“迷彩服を着ると逮捕”、“10歳からお酒が飲める”、“男性は「ベンジョ」でパワーをつける”・・・オンラインカジノ発祥の地アンティグア・バーブーダに行ってみた

「軍人以外が迷彩服を着ると逮捕される」、「法律で10歳から飲酒OK」という噂があるアンティグア・バーブーダ。オンラインカジノ発祥の地でもあります。ドメイン探検隊は、噂の真相を確かめに行ってきました。割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.ag」です。

※取材は2020年2月上旬に行われました。

◆アンティグア・バーブーダはどこにあるか?

アンティグア・バーブーダは南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海に浮かぶ島で、リゾート地として人気です。国名は、2つの主な島、アンティグア島とバーブーダ島の名前を合わせたものです。現地の人は“アンティグア”とは言わず、“アンティガ”と発音します。面積は443km2、日本の種子島と同じくらいの大きさで、約8万人が暮らしています。イギリス連邦加盟国で、英連邦国の一国です。日本の電源プラグがそのまま使えます。使用されている通貨は、東カリブドルです(1東カリブドル=約40円)。

= 目次 =

◆ゴーストタウンのような観光客向けショッピングストリート

◆軍人以外が迷彩ファッションをしたら逮捕される理由

◆世界遺産「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」

◆毎日違うビーチに行けちゃう365ヶ所のビーチ

◆男たちは「ベンジョ」でパワーをつける~アンティグア・バーブーダの食事事情~

◆オンラインカジノ発祥の地は国籍も購入できる~アンティグア・バーブーダいろいろ~

◆小学生からお酒が飲めるのは本当か?

◆現地でのSIM購入&速度調査~アンティグア・バーブーダ編~

 


◆ゴーストタウンのような観光客向けショッピングストリート

アンティグア・バーブーダへ行くには、アメリカまたはカナダを経由します。我々は、モントセラトの取材の後、アンティグア・バーブーダに戻りました。ドメイン島巡りは、小型プロペラ機の移動が多いのですが、着陸はいつもこんな感じです。揺れまくります。

VC バード国際空港に到着。ダウンタウンへ向かいます。

快晴。亜熱帯気候の強い日差しが降り注ぎます。

ヒツジやヤギを中心とした牧畜が盛んで、空港近くのソーラーパネルを設置した場所に放し飼いにされていました。放し飼いにするとソーラーパネル周辺の植物を食べてくれるため、管理するコストの30%削減を見込めるそうです。

空港からタクシーで約20分、11米$(約1,168円)でダウンタウンに着きました。大音量でレゲエミュージックが流れています。モントセラトのジャックボーイヒルでも、レゲエが爆音でかかっていました。

三つ編み(ブレード)をお団子にしている女性が多いです。

メインストリートには現地の人がたくさんいるのに、観光客向けのショッピングストリートはゴーストタウンのよう。誰もいません。

観光地によくある“ここから世界の主要都市までの位置”。「東京はこっち」。かなり適当です。できれば距離も書いて欲しいですね。


◆軍人以外が迷彩ファッションをしたら逮捕される理由

アンティグア・バーブーダではファッションとして迷彩服を着る事が禁止されています。日本人からすると驚いてしまいますが、本当でした。

タクシーの運転手、チャッキーさんによると、迷彩服を持っているだけでもいけないらしく、軍隊の人だけが着用を許可されているとのこと。警察官にみつかると1回目は注意ですみますが、2回目は逮捕されます。

ちなみに、チャッキーさんに島の案内をお願いする際は、こちらにお問い合わせください。

念のため、街にいた地元の人5名にも聞きましたが、全員「違法だよ」と言っていました。捕まると2,000ドルの罰金または1年間の懲役を科せられるそうです。また、イギリス政府のサイトにも、”迷彩服を着ることは、子供を含め誰でも犯罪になります。”と書かれています。確かに、滞在中は迷彩ファッションを見ることはありませんでした。

