マルタ島なのにマルチーズがいないなんて本当?

真っ白でふわっとした毛並みとつぶら瞳が可愛いぬいぐるみのようなマルチーズの発祥の地、マルタ島。そんなマルタ島はマルチーズを愛する島民とマルチーズの天国なのでしょうか。しかしネットで検索するとマルタ島のマルチーズ情報はほとんど無く、ガイドブックでも全く触れられていません。そこでドメイン島巡り第10回はマルタ島のマルチーズの今を調査すべく、マルタ島まで足を運びました。ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.mt」、「.com.mt」です。

<<目次>>
◆猫の村!?キャットビレッジに行ってみた
◆マルタの人に聞きました「どの犬が好き?」
◆マルチーズはどこに?
◆ただのリゾート地と思ったら大間違い!仮想通貨先進国マルタ
◆マルタいろいろ
◆現地でのSIM購入方法&速度調査~マルタ編~
◆.mtドメインとマルチーズの似ている点

マルタ共和国はイタリアの南、地中海のほぼ中央に位置し、温暖な気候もあり、ヨーロッパの人たちがバカンスを楽しみに来る島です。

猫の村!?キャットビレッジに行ってみた

マルタ共和国原産の小型犬はマルチーズだというのに、マルタは猫が多く、猫島として有名です。猫を目当てに来る観光客もいます。マルタの地図上には、「キャットビレッジ」という地名まであります。マルタ島は犬より猫なのか?マルチーズの情報が何もないので、まずはキャットビレッジに行ってみました。

キャットビレッジの看板。猫の村ということは、たくさんの猫に囲まれて猫まみれになれるのでしょうか。たまりませんね。

猫ちゃんがオードバイの座椅子に乗ってお出迎え。

ぬいぐるみがたくさん置いてあり、メルヘンチックです。しかし村といえるほど猫は見当たりません・・・。もしかしたら、みんなちょっと出かけていたのかもしれませんね。

猫より人の方が多いようです。

やっと見つけました!やっぱり可愛い☆ご飯をあげる人に紛れて、我々も日本で爆発的人気のあの猫用オヤツをあげてみました。

「おいしいにゃ」

「おいしそうだにゃ」

「ずるいにゃ」

猫の数が少なく村と呼べるのか疑問に思いましたが、キャットビレッジは、シェルターとして機能していて、お金や食べ物を募る看板がありました。

マルタ島は人口を大きく上回る猫約70万匹が暮らしていて、いろいろな場所で目にします。猫好きなら一度は来てみたい島ですよ。


マルタの人に聞きました「どの犬が好き?」

マルチーズの有力情報を知っているか、現地で犬を飼っている方達に尋ねてみました。また、現在のマルタ島におけるマルチーズの地位を知るため、トイプードル、マルチーズ、秋田犬、レトリバーの写真を見せてどの犬が好きかアンケートをとることにしました。

アンケートに協力してくれた現地の方達。わんこの表情に注目!

釣りを楽しんでいたご家族。ちょっとわかりづらいですが、真剣な眼差しでアンケートに挑む右から2番目の男の子のTシャツには「TOKYO」の文字が。

凛々しいシェパード。犬好きの皆さんが集まっておしゃべりをしていました。

釣りを邪魔されてちょっと不機嫌?(ごめんなさい)

アンケート結果はこちら。マルチーズではなく、まさかの大型犬が人気・・・。日本の秋田犬とゴールデンレトリバーが同点1位でした。世界で活躍するザギトワ選手の影響なのでしょうか。日本人としては嬉しいですね。それともマルタ島ではマルチーズより珍しいから?しかしマルチーズを飼っている情報は得られませんでした。

次にペットショップならばマルチーズがいるのではないかと、ホテルの女性スタッフに尋ねたところ、犬の餌を売っているところはあるが、犬自体は売っていないと言われました。マルタのペットショップは、動物の里親を探したり、ケアをする場所のようです。MSPCAというペットショップを見つけましたが毎週水曜日しかやっていません。しかも、マルチーズのブリーダーはマルタにいないという悲しい事実も教えてもらいました。


マルチーズはどこに?

