人以外が迷彩服を着ると逮捕される」、「法律で10歳から飲酒OK」という噂があるアンティグア・バーブーダ。オンラインカジノ発祥の地でもあります。ドメイン探検隊は、噂の真相を確かめに行ってきました。割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.ag」です。

※取材は2020年2月上旬に行われました。

◆アンティグア・バーブーダはどこにあるのか?

アンティグア・バーブーダは南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海に浮かぶ島で、リゾート地として人気です。国名は、2つの主な島、アンティグア島とバーブーダ島の名前を合わせたものです。現地の人は“アンティグア”とは言わず、“アンティガ”と発音します。面積は443km2、日本の種子島と同じくらいの大きさで、約8万人が暮らしています。イギリス連邦加盟国で、英連邦国の一国です。日本の電源プラグがそのまま使えます。使用されている通貨は、東カリブドルです(1東カリブドル=約40円)。

= 目次 =

◆ゴーストタウンのような観光客向けショッピングストリート

◆軍人以外が迷彩ファッションをしたら逮捕される理由

◆世界遺産「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」

◆毎日違うビーチに行けちゃう365ヶ所のビーチ

◆男たちは「ベンジョ」でパワーをつける~アンティグア・バーブーダの食事事情~

◆オンラインカジノ発祥の地は国籍も購入できる~アンティグア・バーブーダいろいろ~

◆小学生からお酒が飲めるのは本当か?

◆現地でのSIM購入&速度調査~アンティグア・バーブーダ編~

 


◆ゴーストタウンのような観光客向けショッピングストリート

アンティグア・バーブーダへ行くには、アメリカまたはカナダを経由します。我々は、モントセラトの取材の後、アンティグア・バーブーダに戻りました。ドメイン島巡りは、小型プロペラ機の移動が多いのですが、着陸はいつもこんな感じです。揺れまくります。

VC バード国際空港に到着。ダウンタウンへ向かいます。

快晴。亜熱帯気候の強い日差しが降り注ぎます。

ヒツジやヤギを中心とした牧畜が盛んで、空港近くのソーラーパネルを設置した場所に放し飼いにされていました。放し飼いにするとソーラーパネル周辺の植物を食べてくれるため、管理するコストの30%削減を見込めるそうです。

空港からタクシーで約20分、11米$(約1,168円)でダウンタウンに着きました。大音量でレゲエミュージックが流れています。モントセラトのジャックボーイヒルでも、レゲエが爆音でかかっていました。

三つ編み(ブレード)をお団子にしている女性が多いです。

メインストリートには現地の人がたくさんいるのに、観光客向けのショッピングストリートはゴーストタウンのよう。誰もいません。

観光地によくある“ここから世界の主要都市までの位置”。「東京はこっち」。かなり適当です。できれば距離も書いて欲しいですね。


◆軍人以外が迷彩ファッションをしたら逮捕される理由

アンティグア・バーブーダではファッションとして迷彩服を着る事が禁止されています。日本人からすると驚いてしまいますが、本当でした。

タクシーの運転手、チャッキーさんによると、迷彩服を持っているだけでもいけないらしく、軍隊の人だけが着用を許可されているとのこと。警察官にみつかると1回目は注意ですみますが、2回目は逮捕されます。

ちなみに、チャッキーさんに島の案内をお願いする際は、こちらにお問い合わせください。

念のため、街にいた地元の人5名にも聞きましたが、全員「違法だよ」と言っていました。捕まると2,000ドルの罰金または1年間の懲役を科せられるそうです。また、イギリス政府のサイトにも、”迷彩服を着ることは、子供を含め誰でも犯罪になります。”と書かれています。確かに、滞在中は迷彩ファッションを見ることはありませんでした。

なぜ迷彩服を着ると違法なのでしょうか?1995年、非常に強力なハリケーン「ルイス」がアンティグア・バーブーダに上陸し、約3,000人の住民が家を失いました。タクシードライバーのチャッキーさんによると、食べ物に困った住民の一部が迷彩服を着て窃盗を働き、軍隊と一般人の区別がつかなくなりました。そのため、迷彩服を着るのが禁止されたそうです。最近では2018年に、税関職員がアンティグア・バーブーダ国防軍(ABDF)の軍服に似ている迷彩服を持っているとして、起訴され監禁されました。国防軍が着用する迷彩柄の軍服はこんな感じです。

参照元 http://abdf.gov.ag/potential-junior-non-commisioned-officers-cadre-0115/

実は、迷彩服を着用または所持することを禁止している国は多いのです。民間人が迷彩服を着ていると兵士や警察と混同したり、テロ組織の攻撃対象になる可能性もあることが理由です。迷彩服の着用を禁止している国は11か国あって、フィリピンやサウジアラビアでも違法です(2020年9月15日現在)。ただ、ビーチにいたおじさんは、「迷彩のズボンを履いてビーチにいたけど問題なかったよ」と笑いながら言っていました。観光客は大目にみてくれるのかもしれません。