なぜ迷彩服を着ると違法なのでしょうか?1995年、非常に強力なハリケーン「ルイス」がアンティグア・バーブーダに上陸し、約3,000人の住民が家を失いました。タクシードライバーのチャッキーさんによると、食べ物に困った住民の一部が迷彩服を着て窃盗を働き、軍隊と一般人の区別がつかなくなりました。そのため、迷彩服を着るのが禁止されたそうです。最近では2018年に、税関職員がアンティグア・バーブーダ国防軍(ABDF)の軍服に似ている迷彩服を持っているとして、起訴され監禁されました。国防軍が着用する迷彩柄の軍服はこんな感じです。

参照元 http://abdf.gov.ag/potential-junior-non-commisioned-officers-cadre-0115/

実は、迷彩服を着用または所持することを禁止している国は多いのです。民間人が迷彩服を着ていると兵士や警察と混同したり、テロ組織の攻撃対象になる可能性もあることが理由です。迷彩服の着用を禁止している国は11か国あって、フィリピンやサウジアラビアでも違法です(2020年9月15日現在)。ただ、ビーチにいたおじさんは、「迷彩のズボンを履いてビーチにいたけど問題なかったよ」と笑いながら言っていました。観光客は大目にみてくれるのかもしれません。


◆世界遺産「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」

ネルソンズ・ドックヤードは、2016年に登録されたアンティグア・バーブーダの世界遺産です。イギリス海軍が18世紀に完成させた造船所で、現存する最古の造船所だと言われています。入場料は20.8東カリブドル(約832円)。

敷地内は綺麗に整備され、古い石造りの建物が並んでいます。イギリスが1632年に植民地としてアンティグア・バーブーダを獲得した後、アンティグア島の南側に位置する、フランス領グアドループ島の監視をするため、海軍基地の中心となりました。

1700年代に建てられた建物は修復され、今では博物館やホテル、レストラン、海軍将校宿舎などに様変わりしています。こちらは博物館。

博物館には女性をモチーフにした船首像も飾ってありました。船は女性名称でsheと呼ぶそうです。

観光地名物も、ちゃんとあります。

こちらはお土産屋。A&F Sails。Tシャツを売っています。

ヨットで来た人のためのイミグレーション(出入国管理事務所)もあるヨット―ハーバー。セーリングやヨット大会の本拠地でもあります。

世界遺産「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」(アンティグア・バーブーダ) #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

大西洋を横断したボート。イギリス出身のジェームズ氏は116日をかけて、3,479マイル(約5,600km)を人力でボートを漕ぎ、スペインから大西洋を渡ってアンティグア・バーブーダにやってきました。

ボートを漕ぐにあ一日あたり、8,000カロリーが必要で、100日漕ぐと体重15~20キロ落ちたのこと。ネルソンズ・ドッグヤードは、のんびりと散策しても2時間あれば十分でした。


◆毎日違うビーチに行けちゃう365ヶ所のビーチ

アンティグア・バーブーダには365もビーチがあるので、1年365日、毎日違うビーチに行くことができます。カリブ海の暖かく穏やかなビーチばかりで全て一般に公開されています。同国出身のジャズシンガー、ロンダ・トーマス氏は「365 Beaches」という曲を歌っています。

地元の人達にお勧めのビーチを教えてもらいました。

 

カフェやBarもあり、美しい浜辺でのんびりとくつろげます。マリンスポーツも人気です。

タクシー運転手さん一押しのビーチ「アンティグアビレッジ」(アンティグア・バーブーダ) #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

  • 誰でもインスタ映え「イングリッシュハーバー」

シャーリーハイツという丘から、イングリッシュハーバーを見下ろせます。どんな人でも美しい海の写真を撮れる絶景スポットです。

こちらは、イングリッシュハーバーの浜辺からの写真。

 