翌日、犬の朝の散歩時間を狙ってバスで移動し再調査しましたがマルチーズはなかなか見つけられません。散歩しているのは他の犬ばかり。

「どこから来たわん?」

「風が気持ちいいわん」

「疲れたわん、、、。」

そして5時間ほど歩き、マルタにマルチーズはいないのか、と諦めかけたとき、窓ごしに白い小型犬が見えるではありませんか!!!

ちょうどお散歩に出てきてくれました。上品なマダムに飼われているマルチーズ。

名前はマックス。

残念ながらセルビア産まれでマルタ島原産ではないそうです。

結局1匹しか出会えなかったマルチーズ。現在マルタ島でマルチーズを飼っている人は少ないようです。


ただのリゾート地と思ったら大間違い!仮想通貨先進国マルタ

マルタはヨーロッパから近く、地中海の美しい自然と温暖な気候もあり、高級リゾート地として人気があります。新婚旅行や留学先として日本からも多くの観光客が訪れています。ネット検索しても観光情報ばかりが上位に表示されます。しかし、マルタは、多くの仮想通貨関連企業が移転している国でもあります。

理由としては、

①仮想通貨に対して国が積極的

②仮想通貨に対するポジティブな法整備が進んでいる。

③税率が低く、外国人に対して優遇税制を実施するタックスヘイブン でもあるからです。

特に、香港証券先物事務監察委員会(SFC)が規制を始めたことにより、世界最大の取引所Binanceが香港からマルタに誘致したことは有名です。但しGoogle マップで調べても出てこないので、ペーパーカンパニーかも知れません。マルタのジョセフ・ムスカット首相は、バイナンスのマルタオフィス開設を受けて、熱のこもったツイートを投稿しました。

ちなみに、マルタ首相ムスカット氏周辺の不正資金疑惑を追及していたマルタ女性記者がマルタ北部で車を運転中に爆弾が爆発し死亡した暗殺事件もありました。(※AFPBB News

 

ヒルトンホテルの近くの景色

下に降りると、まるでテーマパークにいるようです。

マルタ島 テーマパークのようなヒルトンホテル近くの景色 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

3,000万円以上のプレジャーボートがゴロゴロしています。仮想通貨で儲けたお金持ちが所持しているのでしょうか。

不動産会社には、高額な物件情報がたくさん掲示されていました。支払いはビットコインのみで、首都バレッタの邸宅が約4億円で売り出されているという情報もありました(※Coin Choice


◆マルタいろいろ

  • マルタグルメ

・マルタ観光局が最もおススメするNo1食材“ウニ”

マルタ観光局がマルタに来たら食べておきたい“10 MUST FOOD -10 マスト フード-”を紹介しています。第1位の食材は“ウニ”です。観光局がNo1といっている食材を食べないわけにはいきません!マルタ観光局の情報に従ってウニパスタの店を探します。

D’Office bistroと、The Avenueの2軒に行きましたが、残念ながらウニパスタのメニュー自体ありませんでした。ネットの情報には注意が必要です。

しかし、マルチーズを見つけた近くの店「Il Ponte Restaurant」にウニパスタ(16.5€)がありました。ウニは英語で“Sea Urchin”といいます。ウニのソースが濃厚で美味しかったです。店からの景色も素晴らしくお勧めの店ですよ。

・カラマリのフリット

マルタに来たら、海鮮がお勧め。特にカラマリ(イカ、15€)のフリットはぜひ食べてみてください。

・ウサギ料理 

マルタの名物といえばウサギ料理。日本人にとってはちょっと残酷に思ってしまいますが、ウサギを食べる国は意外と多いようです。鶏肉に近い味でした。

・ブラジオリ ひき肉を牛肉で巻き、野菜と一緒にトマトソースで煮込んだもの。

・マルタパン 

オーダーしなくても出てきます。オリーブオイル、塩コショウ、バルサミコ酢を混ぜたものに付けて食べます。

・アペロール(オレンジとハーブのリキュールをスパークリングワインで割ったもの)

・チスクラガービール(アルコール度数4.2%と低めで飲みやすいビール)

 

「ルネサンスの理想都市」と言われ、街全体が世界遺産に登録されている美しい城塞都市です。聖ヨハネ騎士団によって築かれ、蜂蜜色の石灰岩で造られた建築物が建ち並んでいます。