◆世界遺産「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」

ネルソンズ・ドックヤードは、2016年に登録されたアンティグア・バーブーダの世界遺産です。イギリス海軍が18世紀に完成させた造船所で、現存する最古の造船所だと言われています。入場料は20.8東カリブドル(約832円)。

敷地内は綺麗に整備され、古い石造りの建物が並んでいます。イギリスが1632年に植民地としてアンティグア・バーブーダを獲得した後、アンティグア島の南側に位置する、フランス領グアドループ島の監視をするため、海軍基地の中心となりました。

1700年代に建てられた建物は修復され、今では博物館やホテル、レストラン、海軍将校宿舎などに様変わりしています。こちらは博物館。

博物館には女性をモチーフにした船首像も飾ってありました。船は女性名称でsheと呼ぶそうです。

観光地名物も、ちゃんとあります。

こちらはお土産屋。A&F Sails。Tシャツを売っています。

ヨットで来た人のためのイミグレーション(出入国管理事務所)もあるヨット―ハーバー。セーリングやヨット大会の本拠地でもあります。

世界遺産「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」(アンティグア・バーブーダ) #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

大西洋を横断したボート。イギリス出身のジェームズ氏は116日をかけて、3,479マイル(約5,600km)を人力でボートを漕ぎ、スペインから大西洋を渡ってアンティグア・バーブーダにやってきました。

ボートを漕ぐにあ一日あたり、8,000カロリーが必要で、100日漕ぐと体重15~20キロ落ちたのこと。ネルソンズ・ドッグヤードは、のんびりと散策しても2時間あれば十分でした。


◆毎日違うビーチに行けちゃう365ヶ所のビーチ

アンティグア・バーブーダには365もビーチがあるので、1年365日、毎日違うビーチに行くことができます。カリブ海の暖かく穏やかなビーチばかりで全て一般に公開されています。同国出身のジャズシンガー、ロンダ・トーマス氏は「365 Beaches」という曲を歌っています。

地元の人達にお勧めのビーチを教えてもらいました。

 

カフェやBarもあり、美しい浜辺でのんびりとくつろげます。マリンスポーツも人気です。

タクシー運転手さん一押しのビーチ「アンティグアビレッジ」(アンティグア・バーブーダ) #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

  • 誰でもインスタ映え「イングリッシュハーバー」

シャーリーハイツという丘から、イングリッシュハーバーを見下ろせます。どんな人でも美しい海の写真を撮れる絶景スポットです。

こちらは、イングリッシュハーバーの浜辺からの写真。

 

  • ギターの神様、エリックプラクトン氏の別荘に泊まれるマモラ湾

1週間50,000米ドル(約530万円)で泊まることができます。 島内には1998年にエリックプラクトン氏が開設した薬物中毒更生施設「クロスロードセンター」もあります。


◆男たちは「ベンジョ」でパワーをつける~アンティグア・バーブーダの食事事情~

カリブ海から収穫された食用海藻にミルクや砂糖を加えたドリンクは「ベンジョ(Benjo’s Semoss)」と呼ばれています。なんでも、精力剤的な作用もあって、これを飲んだ男性は勃起増強がはかれるそうです。ボトルには高波が押し寄せてくるイラストが、その力強さを物語っています。試しに、どめいん探検隊男性スタッフ2名が飲んでみました。しかし、歳のせいでしょうか、何の変化も見られません。ビッグウェーブは来ませんでした。アーモンドミルク味で飲みやすかったです。現地の人はドリンク剤のようによく飲んでいるそうです。8.05東カリブドル(約322円)。

 

アンティグア・バーブーダではサトウキビ栽培が盛んです。道端でも売られています。かじると甘い汁がでてきました。

 

郷土料理と言えば、白身の魚を塩漬けしたソルトフィッシュ(写真左側)が有名。写真右側の緑色のペーストは、ほうれん草、オクラ、カボチャ、ナスを合えたもの。手前の焦げたちくわのような物は、揚げバナナです。

 

ダウンタウンのホテルに宿泊した際、現地の人気店を尋ねたところ、こちらのピザ屋「Big Banana」を教えてくれました。サングラスをかけたバナナのイラストが目を引くお店です。空港にも支店があります。

店員さんの女性。髪型がかわいい。

ミディアムサイズのシーフードピザ。26.09東カリブドル(約1,043円)。1時間待ちましたが、具沢山で美味しかったです。ボリュームもあって3人でお腹いっぱいになりました。

 

アンティグアビレッジのレストラン、「Ana’s on the Beach

海を眺めながら美味しいシーフード料理が食べられます。

揚げバナナの上にミートソースがのったおつまみ。39.13東カリブドル(約1,565円)

マヒマヒという白身魚のグリル。36.52東カリブドル(約1,460円)。

ピリ辛ケジャン炒めの海老。39.13東カリブドル(約1,565円)

 

シーフードレストラン「Papa Zouk

オシャレな店内。壁に魚や南国風の女性が描かれていました。

海老やチキンのフリッター。こちらでは、カラマリと呼びます。30東カリブドル(約1,200円)。

鮮魚のまる揚げ。60東カリブドル(約2,400円)。

 