  • ギターの神様、エリックプラクトン氏の別荘に泊まれるマモラ湾

1週間50,000米ドル(約530万円)で泊まることができます。 島内には1998年にエリックプラクトン氏が開設した薬物中毒更生施設「クロスロードセンター」もあります。


◆男たちは「ベンジョ」でパワーをつける~アンティグア・バーブーダの食事事情~

カリブ海から収穫された食用海藻にミルクや砂糖を加えたドリンクは「ベンジョ(Benjo’s Semoss)」と呼ばれています。なんでも、精力剤的な作用もあって、これを飲んだ男性は勃起増強がはかれるそうです。ボトルには高波が押し寄せてくるイラストが、その力強さを物語っています。試しに、どめいん探検隊男性スタッフ2名が飲んでみました。しかし、歳のせいでしょうか、何の変化も見られません。ビッグウェーブは来ませんでした。アーモンドミルク味で飲みやすかったです。現地の人はドリンク剤のようによく飲んでいるそうです。8.05東カリブドル(約322円)。

 

アンティグア・バーブーダではサトウキビ栽培が盛んです。道端でも売られています。かじると甘い汁がでてきました。

 

郷土料理と言えば、白身の魚を塩漬けしたソルトフィッシュ(写真左側)が有名。写真右側の緑色のペーストは、ほうれん草、オクラ、カボチャ、ナスを合えたもの。手前の焦げたちくわのような物は、揚げバナナです。

 

ダウンタウンのホテルに宿泊した際、現地の人気店を尋ねたところ、こちらのピザ屋「Big Banana」を教えてくれました。サングラスをかけたバナナのイラストが目を引くお店です。空港にも支店があります。

店員さんの女性。髪型がかわいい。

ミディアムサイズのシーフードピザ。26.09東カリブドル(約1,043円)。1時間待ちましたが、具沢山で美味しかったです。ボリュームもあって3人でお腹いっぱいになりました。

 

アンティグアビレッジのレストラン、「Ana’s on the Beach

海を眺めながら美味しいシーフード料理が食べられます。

揚げバナナの上にミートソースがのったおつまみ。39.13東カリブドル(約1,565円)

マヒマヒという白身魚のグリル。36.52東カリブドル(約1,460円)。

ピリ辛ケジャン炒めの海老。39.13東カリブドル(約1,565円)

 

シーフードレストラン「Papa Zouk

オシャレな店内。壁に魚や南国風の女性が描かれていました。

海老やチキンのフリッター。こちらでは、カラマリと呼びます。30東カリブドル(約1,200円)。

鮮魚のまる揚げ。60東カリブドル(約2,400円)。

 

コストコみたいな大型スーパー「1st Choice」。

野菜は全てアンティグア・バーブーダ産。クレジットカードで支払う場合は、パスポートの提示を求められます。

一番左は熟したプランテン、真ん中は熟していないプランテン、一番右がバナナです。プランテンはバナナの一種で、クッキングバナナとも呼ばれ、バナナよりも固く糖分が少なく、蒸したり茹でたり揚げたりと、調理が必要です。

熟していないプランテン、人気がありますね。

5種類も醤油が売っていました。しかしタクシー運転手さんによると、アンティグア・バーブーダに日本食レストランはないそうです。

IRON BEERはノンアルコールのジュース。ガラナのような味でした。2.2東カリブドル(約88円)

宝くじ売り場もありました。


◆オンラインカジノ発祥の地は国籍も購入できる~アンティグア・バーブーダいろいろ~

  • カーレース場。タクシーの運転手さんの従兄弟がマツダのRX7で出場したことがあるそうです。

500mを競います。

 

  • サー・ビビアン・リチャーズ・スタジアムは、国際クリケット評議会(International Cricket Council)が主催した「ICC World Cup 2007」を開催するために建てられました。約10,000人の観客を収容。かつては、イギリスの植民地だったことから、クリケットは国民的スポーツとして親しまれています。