世界遺産バレッタの夜の風景。

バレッタの街並みにも猫がいました。


◆現地でのSIM購入方法&速度調査~マルタ編~

マルタ空港内にvodafoneのお店があり、現地SIMを購入することができます。2GBで20€でした。

SIMの設定は、店員さんにお願いできるので、安心してください。

インターネットの速度をfast.comで調査。速度は15Mbpsで問題なくインターネットができました。

 


 ◆.mtドメインとマルチーズの似ている点

マルタの国別ドメインは「.mt」、「.com.mt」です。街で探してみました。

 

publictransport.com.mt バスチケット販売

 

nextbike.com.mt レンタル自転車会社

 

Teatrumanoel.com.mt 世界トップ15にも入る壮観な劇場

 

dizz.com.mt アパレル会社

マルタでは期待に反して、マルチーズもマルタの国別ドメイン「.mt」、「.com.mt」もあまり見つけることができませんでした。

「.mt」、「.com.mt」ドメインはマルタの人があまり持たない珍しいドメインですが、マルタに関連したサイトやメールアドレスを運用するには最適です。.comだと文字列が使われていても「.mt」、「.com.mt」なら穴場ドメインとして利用できるかもしれませんよ。

 


今回訪れた場所

 

■ マルタまでのアクセスはこちら

 

■ .mtドメインの詳細はこちら

■ .com.mtドメインの詳細はこちら

プリキュアじゃなくてキュプリアの生誕の地、キプロスでビットコインが流行っていると聞いたので行ってみた 

iPhoneが使えるかどうか、片道40時間をかけてツバルに行って確認してしまう「ドメイン島巡り」。第8回目の訪島先はキプロスです。ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)は、「.com.cy」です。

◆キプロス、どこにある?

キプロス島は、東地中海のシリア・アナトリア半島の沿岸にある島。地中海ではシチリア島、サルデーニャ島に次いで3番目に大きな島です。

南を「キプロス(キプロス共和国)」、北を「北キプロス(北キプロス・トルコ共和国)」と呼ぶ、南北に分断されたキプロス島。「.com.cy」は、キプロスのccTLD(国別コードトップレベルドメイン)ですが、北キプロスは独自の国名コードを持っていないため、ccTLD自体が割り当てられていません。ビットコインを一躍有名にしたキプロスと、情報が少ない北キプロスを巡ります。

目次

◆プリキュア、じゃなくてキュプリアが誕生した場所

◆RPGなら人類最強の職業グラディエイターの控え室を発見

◆キプロス人に聞きました、「ビットコイン持ってる?」

◆キプロスと北キプロスを分断するグリーンラインを越えてみた

◆ぶらりと行ける北キプロスでコピーブランド商品にビックリ

◆キプロスいろいろ

◆現地でのSIM購入方法&速度調査~キプロス編~

◆街で見かけたドメイン「.com.cy」

◆プリキュア、じゃなくてキュプリアが誕生した場所

まずは、キプロスの観光地として、外してはならないペトラトゥロミウ海岸へ。ここが世界的に有名なのは、愛と美の女神アフロディーテこと、ヴィーナスが生まれた場所という伝説の地だからです。アフロディーテは、ヴィーナスの他に「キュプリア」とも呼ばれています。

午前5時半、「アフロディーテの岩」に向かって車を走らせます。

午前6時、海岸とは反対側にある駐車場に車を停めて、歩いて海岸へ向かいます。駐車場にはレストランもありますが、さすがに開店前。公衆トイレは、レストランを正面に見て、右側にあります。トイレは使用できました。

海岸へ続く専用通路。

小さな石のトンネルを抜けると、いよいよ海岸です。

着きました。アフロディーテの岩です。まさにここがビーナス誕生の地です。砂浜をイメージしていましたが、石の多い浜でした。海もきれいで、海水浴も楽しめるとあって観光客で大変賑わう場所。しかし早朝だからでしょうか、我々の他には1組の観光客しかいませんでした。

この浜では、ハート型の石を見つけると恋が成就すると言われています。ただ、なかなかハート型の石なんてありません。そこで、恋を成就させたい人達は、石にメッセージを書いたり、石でメッセージを作ったりして、ここに残すことにしたようです。中にはペットへの愛を感じさせる石もありました。まさに愛のパワースポットですね。