コストコみたいな大型スーパー「1st Choice」。

野菜は全てアンティグア・バーブーダ産。クレジットカードで支払う場合は、パスポートの提示を求められます。

一番左は熟したプランテン、真ん中は熟していないプランテン、一番右がバナナです。プランテンはバナナの一種で、クッキングバナナとも呼ばれ、バナナよりも固く糖分が少なく、蒸したり茹でたり揚げたりと、調理が必要です。

熟していないプランテン、人気がありますね。

5種類も醤油が売っていました。しかしタクシー運転手さんによると、アンティグア・バーブーダに日本食レストランはないそうです。

IRON BEERはノンアルコールのジュース。ガラナのような味でした。2.2東カリブドル(約88円)

宝くじ売り場もありました。


◆オンラインカジノ発祥の地は国籍も購入できる~アンティグア・バーブーダいろいろ~

  • カーレース場。タクシーの運転手さんの従兄弟がマツダのRX7で出場したことがあるそうです。

500mを競います。

 

  • サー・ビビアン・リチャーズ・スタジアムは、国際クリケット評議会(International Cricket Council)が主催した「ICC World Cup 2007」を開催するために建てられました。約10,000人の観客を収容。かつては、イギリスの植民地だったことから、クリケットは国民的スポーツとして親しまれています。

スタジアムの名前は、ヴィヴリチャーズ氏に由来しています。同氏はアンティグア・バーブーダ出身で、元クリケット西インド諸島代表。クリケットの長い歴史に置いて、世界を代表する選手の一人とされています。

座席の色が国旗のデザインになっています。

 

  • 車の種類によって異なるナンバー。アンティグア・バーブーダでは、車の種類によって、ナンバープレートのアルファベットが異なります。例えば、一般車のナンバープレートは「A 数字」や「ABC 数字」、車体が大きいと「C 数字」、レンタカーは「R 数字」バスのナンバープレートは「BUS 数字」、タクシーは「TX 数字」などです。プレートの一番下には、” LAND OF SEA AND SUN(海と太陽の国)”と書かれていました。

警察車両は「ABP 数字」。フロントの「POLICE」がなぜか反転しています。

 

  • 1994年、アンティグア・バーブーダでは世界初となるオンラインカジノ運営ライセンスを発行する法律が可決されました。同国で発行されるオンラインカジノ運営ライセンスの信頼度は高く、現在でも多くのオンラインカジノ運営者がライセンスを取得しているオンラインカジノの人気国です。https://mybookie.ag/

https://www.wildcasino.ag/

 

  • 日本は多重国籍を認めていませんが、アンティグア・バーブーダでは認められており、10万米ドル(約1,060万円)で国籍を販売しています。同国が発行する外国人向けパスポートのうち中国人向けに発行された割合は40%以上、グレナダでは80%以上と言われています。

参考 「国籍」のコモディティ化で二重・三重国籍は当たり前に? 国籍販売市場の興隆と噴出する問題

 

  • 悪魔の橋“Devil’s Bridge”。荒天時は高波にさらわれてしまいそうです。

 

  • タピオカ店発見。残念ながら閉まってました。

 

  • 先がとんがった船のような家。

 

  • ピラニアジョー。ピラニアを食べられる?!と思ったら、Tシャツ屋さんでした。

 

  • アンティグア・バーブーダはイギリスから独立していますが、イギリス連邦加盟国です。裁判はイギリスとスカイプで行います。「THE INDUSTRIAL COURT」(産業裁判所)がありました。メールアドレスはアンティグア・バーブーダのドメイン「.ag」が使われています。

「.ag」は政府の機関やお店を除き、ほとんど見かけませんでした。


◆小学生からお酒が飲めるのは本当か?

「アンティグア・バーブーダでは10歳から飲酒できる。」というインターネット記事がありました。この事実が本当かどうか、街にいた地元の人5名にも聞きましたが、全員「違うよ!」とはっきり否定。じゃあ何歳から飲酒が可能か聞いてみると、18歳と答えた人が多いものの、21歳という人もいれば16歳という人もいて、回答はバラバラでした。奥様が5人いるタクシー運転手のチャールズさんの回答は「18歳からだね」でした。

改めてアンティグア・バーブーダ政府のサイトで調べてみます。すると、飲酒及び購入は18歳からと書かれていました。10歳から飲酒できるという情報は間違いです。

参考
Results From The 2005 National Survey On Drug Use Among Secondary School Students

World Travel Guide > Antigua and Barbuda

飲酒は2015年の酒類法で16歳から18歳に変更されたという記述もありました。現地の人の認識がバラバラなので、この変更の影響かもしれません。

参考
tripadvisor.com


◆現地でのSIM購入&速度調査~アンティグア・バーブーダ編~

「.ag」を使っているInetのSIMカードを空港で購入しました。1週間3GB、 30米ドルでした。ホテルで計測すると33Mbpsでした。

ホテルの部屋のWIFIは、1.5Mbps。GiGSKYのeSIMは3.6Mbpsでした。Glocalmeは空港で使えませんが街中では使えました。スピードは6.1Mbps。


■今回訪れた場所

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