スタジアムの名前は、ヴィヴリチャーズ氏に由来しています。同氏はアンティグア・バーブーダ出身で、元クリケット西インド諸島代表。クリケットの長い歴史に置いて、世界を代表する選手の一人とされています。

座席の色が国旗のデザインになっています。

 

  • 車の種類によって異なるナンバー。アンティグア・バーブーダでは、車の種類によって、ナンバープレートのアルファベットが異なります。例えば、一般車のナンバープレートは「A 数字」や「ABC 数字」、車体が大きいと「C 数字」、レンタカーは「R 数字」バスのナンバープレートは「BUS 数字」、タクシーは「TX 数字」などです。プレートの一番下には、” LAND OF SEA AND SUN(海と太陽の国)”と書かれていました。

警察車両は「ABP 数字」。フロントの「POLICE」がなぜか反転しています。

 

  • 1994年、アンティグア・バーブーダでは世界初となるオンラインカジノ運営ライセンスを発行する法律が可決されました。同国で発行されるオンラインカジノ運営ライセンスの信頼度は高く、現在でも多くのオンラインカジノ運営者がライセンスを取得しているオンラインカジノの人気国です。https://mybookie.ag/

https://www.wildcasino.ag/

 

  • 日本は多重国籍を認めていませんが、アンティグア・バーブーダでは認められており、10万米ドル(約1,060万円)で国籍を販売しています。同国が発行する外国人向けパスポートのうち中国人向けに発行された割合は40%以上、グレナダでは80%以上と言われています。

参考 「国籍」のコモディティ化で二重・三重国籍は当たり前に? 国籍販売市場の興隆と噴出する問題

 

  • 悪魔の橋“Devil’s Bridge”。荒天時は高波にさらわれてしまいそうです。

 

  • タピオカ店発見。残念ながら閉まってました。

 

  • 先がとんがった船のような家。

 

  • ピラニアジョー。ピラニアを食べられる?!と思ったら、Tシャツ屋さんでした。

 

  • アンティグア・バーブーダはイギリスから独立していますが、イギリス連邦加盟国です。裁判はイギリスとスカイプで行います。「THE INDUSTRIAL COURT」(産業裁判所)がありました。メールアドレスはアンティグア・バーブーダのドメイン「.ag」が使われています。

「.ag」は政府の機関やお店を除き、ほとんど見かけませんでした。


◆小学生からお酒が飲めるのは本当か?

「アンティグア・バーブーダでは10歳から飲酒できる。」というインターネット記事がありました。この事実が本当かどうか、街にいた地元の人5名にも聞きましたが、全員「違うよ!」とはっきり否定。じゃあ何歳から飲酒が可能か聞いてみると、18歳と答えた人が多いものの、21歳という人もいれば16歳という人もいて、回答はバラバラでした。奥様が5人いるタクシー運転手のチャールズさんの回答は「18歳からだね」でした。

改めてアンティグア・バーブーダ政府のサイトで調べてみます。すると、飲酒及び購入は18歳からと書かれていました。10歳から飲酒できるという情報は間違いです。

参考
Results From The 2005 National Survey On Drug Use Among Secondary School Students

World Travel Guide > Antigua and Barbuda

飲酒は2015年の酒類法で16歳から18歳に変更されたという記述もありました。現地の人の認識がバラバラなので、この変更の影響かもしれません。

参考
tripadvisor.com


◆現地でのSIM購入&速度調査~アンティグア・バーブーダ編~

「.ag」を使っているInetのSIMカードを空港で購入しました。1週間3GB、 30米ドルでした。ホテルで計測すると33Mbpsでした。

ホテルの部屋のWIFIは、1.5Mbps。GiGSKYのeSIMは3.6Mbpsでした。Glocalmeは空港で使えませんが街中では使えました。スピードは6.1Mbps。


■今回訪れた場所

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