木の枝に結ばれているのは、ハンカチやビニール袋などなど。‟願いをこめて結ぶ“ことに意味があるのかもしれません。

美の女神アフロディーテの別名「キュプリア」を見て、‟伝説の戦士“プリキュアを思い出しました。
プリキュアの名前がキュプリアに由来しているという説を唱える人もいますが、
プリキュアは、「Pretty」と「Cure」を合わせた造語でした。

◆RPGなら人類最強の職業グラディエイターの控え室を発見

かつてキプロス南西部に存在した古代都市「クリオン」の古代遺跡は、見晴らしの良い高台にあって、ヘレニズム時代、ローマ時代、初期キリスト教時代の遺跡を見ることができます。入場料は4.50ユーロ。

チケットオフィスを出て、すぐ近くにあるローマ式野外円形劇場(The Theatre)。この劇場は、紀元前2世紀に建造され、1世紀に地震で倒壊。その後、1世紀の後半から2世紀頃に再建したとされています。

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

野外円形劇場から一番遠いエリアに、RPG(ロールプレイングゲーム)なら人類最強の職業、グラディエイターの控え室(剣闘士の家、The House of the Gladiators)を発見。ここには、グラディエイターの戦闘シーン等を描いたモザイクがありました。遺跡に屋根が設置されているのは、モザイクを保護するため。

クリオンの古代遺跡、全部で11の遺跡がありますが、すべてを見るには1時間半以上かかります。この日は晴天。非常に暑かったです。飲み物を持参することをお勧めします。

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

キプロス人に聞きました、「ビットコイン持ってる?」

ビットコインがその名を世界に知らしめたのは、2013年3月に起きたキプロスの金融危機です。財政危機に陥ったキプロスをEUが支援する代わりに、キプロス政府がキプロス全国民の預金に最大9.9%の資産課税を行う決定を下しました。中央銀行(政府)のような管理者が存在しないビットコインなら、預金の一部を税金として取り上げることがないので、キプロス国民の多くが預金でビットコインを購入して、資産を守ったと言われています。(※CNN BUSINESS)

過去に「JapanExpo」(パリ)で日本のアイドルに関するアンケート等を実施するくらい、アンケートが大好きな当社は、どのくらいのキプロス人がビットコインを所有しているのか、アンケートを行いました。まずは、宿泊したホテルのフロントの女性2人に聞きました。

続いて、アイウェアショップ店員の女性2人。アンケートの御礼に差し上げたピカチュウのガムを持って、喜んで写真撮影に応じてくれました。しかし、この4人は全員、ビットコインを持っていませんでした。若すぎたのでしょうか。

レストランやファストフード店、洋服屋、お土産物屋などなど多くのお店が並ぶ商店街、リドラス通りを散策しながらアンケートを行いました。首都ニコシアのメインストリートです。

オタク系ショップだって、ちゃんとあります。

露店も出てますね。

リドラス通りの脇道にあるIQOSショップ。キプロスは電子タバコOKです。

別の脇道には、ヘチマたわしを売っているお店がありました。大きい!

いちばん左端のお値段は4.80ユーロ。

キプロスは、ギリシア系民族が多いことから、古代ギリシャの知の象徴、フクロウの小物がたくさん売られています。

可愛いフクロウのトートバッグは7ユーロ。

猫のイラストがかわいいトートバックは、1.95ユーロ。リドラス通りは、脇道にそれても楽しいお店がたくさんあります。

お腹が空いてきたので、イタリア料理店「il forno」へ。

クワトロスタジオニ(12.60ユーロ)とコーヒー(3ユーロ)を注文。

運んできてくれた男性スタッフに、ビットコインを持っているか質問。「持ってないから、ちょうだい!」と逆に言われてしまいました。男性スタッフ曰く、金融危機の際、まだ価値が殆どないビットコインを、リドラス通りで無料で配っていたそうです。にわかには信じがたい話ですね。何度聞いても「本当だよ」と言ってました。クワトロスタジオニ、日本よりも薄味でとても美味しかったです。

お腹もいっぱいになったので、アンケート再開。オープンテラスでバックギャモンに興じる男性3人を発見。かっこいいおじさん3人です。ビットコインで富を得たからこそ、優雅な時間を過ごしていると思いきや、「ビットコイン?持ってないよ」。

結局、合計23人に聞きましたが、誰1人としてビットコインは持っていないという結果になりました。本当は持っていても、いきなり話しかけてきた見ず知らずの日本人に、教えたくなかったのかもしれません。

キプロスと北キプロスを分断するグリーンラインを越えてみた

リドラス通りを北上すると、キプロスと北キプロスを分断するグリーンラインにぶつかります。キプロス島にある南部のギリシャ系住民が支配する地域と、分離独立を求めている北部のトルコ系住民との衝突を抑止するため、1974年に国連が引いた緩衝地帯(停戦ライン)です。

国境検問所の前には、キプロス紛争終結時に作られた記念碑があります。

動物を連れてグリーンラインに入ることはできません。

いよいよグリーンラインに突入です。キプロスの国境検問所でパスポートを提示。まったく待つことなく通過します。キプロスを出国しました。

グリーンラインに入りました。ここから北キプロスの国境検問所までの約100mの間は、どちらの国でもありません。建物はありますが、誰も住んでいません。

あれ?猫がいる!グリーンラインに住んで両国を自由に行き来することを許されているのは、動物の中でも猫だけみたいですね。

今度は、北キプロスへ入国です。国境検問所の審査を待つ人達。

「€10,000を超える現金の持ち込みは禁止、銀行を使って送金するように」との警告。現金チェックとなると、時間がかかりそうですね。。。それにしても、グリーンラインに入る前に言ってくれても良さそうですが・・・

結構並んでいたのですが、緊張感もなくスムーズに進行。パスポートには出国や入国を記すスタンプは押されません。現金のチェックもありませんでした。なんだかテーマパークのチケット売り場みたいな感じです。徒歩で無事に北キプロスへ入国。

ぶらりと行ける北キプロスでコピーブランド商品にビックリ

トルコ以外から国家承認されていない北キプロスには、ccTLDが存在しません。北キプロスでは、トルコに割り当てられている「.tr」の第二レベルドメインとして提供されている「.nc.tr」を使用しています。

写真を撮ることを強く禁止しているエリアがありました。簡単に入国できましたが、緊張感を忘れてはいけない雰囲気です。

それでは、北キプロスの首都「レフコシャ」(ニコシアのトルコ語名)を散策です。北キプロスはトルコに属していますが、問題なくユーロが使えます。

北キプロスの観光名所、セリミエモスクに向かって歩いていると、我々の目に飛び込んできたのは、コピーブランド商品の数々。普通のお店やレストランもあるのですが、あまりにも堂々とコピーブランド商品を売っているお店が多くて驚きました。

ここの男性店員さん曰く、「日本人は賢いし、先祖が侍なので怒らすと怖い」。

キプロスでは一切目にすることの無かったコピーブランド商品の大群に、衝撃を受けながらセリミエモスクに到着。かつては聖ソフィア大聖堂と呼ばれていました。キプロス島に残存する最大のゴシック様式の大聖堂を転用しています。左の赤い国旗はトルコ共和国、右の国旗は北キプロス・トルコ共和国。

堂内で、トルコ発祥の踊り「Whirling Dervish Performance」がそろそろ始まるようです。これを逃すと機会がなさそうなので、見ることにしました。入場料は1人7ユーロ。

パフォーマンス開始。2人の男性が、ただただ回転しています。合間にブレイクがあるのですが、一切よろめくことなく、すぐにまた回転し始めます。約30分間、回転に次ぐ回転。見ている方が目を回しました。

目を回したせいか、少しお腹が空きました。トルコと言えばケバブ。モスクから程近い場所に、オープンテラスのあるケバブレストラン「f.kelebek papillio」を発見。

傘で作られた屋根の脇道。ご覧の通り、反対側のお店はガラガラ。

どうやら人間以外にも人気のケバブレストランのようなので、入ります。

ケバブとポテトとサラダとナンとライスのセット、「karışık döner」(6ユーロ)とコーラ(1.5ユーロ)を注文。北キプロスでは「COLA」ではなく「KOLA」です。ちなみにビールは「BIRA」。3ユーロです。

テーブルの下では猫たちが待ち構えています。

猫にご飯をあげて良いものか?他のお客さんを見ると、普通にケバブをあげています。それならば!と、良い写真を取りたい一心で、手にケバブを持って猫の口元に差し出すと、猫に手をはたかれ、その際に手を引っ掻かれてしまいました。猫に悪気は無いのですが、野生の猫なので、とにかく爪が硬い。幸い傷口は化膿せずに治りましたが、ご飯は手渡しでなく、床に置いてあげた方が安全です。他のお客さんは床に置いてました。

続いて向かったのは、キプロス島最大の隊商の宿(キャラバンサライ)、ビュユックハン。RPG好きなわが隊の隊長(社長)が、「休むなら隊商の宿で休まなければHPもMPも回復しない」、とのこと。入口に着きました。

中に入ると、まるで映画のセットのような雰囲気。キプロス島で最も美しい建築物と言われているだけありますね。現在は、改装して土産物屋、レストラン、カフェ等が入っています。

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

この雰囲気なので、お土産のアクセサリーが更に素敵に見えます。手作り工芸品を販売するお店も多くありました。

6枚1ユーロで売られている絵葉書。

中にはかなりビンテージなものもありました。絵葉書と言えば、お土産の定番でしたが、今や買う人は少ないのでしょう。

さて、ビュユックハンで最も気になったのは、中心部にある城塞。RPGで見たことありますね。ちょっと中に入って見ましょう。

中には入れませんでしたが、外から中を覗くことはできます。ここから隊商の宿全体を監視していたのでしょうか。

近年は、観光客で賑わう治安の良い街とされている北キプロスですが、半壊した建物がそのままにされている場所は、人通りも無く急にさみしくなります。

北キプロスは日本政府が外交関係を一切有さない未承認国の1つなので、日本大使館はありません。(※ウィキペディア) ちなみに、キプロスの日本大使館は、在ギリシャ日本国大使館(アテネ)が兼轄しているため、キプロスにはありませので、ご注意ください。

キプロスいろいろ

日も暮れてきたし、わが隊の隊長のHPもMPも回復したので、そろそろキプロスに戻ります。北キプロスを出国してキプロスに入国。先ほどと逆の順序で、キプロスに戻ってきました。こちらは旧市街地にある城壁。全長約5キロあるそうです。

ΔΩΡΟΣ ΛΟΙΖΟΥ(Doros Loizou)の記念碑(※場所。日本での知名度はあまり高くないドロス・ロイゾウ氏は、1944年生まれのニコシア出身の政治家です。1974年8月30日、社会民主党在籍時に武装グループの襲撃によって殺害されました。生前は政治家活動と並んで、外国文学の翻訳や、自身で作った詩集を発表。彼の死後、詩集はギリシャ語と英語にも翻訳されて出版されています。

Bet on Alfa」は、キプロス国立賭博協会によってスポーツ賭博を行うことを許可されてるお店で、現在キプロスに66の支店があります。賭けの対象となるのは、フットボール、バスケットボール、バレーボール、テニス、クリケット、ラグビー、スヌーカー、アメリカンフットボール、フォーミュラワン、ワールドカップ、ヨーロッパサッカー選手権大会など。変わったところでは、ユーロビジョンの歌のコンテストにも賭けることができます。

現地でのSIM購入方法&速度調査~キプロス編~

ラルナカ国際空港のゲートを出てすぐのキオスクでSIMが購入できます。

通信会社はMTN。最安値は15ユーロ。店員さんに頼めば、プリペイドSIMカードのアクティベーション、インターネットパッケージの有効化、すべてセッティングしてくれます。

スピードテストでは、13Mbpsを計測。

海外用のWiFiレンタルサービスが増えていますが、場所によってはカバーされていないケースもあります。その際は、現地でのSIM購入をご検討ください。

街で見かけたドメイン「.com.cy」

飲食店、イベント、学校、小売店をはじめ様々な場所で.com.cyドメインが利用されています。

ニコシアにあるアジア料理の店「bamboo」。お寿司も食べられます。(https://bamboorestaurants.com.cy/)

演劇やコンサートなどのチケット販売サイト。
(http://www.soldouttickets.com.cy)

キプロスのショップ紹介サイト。ディスカウント情報も豊富。
(http://magiccyprus.com.cy/)

航空・旅行分野の専門学校
(http://attc.com.cy/)

アクセサリーショップ
(http://www.ginigroup.com.cy)

 


 

■ キプロスまでのアクセスはこちら

■ .com.cyドメインの詳細はこちら